平成19年度 武雄市図書館・歴史資料館ミニ企画展
喫茶の空間
文武両道が唱えられた江戸時代。茶道もまた武士が修得すべき教養の一つでした。武雄においては、長崎に近いという地理的条件のせいか、煎茶道も普及していたようです。また、幕末には西川登などで栽培された茶葉が輸出され、武雄の蘭学導入のための資金の一端を担ったともいわれています。 今回の展示では、武雄にも関係の深い『茶』を喫茶という観点からとらえ、茶道具やそれに関する資料を紹介します。
場所:蘭学館ミニ展示コーナー(観覧無料) 期日:平成19年10月19日(金)〜平成20年1月16日(水)
『茶箱』
武雄市蔵
中には、色絵菊文茶碗・染付梅花文振出・青磁竹文茶巾筒・蒔絵竹文棗・蒔絵兎文香合・茶筅・象牙茶杓・羽箒・袱紗が収納されている。
掛物『無』
武雄鍋島家資料・江戸時代初期
曹洞宗中興の祖と称えられる武雄出身の僧・月舟(1618〜1698)の筆である。
『煎茶早指南』
武雄鍋島家資料・享和壬戌年(1802)
嵐翠著。お茶を楽しむための器選びのポイントなどが記されている。
象嵌立鶴文茶碗
武雄市蔵・江戸時代
箱書きに「対州 御本 立鶴茶碗」とある。対州 松村弥兵太作と思われる。
武雄の蘭学 過去のミニ企画展へ 歴史資料館TOPへ