市長提案事項説明要旨


 平成23年12月武雄市議会定例会の開会に当たり、市政運営の状況及び方針について御説明申し上げます。

 まず、被災者支援、防災対策等の取組について御報告申し上げます。

 去る9月25日から10月14日まで、岩手県陸前高田市において被災地支援ボランティア「チーム武雄」の活動が行われました。

 武雄市では、3月11日の東日本大震災発生以降、市民挙げて積極的に被災地の復旧、復興支援に取り組んでまいりました。

 今回の「チーム武雄」は、その一環として市民の皆さんからボランティアを募り、被災地においてガレキの撤去などの活動を行ったものであります。武雄市から陸前高田市まで、往復およそ3,400キロ、約48時間という強行軍ではありましたが、計5回の派遣で約100名の皆様に参加いただきました。

 この模様は、ケーブルワンを通じて、特別報道番組として、広く流され、多くの方々がご覧になっていただいていると思っております。立派な番組だったと思っております。

 その中で加えて、この「チーム武雄」の取組に呼応し、武雄市建設業協会では独自にボランティアチームを結成され、もう一つの「チーム武雄」として、21名の方が同じく陸前高田市において懸命な活動を行っていただいたところであります。

 こうした全市を挙げた「チーム武雄」の取組については、陸前高田市でも高い評価をいただいており、私の元には戸羽太陸前高田市長をはじめ、地元の皆さんからも、武雄市に対し多くの感謝の言葉が届けられたところであります。

 被災者支援・被災地支援については、言うまでもなく息の長い取組が必要であります。

 そのためには、我々市民一人ひとりが、思い続けること、忘れないことが大切であります。今回「チーム武雄」に参加いただいた皆様方には、その活動に対し心より御礼申し上げますとともに、併せて、実際に被災地に赴き、被災地を、あるいは被災者の気持ちを知る皆さんとして、できるだけ多くの方々にその想いを伝えていただきたいと思います。

 また、一方では、今回の大震災の教訓、被災者支援の経験をどのように武雄市の防災に活かすかも重要であります。そうした観点から、災害発生時の自治体の相互協力体制を強化するため、この間「災害姉妹都市協定」の締結について関係自治体と協議を進めてまいりました。

 今回、その第一段として、去る10月7日、大阪府高槻市との間において「災害相互応援協定」を締結いたしました。この協定は、万が一いずれかに災害が発生した場合に、相互に避難施設の提供、児童・生徒の受入れ、生活必需物資の提供などの支援を行うものであります。

 締結当日は、濱田剛史高槻市長に武雄市にお越しいただきました。濱田市長とは、いざ有事となり混乱をきたすことのないよう平時から市民、議会、行政が一体となった交流を進めていくことで確認をいたしました。

 この災害応援協定につきましては、新しく大阪市長になられました橋下徹前大阪府知事、そして私どもの知事であります佐賀県の古川康知事に相当な御尽力を頂いたということを付記させていただきます。

 さらに、第二段として、去る11月20日、九州新幹線西九州ルート沿線5市(長崎市、諫早市、大村市、嬉野市、武雄市)の間においても「災害応援協定」を締結し、災害発生時に相互に支援していくことを確認したところであります。

 災害時の対応、対策は、実際の災害の状況や被災の内容・程度により、機動的かつ効果的に行う必要があります。そうした意味においては今回の高槻市及び新幹線沿線5市との協定締結は市民に大きな安心感をもたらすものと思っております。しかし、こういった協定を作るだけでは意味がありません。この協定に基づいて、皆さんたちが市民レベルで交流を進めておくこと、そして、いざ、自分の命は自分で守ること、これを絶対に念頭においていただければと思います。

 ここまで、被災者支援、防災対策等「守り」をテーマに御説明申し上げましたが、ここからは、武雄に人やカネを呼び込む、言わば「攻め」をテーマにした取組について御報告申し上げます。

 まず、企業誘致の取組であります。

 この10月、黒岩幸生議員を中心として御尽力をいただきました「武雄北方インター工業団地」の分譲を開始いたしました。

 私といたしましても、先頭に立ってトップセールスを行い、早期分譲を図る所存でありますが、今回、これに併せ誘致活動をさらに加速させる観点から、11月1日付けで庁内外の体制強化を行ったところであります。

