市長提案事項説明要旨
おはようございます。
今日は、松尾興直区長会長さんをはじめとして、武雄町の区長さんが勢ぞろいされておられます。
こういった中で私自身ユーストでも流れてますし、特に今議会が注目されています。
緊張感をもって臨みたいと思います。
まずCCCと武雄市図書館との連携の話について、自分の言葉でお話ししたいと思います。
なぜここに至ったかといいますと、私は市長に就任する前から、図書館のヘビーユーザーでありました。
いろんな図書館を使ってまいりましたけれども、総じて武雄市図書館は素晴らしい図書館であります。
しかし、どの図書館でもいろんな問題があります。
一つは開館時間です。
なんでユニバーサルサービスをしなきゃいけない図書館が朝十時からしか開かないのでしょうか。
そして夕方の六時に閉まるんでしょうか。
そして多くの方々が、嘆いておられますけれども、なぜ月曜日に閉まるんでしょうか。
そして休みが非常に多い。
そういった中で私は着任時からこれはブログにもたびたび書いて、教育委員会を激しく批判したこともありましたけれども、やはり、市民の目線にたったサービス、図書館は武雄市の文化のみならず、発信の基地である、あるいは市民の情報収集、情報共有の場であるという観点から、たびたび教育委員会と論議を重ね、特に浦郷教育長になってその議論が加速しました。
その結果、どうなったかというと、去年の終わり現在で、休館日が34日、これは佐賀県内の公共図書館の中では、佐賀県立図書館を除けば、一番休みの少ない図書館になりました。
あるいは、いろんな議論をしていただいて、月曜日を開館する時間が多くなった。
それと燻蒸の期間、過去はすいません正確には今ちょっと数字を忘れましたけれども、かなり長い日数燻蒸にあててました。
私は本の燻蒸かなと思ったら、隣にある資料の燻蒸で、それと併設している図書館がそのために開けなくなったということから、その期間、これは長い休館日にあたりますけれども、この燻蒸日もかなりの日数をへらし、これは、教育長ならびに杉原図書館館長、そしてスタッフのみなさん達のご努力のおかげであります。
しかし、ここが限界であります。
私は常々、武雄市朝日町にあるTSUTAYAのようなサービスができないかということを教育委員会に申し上げております。
すなわち、365日朝の11時から午前1時、休みなしですよ。(正月も元旦も一緒ですよ、これ一緒ですけれども)
そういった中でこれが私は本当の市民に根差したサービスではないかということで、教育長も耳が痛いと思いますけれども、常々TSUTAYAのようにできないかということを申し上げております。
この結果重ねてでありますけれども、だいぶ大幅な向上ができましたけれども、ここが限界、その時に私は去年の年末、あるテレビ番組を見て、私の考えが誤りだということに気づきます。
それはすなわち、テレビ東京系のカンブリア宮殿であります。
カンブリア宮殿に出たのがCCCの社長である増田宗昭さんであります。
この方が出られた番組をたまたま拝見した時に、私の考えは間違いでありました。
それは、とりもなおさず、TSUTAYAの社員としてあるいはCCCの社員として代官山のTSUTAYA書店の立ち上げから今に至るまでを放送されてましたけれども、これはCCCの社員しかできないわけですね、日本一の企画会社としての。
私は、公務員の諸君にTSUTAYAのようになれということ自体が間違い、それはすなわち、キリスト教の人をイスラム教に改宗させるようなものであります。
逆にいうと、TSUTAYAの諸君を公務員のようになってくれというのは、それは無理な話です。
だから私はある意味無理なことを申し上げたかもしれません。
そこで私は、年末に思考がジャンプアップして、これはCCCのような、実際、365日運営のできるところに任せるべきではないかということを考えるに至りました。
その間、その前の一年間、実は、これはブログに書いてありますのでご覧になってほしいのですけれども。
図書館の運営については、直営の中に指定管理者制度というのがあります。
これは、いくつか私は話をしてみました。
今TRC(株式会社図書館流通センター)とべったりの関係になってますけれども、これが本当にいいのかどうかということも含めて、私はいろんなブログに書きましたけれども、地元の本屋さんであるとか、あるいは、これは、相手がある話ですので、名前は申し上げませんけれども、365日で運用してくれないかどうかということを打診した時に、どこもできないという話をいただきました。
その時に私は去年末のカンブリア宮殿を見て、ここだったらお任せできるかもしれないな、ということをワン・オブ・ゼムで思いました。
しかし、私は何のつてもありません。
もともと、私は人脈はありません。
その時に、前の古賀滋副市長の息子さんが、今、デジタルハリウッドの社長兼CEOでありますけれども、古賀鉄也氏、私の同級生であります。
日経の交友抄にも書きましたけれども。
その彼は、TSUTAYAでM&Aの経験をする部長でありました、前職が。
この彼に話をしたところ、わかったと。
話しの中身はともかくとして、CCCの副社長につなげるという話をしてくださいました。
そして、お互い日程調整をして1月のしかるべき時点で、私は、出張のついでに、そこのCCCの運営する代官山のTSUTAYA書店、指定をされたTSUTAYA書店に伺いました。
