つつえかまあと |
県史跡・遺跡(窯跡) |
筒江窯跡 |
指定年月日 |
昭和56年3月16日 |
所在地 |
山内町大字宮野 |
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筒江窯跡は、黒髪山東麓の筒江集落内にあり、集落内の窯ノ辻窯跡、新窯跡を含む筒江古窯跡群のひとつです。筒江古窯跡群は『葉隠』に出てくる「武雄皿山」とみられ、『皿山代官旧記覚書』には「筒江山」と記載されています。往時は200人を超す窯焼き従事者がおり、旅館もあって仲買人で大繁盛していたと口伝されています。
筒江窯跡の規模は、全長60m以上で幅が10mほどであり、耐火粘土をレンガ状に焼いたトンバイで窯を築いた大規模な階段状連房式登窯です。今でも1つの焼成室の奥壁が露出しており、高さ1mのところに30数個の通焔孔がみられます。染付や青磁を主体とする磁器窯として17世紀後半から明治15年(1882)頃まで操業しており、18世紀には青磁染付の碗・皿が中心に生産されました。近年の調査では、韓国慶尚南道の通度寺から舎利具の容器として使われた碗が発見されています。
上位の物原頂部には、宝永5年(1708)の石祠や庚申塔、慶応元年(1865)の再興記念碑が建っています。
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