どうぞうやくしにょらいりゅうぞう |
1躯:県重要文化財・彫刻 |
銅造薬師如来立像 |
指定年月日 |
昭和34年3月20日 |
所在地 |
北方町芦原 歓喜寺 |
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医王寺山中腹にある歓喜寺は曹洞宗の寺で、銅造薬師如来立像を本尊としています。
この像は、かつて戦乱の兵火に遭い焼け残ったため、別名「焼薬師」とも呼ばれています。像高は54.5cmで、右手を胸前に上げた施無畏の印を示し、左手は前方に差し伸べて薬壷をもっています。顔は抑揚を抑えた柔和な面持ちで、なで肩、薄手の衣を着、両足は隠れています。
技法的には、銅板を槌で叩いて成形し鋲留めしており、全体的には平安時代後期頃の木彫り像にみられる割矧ぎ技法と共通しています。
本像の背面には、「長島庄 医王寺 藤原宗明并藤原氏 橘宗友并平氏 承安貮年十月□日 勧進僧静覚」と線刻の銘があり、承安2年(1172)の製作であることがわかります。また、藤原宗明は、後藤第4代宗明のことであり、武雄後藤家の存在を示す最も古い資料となっています。
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