武雄市の文化財
めんぶりゅうえま 1面:県重要有形民俗文化財・民俗芸能
面浮立絵馬 指定年月日 昭和54年3月31日
所在地 武雄町大字武雄5304-1 武雄市図書館・歴史資料館

 面浮立は、佐賀県西部地区を中心に伝承される民俗芸能で、踊り手は鬼の面をつけ、腹にモリャーシをつけて踊ります。
 この絵馬は、縦53.5cm、横119.3cmあり、武雄町の富岡天満宮に奉納されていたものです。作者は右下の落款から狩野派画家広渡三舟(1841〜1931)で、画中の人物の風俗から明治中期頃に描かれたと考えられます。また、富岡天満宮のある永松区には面浮立が伝承されており、明治21年(1888)に藤津郡能古見村浅浦(現鹿島市)から師匠を呼んで導入したのが始まりと伝えられていることから、その導入記念に奉納されたとも考えられています。
 絵馬は、鳥居をくぐる「打ち込み」の場面で、旗持1名と毛槍持2名を先頭に、鬼面をかぶった面浮立の踊り手14名が二列に並び、先頭付近には踊り手を指揮するササラ2名が描かれ、後方に笛・大太鼓・鉦・諸役が描かれています。
 面浮立は、多くが氏神への秋祭りに奉納され、五穀豊穣・家内安全・村中安全を祈念するもので、絵馬は社寺に奉納して願の成就を祈る習俗です。この面浮立絵馬は、素朴な庶民信仰の一面をうかがい知るとともに、各地の面浮立との比較資料として貴重です。



面浮立絵馬

武雄市教育委員会 文化・学習課文化財係