 昨日、私は名古屋におきまして、張富士夫トヨタ自動車会長とトップ会談をいたしました。その中で、グループ企業の企業立地を強くお願いをしたところであります。

 こういったトップセールスについては、トップでしか出来ない仕事でありますので、私としては、内政担当の前田副市長としっかり協調しながら、連携しながら、私としてはいろいろなところで、武雄の顔として、飛び回って、一刻でも早く企業の立地を図る所存であります。

 庁外におきましては、武雄市出身であり、永年、大手企業で首都圏を中心に活躍しておられる2名の方を「企業誘致特別顧問(市政アドバイザー)」として委嘱いたしたところであります。また、庁内におきましては、企業立地課に新たに3名の職員を兼務として配置をいたしました。

 言うまでもなく、企業誘致は雇用機会の拡大や税収の増、地域経済の活性化の切り札であります。高速道路インターチェンジからわずか2分という好立地条件や、議会にも承認いただきました国内最大級の誘致制度等もアピールし、誘致実現に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、11月7日に市公式フェイスブックページに開設しましたサイト「F&B(ファンバイ)良品」について御報告申し上げます。

 去る8月1日、従来の市公式ホームページをフェイスブックページに完全移行いたしました。完全移行から4か月が経過いたしましたが、この間のページの運営も順調に行っております。従来のホームページの閲覧件数が1月平均約5万件でありました。これが、開設4か月経過後の11月末現在で、既に1,136万件に達し、市公式ホームページを通じた市政に対する注目度が飛躍的に向上しているところであります。

 武雄市の人口は5万人であります。このページビューが4か月で1,100万人の方々がご覧になっているということだけは、再度強調したいと思います。

 ただ、やっぱりこれを見てもらうだけで過ごすのはもったいない。そういった中から、今度は、市公式フェイスブックページに武雄市の特産品を販売するサイトを「F&B(ファンバイ)良品」として開設したものであります。

 これについては、全国どころか世界に初めての話であります。市の信用度をバックにして、やぱり全国に楽市楽座を広める。そして、武雄市の皆さんたちが、地域で頑張っておられる皆さんたちの地域の所得向上に大きく寄与することができるといったことで、これから飛躍的に拡張を進めてまいりたいと思っております。

 ただ、大きく言っても、始めたのは小さくであります。まだ販売品目は2品でありますが、ネットでの反応も非常に良く今後3年間で1,000品、年商10億円を目指して、順次、販売品目を増やしてまいりたいと考えております。武雄市の特産品の販売促進、販売拡大に行政としても本格的に取り組んでまいりたいと思いますので、これからお歳暮のシーズンであります。議員皆様方もぜひ「F&B良品」を通じて、武雄の元気、そして安全安心を武雄の皆さん、日本の皆さんたちにお届けいただければ有り難いと、このように思っております。

 もう一点、武雄に人を呼び込むための取組について御報告いたします。

 去る11月20日及び21日、白岩球場をメイン会場として「武雄温泉古希軟式野球大会」を開催いたしました。遠くは熊本市、大分県津久見市からも御参加いただき、総勢8チーム、約170名の往年の名選手が、年齢を感じさせない素晴らしいプレーを展開されました。中でも、最年長はの方は86歳、しかも投手として活躍され、その元気さには心底驚かされました。

 県外のほとんどの方が宿泊され、武雄の名湯に浸り、武雄の特産品を食され、ひと時の交流を楽しまれました。大会運営に当たり御尽力いただきました武雄市軟式野球連盟、佐賀県生涯軟式野球連盟、ほか関係者の皆様方に、1年以上御尽力を頂いたところでありますので、この場を借りて御礼申し上げます。

 近年の健康志向の高まりで、スポーツの振興には関心が高まってきております。大きな大会の開催は、観光客の増加が期待でき、観光の振興にも繋がることから、今後も誘致等、積極的に取り組んでいきたいと思っております。

