武雄市の文化財
たけおのおおくす 武雄市天然記念物・植物
武雄の大楠 指定年月日 昭和45年7月15日
所在地 武雄町大字武雄

 幹周り20.0m、樹高30.0m、枝張り東西30.0m,南北33.0mの大きさで、樹齢3000年といわれています。象の足を思わせる根元がごつごつした樹皮に覆われ、その中央が地表近くで口をあけています。内部は、12畳敷きの広さの空洞となっています。環境庁の巨樹・巨木林調査では全国7位の巨木です。
 樹勢の衰えが指摘され、平成6年度に土壌改良・地形測量・土壌分析・看板・柵を設置し、木の下部の改良を行いました。9年度には根系の調査を行い、6年度の改良が功を奏していることを確認しました。根張りが回復すると樹上の成長がうながされ、逆に幹の引き裂けや倒木の恐れが心配されるようになりました。
 平成14年に樹上の調査を行い、15年に倒木防止のため大枝の伐採や幹をワイヤーで引っ張ったり、引き裂け防止にワイヤーで幹同士をつないだりしました。また、空洞内部のコルク化した部分をはがし強化剤を塗布するなどの措置を行い、一応の樹勢回復事業を終えました。



武雄の大楠

武雄市教育委員会 文化・学習課文化財係