武雄市の文化財
みなもとのよりともかはんたいらのもりときほうしょ 1通:県重要文化財・古文書
源頼朝加判平盛時奉書 指定年月日 昭和50年2月24日
所在地 武雄町大字武雄5304-1 武雄市図書館・歴史資料館

 本文書は、武雄神社文書の中に含まれていましたが、武雄鍋島家の所有するところとなり、同家から一括寄贈された資料の1つです。源頼朝の意を受けた平盛時が武雄神社に差し出した奉書(上位者の意をその家来がうけたまわって下位者に差出す形式の文書)です。
 文書の大きさは、縦25.8cm、横36.6cm、右余白部に頼朝の花押があり、文治2年(1186)3月10日の日付が記されています。
 文書の内容は、源平争乱に際し、平家追討の祈願をした武雄社に対する感状(手柄・功績に対する賞状)で、「今度平氏追討に当って武雄社ではその成功を祈ってくれたそうで殊勝なことである。やがてしかるべき褒章の取り計らいをしたいと思う。」という頼朝の意向を武雄社の神官に伝えたものです。源平盛衰の全国的なうねりの中で、武雄地方の人々がそれにどう対応していったかを示す貴重な資料です。



源頼朝加判平盛時奉書

武雄市教育委員会 文化・学習課文化財係