 先に述べましたフェイスブックページの開設や「F&B(ファンバイ)良品」の取組、食育の推進、レモングラス、いのしし対策など、新たな事業に他に先駆けて、議会の協力を得ながら、積極的に取り組んでいることもあり、現在、武雄市には多くの自治体から視察においでいただいております。今話題の大阪維新の会の府議団50人、この中には、松井新知事も含まれております。そういった皆さんたちをはじめとして、本年1月以降の視察団体の数は、113団体、1,017人、そのうち宿泊していただいた方は518人を数えております。

 これも、牟田議長を始めとして、議会の本当に細やかなおもてなしのおかげだと思っております。そして、さらに議会にお礼を申し上げたいのは、リピーターが多いということであります。これで聴き足りないから、また泊まるといったことでありますので、私も重要な観光資源の一人として、泊まっていただく方には、積極的に対応をして、おもてなしの気持ち、武雄市民の気持ちを伝えたい、このように思っております。

 これは、Ustreamで、今日はとりわけ多くの方々がご覧になっておられますので、ぜひ武雄市の視察に、これは議員の皆さんたちだけじゃありません。市民の皆さん、NPOの皆さん、様々な方々にぜひお越しいただきたいと思っておりますし、我々は視察都市として、いろいろな整備をここでも進めてまいりたいと、このように思っております。

 こういったことも武雄市の観光振興につながっていると思っていますが、私としては、これらの取組が、単に武雄市の発展のみならず、もっともっと多くの人の幸せにつながっていけばいいと心から思っております。

 次に、市民病院であります。

 市民病院の民間移譲に関します住民訴訟の進捗状況について、ご報告申し上げます。

 9月議会において申し上げましたように、原告側は去る6月2日に「請求の趣旨の縮減申立書」を提出し、市民病院には営業権があったとする会計士の意見書に基づき主張を大きく変更されました。

 私どもは、営業権が地方自治法上の財産には含まれないこと、原告側が提出した会計士の意見書は営業権を評価したものではないこと、訴え変更後の請求内容は適法な監査請求がなされていないこと、などを主張いたしました。

 また、原告側が提出した会計士の意見書が失当であることを明らかにするため、不動産鑑定に関する準備書面を提出いたしました。

 これは、平野議員、江原議員が最初から関わっておられますが、極めて異例な展開になっております。これだけ長期化するのも、途中で方針が変更になったりとか、そういったことで、我々が予期せぬ準備を進めなければいけなかったとか、これは、行政に対して、我々が市民の安全安心を守る重要な仕事をやっている傍らに、こういう作業もしなきゃいけないということは、多くの市民の皆さんたちもご覧になっておられますので、ぜひ、ご理解を賜ればありがたいと、このように思っております。

 最後に、被災地のがれき受け入れに関して、御報告を申し上げます。

 私は、震災直後から被災地に10数回と及ぶ、何度も何度も足を運びました。

 5月11日には、牟田議長を含む「チーム武雄」の一員として、仙台の若林区で、実際にスコップを振るい、汚泥にまみれて作業をいたしました。

 また、多くの議員さんも含まれておりますが、チーム武雄として、建設業協会も含めて、120名になんなんとする皆さんたちが、実際に陸前高田市に伺われて、実際の災害ボランティアを行われました。

 私自身の経験、そして、多くの皆様方から、被災地に10m、20m積もったがれきが、被災地復興、復旧の大きな妨げになっているという声を切々と伺ったときに、私自身もそのように思うよと、いうことを申し上げました。

 一方で、被災地の首長さんであるとか、あるいは、有数の地位を占める国会議員の方であるとか、本省の皆さんであるとか、様々な皆さんたちが、がれきを引き受けて欲しいということを、人間の気持ちとして、おっしゃってこられました。

 切実な国からの要請、地域からの要望、そういったときに私として、首長としてできることはなんだろうかと、皆さんに相談をし、自問自答をした中で、今回のがれき受け入れの提案に思い至ったわけであります。

 こういう記事があります。ネットでも出ておりますけども、11月16日(水)、河北新報であります。これは、仙台を中心として東北のブロック紙であります。この中に、社説として「東日本大震災がれき広域処理/被災地の痛みを分かち合って」という文章があります。

