くりからりゅうおうひ |
1基:武雄市重要文化財・建造物 |
倶利迦羅龍王碑 |
指定年月日 |
平成11年4月30日 |
所在地 |
北方町大字大渡 勇猛寺 |
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勇猛寺のある勇猛山は、三大歌垣の一つといわれる杵島三山の一つで、古代から神聖な山として崇められていました。
本碑は、勇猛寺の本地仏として祀られ、近辺で産出する安山岩に彫刻されています。倶利迦羅とは不動明王の変化身の一つで、煩悩を焼き尽くす知恵を象徴する火焔に包まれる中、不動明王の持物である利剣を飲み込もうとする龍の姿が描かれ、脇侍として制迦童子と矜羯羅童子が碑の下方に控えています。また、最高位に火焔宝珠が描かれており、これを得れば願が叶うといわれています。
制迦童子の側面に「仁安三年(1168)四月十五日 勧進僧教鑿」と刻銘されていますが、後世の追刻と考えられています。倶利迦羅龍王の石造彫刻は九州では例がなく、美術的・歴史的にも貴重な資料です。
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