この時に、これもたまたまなんですけれども、ちょうどテレビ取材を受けておられた、CCCの増田社長とたまたま会うことができました。
その際にこれは路上で、これは、テレビカメラに映ってますので、いつか放映されると思いますが、その中で、私は、CCCに、ぜひ図書館の運営を委ねたいんですと。
それも、別にCCCを私が好きだからというものではなくて、365日しかもしっかりとした市民サービスを提供できるところを今探しています。
もちろんこれは、議会のご議決がありますと。
私の一存では決められませんけれども、議会の議決を賜った後は、ぜひ契約を進めていきたいと、いうことを申し上げたところ、増田社長が開口一番、私も図書館を行いたいと思ってたと、私も図書館運営ということに非常に興味を持っていたということをおっしゃって頂きました。
そこに同席していた、CCCの中西副社長もそこにおられましたけれども、そのトップの一声で後々、CCCとコミュニケーションを取ることになりました。
一月以降、私がトップレベルで、あと私どもの教育委員会とつながる部を中心としてプロジェクトチームを作って、事務方どうしの交渉、あるいは私、トップとの交渉を含めて、何度も何度も交渉を重ねました。
その結果、会見をしたのが5月4日であります。
なにも、誤解なきよう申し上げますと、私は別にCCCが好きでやっているわけじゃありません。
あくまでも市民価値の向上として、どこと組むのか、と言うことを前提にした場合にして、繰り返しになりますけれども、他指定管理者をされているいろんな事業者であるとか、他の事業者であるとか、いったところが、できないから私はCCCにお願いをしようということを思った次第であります。
これは、また一般質問等で論議が深まればいいなと思っておりますけれども。
では、そのCCCと組むことによってどういうメリットができるかということを、次に申し上げたいと思います。
一つは開館日が365日になります。
朝9時から夜9時までの開館になります。
一部の方からは、それは、子どもの、なんと言うんですかね、健全育成につながらないじゃないかと、あるいは、あとで言いますけれども、ダイニングも入れます。
カフェも入れます。
そういったことで、ものを食べながら、本を読むことは、これは教育施設としての主義に反するんではないかという、とぼけた話を聞きましたけれども、じゃあ、給食はどうなるんだと、言うことを思う次第だし、それは親の躾であり、社会のルールの問題だろうと。
これを、机下として図書館の話をどうだと言うことについては、私は、乗るつもりは全くありません。
その中で、私は度々この構想についてブログであったり、フェイスブックであったり、ツイッターであったり、自分の所見を申し述べました。
さまざまなご批判がある一方で、様々、良い意見もあります。
5月4日に会見をした後に、今度は、エポカル武雄フレンズ、そして、女性ネットワークの依頼により説明会を開きました。
これは、佐賀新聞を中心として載っていて、これについてどうこう言うつもりはありませんけれども。
その中で、いろんなご批判であったりとか、ご意見を承りました。
まっとうなご批判もありましたし、それは私達が旨とすることもありましたので、これも一般質問等々でお答えしたいと思いますけれども、取りも直さず、私達がやって参りたいのは、開館時間等の延長、そして、今までに無かった図書館としてのサービスを加える。
これは、先程申し上げればよかったんですけれども、図書館の利用者は、もう頭打ち状態になっています。
頭打ち状態になっている。
そして、今、私どもから、教育委員会に対して、図書館の運営費として、1億4千5百万円を計上いたしておりますけれども、その中で一割ちょっとしか図書の費用に使っていないんですね。
これは、問題ですよ。
これは、私の責任です。
ですので、これは、吉川里己議員から、先の議会の一般質問でもありましたように、さまざまな問題点・課題点を浮き彫りにして頂きました。
その中でただ、先ほど申し上げたように、官の力で、それを改善するのはもう限界であります。
しっかりやってもらっています。
しかし、それでもやっぱりこれだけのムダ、矛盾があるわけです。
これを指定管理者という、CCCという日本を代表する企画会社にお願いをすることによって、私は、一割以上削減をして参ります。
一割以上を削減をする。
しかもこれは図書館ができてもう十数年になります。
いろんな、ガタが見え始めています。
その中で、大規模改修を入れる時期に差し掛かっておりました。
その大規模改修の費用と向う例えば十年か十五年か、これはちょっとこれから計上しますけれども、浮いた額の枠内で、図書館の改造をしようと思っています。
それと、図書館の改装と並びに例えば蘭学館であったりとか、歴史資料館であったりとか、図書館として活用すべく、私は市民の皆さん達に胸襟を開いて話をしていきたいと思っています。
その中で、武雄の歴史資料は本当にすごいものがあります。
しかし、今の置かれてる状況はあまりにもかわいそうです。
非常に中途半端な置かれ方をしています。
倉庫、特別倉庫にも一般の倉庫にも入ります。
私が入ったなかで、虫がその前を通っていました。
非常にかわいそう。