 これを読んだ時に、涙が止まりませんでした。すべては紹介できませんが、「がれきの広域処理について、東京都が3日、東北地方の自治体以外で初めて震災がれき約30トンを受け入れ、本格的な広域処理が始まった。しかし、受け入れ先探しはそう簡単に進みそうにもない。放射性物質の拡散を懸念する住民が反対するケースが全国で相次ぎ、何色を示す自治体が増えてきたためだ。福島県内のがれきは県内で処理される。一方、宮城・岩手両県のがれきは放射性物質の影響は小さく、明らかに風評被害と言える。被災者の痛みを分かち合ってもらえないものか。偏見をなくし、こうした被災地支援の声をもっと挙げてもらえないだろうか。」と。

 河北新報の社説、やっぱり被災地の皆さんたちも、同じ思いである。だけど、「チーム武雄」に行った、例えば上田議員と話したときに、東北の皆さんたちは、本当に自分たちの本心をなかなか言われない。思いを言われない。この震災が起きたのも、私たちのせいだと言う方々もいらっしゃいました。

 そういった中で、こういったことが、ブロック紙の社説に切々と載っているといったことを考えたときに、やはり私としては、がれき受け入れのことをぜひ、これは私一存では決められません。杵藤クリーンセンターは、武雄市の所管ではなくて、杵藤広域圏組合の所管であります。そういった中で、私としては、12月6日、杵籐広域圏3市4町からなる首長会議に諮ろうという風に思って、これが一部報道が先行いたしましたけれども、私としてはそういう風に思っておりました。

 先般のマスコミ各社の報道以来、私自身にはもちろん、市役所を始め、関係機関に関して1,000件を超えるご意見・ご批判、多くはご批判・抗議、県外からでありますけども、殺到したところであります。

 もちろん、その中には、受け入れに際しての課題を具体的に指摘する本当に得難い意見がありました。例えば、国には任せられないと、もし受け入れをするのであれば、実際プロジェクトチームを作って、国・県・市それぞれきちんと放射線チェックし、選別をする。そういったことが必要だよということをおっしゃる鉄工会社の社長もいらっしゃいます。

 一方で、市民の中には、ほんとうに大丈夫なのかと。本当に、がれき、何もないんでしょうかと。そういった声を不安視する二児の小さいお子さんを持つお母さん。涙ながらに訴えられた皆さんもいらっしゃいました。

 また一方で、武雄市としてぜひ受け入れて欲しいと。これが私たちにできることなんだということで、泣きながら私に電話をかけた方もいらっしゃいます。

 いろんなご批判、ご意見はあっていいと思います。私は多聞第一であります。耳を澄ませます。

 そういった中で、絶対に許しがたいことが昨日ありました。

 それは、1,000件の電話やメッセージ等の中に、具体的に、脅迫を伴うものがあったということであります。

 例えば、こういったのがあったようです。

 もし、お前たちが、がれきを引き受けるならば、その苦しみをお前たち職員に与えてやる。あるいは、武雄市が、市民が等しく楽しみにしているいろんなイベントをことごとく妨害する。あるいは、この時点で、九州・佐賀県・武雄市のものを買わない不買運動を呼びかけている輩もいます。

 そういった中で、特に市民、職員、特に市民の皆様方に危害を及ぼすような予告が先ほどあったように、これは看過し得るものではありません。

 その一方で、「がれき=放射能」といった風評が蔓延しています。これが、がれき処理が進まない要因にもなっています。情け無いと思います。

 私は、くりかえしブログやいろんなところで、今日も改めて申し上げますけれども、そういった放射能ゼロ、放射能に汚染されていないがれき、きちんと選別したものを持ってきたいということを言っているにも関わらず、「がれき=放射能」であるとか、そういったことをおっしゃいます。そういったことが、私は残念でしかたがありません。

