武雄市の文化財
さいふくじのはんしょう 1口:武雄市重要文化財・工芸品
西福寺の半鐘 指定年月日 昭和60年4月22日
所在地 武雄町大字武雄 西福寺

西福寺の半鐘  この半鐘は、総高54.0cm、口径27.5cm、龍頭の高さ11.5cmで、龍頭・笠形・上帯・乳の間・池の間・下帯・駒の爪と呼ばれる7つの部分からなっています。
 乳の間は4区に分かれ、1区に9乳が配されており、上帯と下帯及び乳の間の枠には、唐草文が描かれています。また、池の間には銘があり、承応2年(1653)に佐賀の寺町に本貫があったと推定される植木一門の善兵衛政往によって鋳造されたことがわかります。彼の作品は県内に48例が知られていますが、西福寺の半鐘は初期の作品であり、市内で最古の半鐘として貴重です。
銘:「肥前國杵島郡塚崎 / 之庄西山村西福寺常住 / 諸檀那中爲六親眷属也」「當寺四世 / 願主安蓮社全誉天達」「承應二年八月十五日 / 鋳物師屋善兵衛政往作」




武雄市教育委員会 文化・学習課文化財係