そして、置かれているスペースであったりとか、まあ、こんなの置く必要あるのかなぁというところまで置いてありましたけども、例えば、過去の企画展のポスターであったりとかね、まあ、あそこに置く必要なんてないんですよ。
すると、重要な資料が、これは私共が悪いんですけれども、積み重ねになっているわけですね。
ですので、今般、図書館として活用するにあたって、こういう保存の場、そして、これは文化連盟等から再三、私の前の市長さん達も言われていたと思うんですけれども、新たにきちんと展示する場も含めて、一体的に私はこの話を進めてまいりたいと思っております。
しかしながら、これについては市民のご意向、そして歴史資料を保存するみなさん達であるとか、今日区長会の方々がお見えになっていますけれども、区長さん達のご意見とか、色んなご意見を聞きながら、あるいは、一般質問でこれは様々な議員さんからご質問、ご意見は賜ると思いますので、私は私の意見として申し上げましたけれども、これも特に議員さんのご意見を伺ってまいりたいと思っております。
いづれにしても、市民サービスは止まっちゃいけません。
前に進める。
どんなにいいことを我々がしたと思っていても、必ず市民ニーズからすれば、課題、問題点があります。
それを「多聞第一」。
真摯に意見を踏まえて、市民ニーズの半歩先を我々は進める、それは図書館サービスが、私は今からのキーになる要素だと確信しています。
重ねてではありますけれども、議員の皆さんたち、市民のみなさんたちの活発なご意見を賜りたいと思います。
これは最後にしますけれども、図書館履歴の扱いですとか、様々なご意見等が外から、余所からありますけれども、これも真摯に踏まえたいと思います。
お母さん方からも、これは上田雄一議員からも伺いましたけれども、いろんな様々なご懸念があると、特にお母さんたちが、「全部Tポイントになるのか?」という話もありますけど、そうはなりません。
これもしっかり、一般質問等でお答えをして参りたいと思っております。
次であります。
私は6年前の市長就任以来、1にも2にも多聞第一、市民の皆様の声に耳を傾けてまいりました。
そして、市政運営に当たって参りました。
その結果、中での評価はともかくとして、市外からの評価はものすごく高いものがあります。
その評価に甘えることなく、さらに市民の皆さんたちのご意見に耳を傾けて、議会の皆さんたちと市政運営を図って参りたいと思っております。
その時は、前例にとらわれることなく、そして色んな障害等も前向きにとらえる、今までともすれば、まあ、全部とはいいませんが、非常に後ろ向きな議論が市議会の中で横行してたと思っております。
ですので、これをきっかけとして、ぜひ前向きに、これはこういう風にすればどうかとか、あるいは、こうすべきだということも、あれもこれもじゃなくて、あれかこれかの議論でぜひやっていただきたいと思っております。
それは市民病院の民間移譲しかりであります。
私は、リコールというのを受けました。
あるいは、今住民訴訟というのも受けております。
しかし、今一年たった時にどうでしょうか。
まあ、様々な問題、課題があるはしても、非常に私が聞く限り、そして多くの議員さん、これは私は古川盛義議員さんからも聞きましたし、山口等議員さんからも聞きました、朝長議員さんからも聞きました、黒岩幸生議員さんからも聞きました、多くの議員さんからも聞きましたけれども、新武雄病院が市民ニーズに則して、きちんとやってくださっているということ、そして、紹介・逆紹介も徐々にではありますが、増えています。
医師会も全部とはいいませんけれども、少なくとも私が知る限り、医師会の連携も我々が思った以上に始まっております。
ですので、そういう市民病院の民間移譲もそうでした、あるいはホームページのフェイスブック化もそうです。
もともと5万だったアクセス数が今300万を超してます。
これはNHKのおはよう日本で7分を超す特集にも出たとおりであります。
そういった中で、私はこれからの武雄市のあるべき姿というのは、単に武雄市だけをよくするというのは、それはもうそういう時代は過ぎたと思います。
しかし、私が他の地域をよくすることはできません。
議員の皆さんたちが、他の地区をよくすることはできません。
その権能に応じて私たちが議会と共に作ったモデルがロールモデルになる、それを全国に広めていく。
もっといいモデルが出てくれば、我々は謙虚にそれを
受け止めて、さらに改良していくということが、今求められるというふうに思っております。
議員各位におかれては、市民第一のサービス、市民価値の向上という共通の目的の実現のため様々な案件に対しても、活発なご議論を賜りたく思っております。
最後になります。
言うまでもなく、他の諸課題、庁舎の耐震対策、国保会計の健全化、あるいは武雄北方インター工業団地の早期分譲等々についても、引き続き全力で事にあたることをお誓い申し上げ、また、こうした課題の解決に向け、議員各位、議会総意の引き続きのご指導・ご協力を申し上げ、私の市政運営の報告といたします。
本日からよろしくお願いします。
お問い合わせ
武雄市議会事務局
Tel (0954)23-9411・Fax (0954)22-8166
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