 そういった中で、繰り返し申し上げます。私自身は、今でもこれは、私たちが為すべき課題だと思っております。がれきの、放射能を含まない、放射能ゼロのがれきを引き受けるということは、同じ日本国民として、今困っておられる東北の皆さんたちに手を差し伸べる、私としてはやらなきゃいけない事業だと思っております。これを日本国中に私たちがきっかけとなって、このスキームが広がることを、その思いは、まったく変わっておりません。

 しかし、こういった本当に予期せぬような事件・事故が仮にあったとするならば、そういった被害を受ける、あるいは受けた市民の皆様方、そしてそのご家族の皆様方、地域の皆様方はもちろんのこと、結果的にそういったことが起きた場合には、東北の復興に頑張っている人たちを傷つけることになるという思いに昨晩達したところであります。

 そして、一晩、熟慮に熟慮を重ねて、そういった中で、今回の12月6日に開催をする、私のがれき受け入れに関する提案は、その3市4町からなる広域圏の会議に対し提案は行いません。

 その中で、私とすれば、オールジャパンで、また、このがれきの処理に対して、東北を応援しようよという気運が、日本人だったら必ず、私はまた起ってくると思います。

 そういった暖かい状況下において、再度、そういう状況が整う、条件が整ったときに、また、市民の皆様方、議会の皆様方とよく相談をした上で、提案をしていきたいと思っております。

 そういった中で、私は、国に対して注文があります。

 こういった、未曽有の混乱を引き起こした責任は誰にあるんでしょうか。一番、国が為すべきことは、この課題というのはわかってたはずです。ですので、そういうがれきの処理、そういった廃棄物の処理は、地元で行なうっていうのは原理原則です。そこは私も分かっています。原理原則なんだけども、さっきの河北新報にもあったように、それを地元で引き受けるというのは、あの膨大ながれきの量から無理です。

 ですので、安全安心が確保されて、放射能ゼロのものに関して、日本国中が、やっぱり応援という意味を込めて、処理をするということを、国がリーダーシップをもって、我々を説き伏せるというような、地道な作業が無いからこういう風になるんです。

 自治体にアンケートを寄越したりとか、そういった中で、前向きな議論をするにあたって、東京都、あるいは新潟県三条市、新潟市、あるいは三重県松阪市、いろんな話が起きてるそうです。

 そういったことも、国の施策のひずみが、民主党政権のひずみがここに出てきているという風に言わざるを得ません。従って、私は批判だけはしません。

 国に対して、ここでお願いがあります。

 ぜひ、本当に、皆さんが納得する、科学的な基準をぜひ立てて欲しい。そして、全省一丸となって、与党、これは野党もありません。一丸となって、オールジャパンで、日本をなんとかしようよ、東北をなんとかしようっていうのは、国会議員と政府の役割であります。そういった中で、私たちは協力できることはきちんと協力いたします。そういうリーダーシップの不在が、今回の、これは震災対応すべてに渡る話ですけれども、そういった混乱を引き起こしています。

 ですので、私たちは、本当に応援する気持ちでいっぱいであります。これは、今回反対される方々も皆同じであります。ですので、これはぜひ我々の意を、この際、汲んで欲しいと、せつに願う次第であります。

 終わりになります。

 これから東北は、ますます寒さが厳しくなります。陸前高田市に聞いたところ、もう朝は氷点下になっていると。仮設住宅、本当に寒くなってると。

 家族の人達とも別れ、そして仮設住宅ですので、周りに知らない人たちもたくさんいる。そういった中で、本当に報道が減っております。ともすれば、復旧・復興なってるんじゃないかという声も、武雄市民の中からでも聞こえます。しかし、まったくそうではありません。

 ですので、どうか、東北の皆さん、東日本の皆さん、復旧復興に向けて、私はあなたたちの力を信じています。そして、どうしても人間です。くじけそうになります。そういった中で、私たち全ての武雄市民は、本当に我がこと以上に皆さんたちを応援したい気持ちでいっぱいであります。

 私たちとすれば、今回がれき処理の提案はこのようなことになりましたけれども、さらに市民を挙げて応援、エールを贈りたいと、そのことを最後にお約束申し上げまして、私の演告とさせていただきます。

 ご清聴ありがとうございました。

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