市長提案事項説明要旨

おはようございます。私より提案事項説明を述べさせていただきます。



■「豪雨災害復旧及び地域防災の強化について」であります。



まずは、今回の北海道岩手豪雨で被害に遭われた皆様に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。

武雄市でも、6月22日から23日に発生した豪雨により、六角川、松浦川が氾濫危険水位を超え、市内に土砂災害警戒情報が発令されたため、市内の全戸にあたる15,532世帯、49,718人に対し、避難勧告を発令いたしました。この豪雨により市内の農地農業用施設で120箇所、公共土木施設で55箇所の災害が発生し、現在全力で災害復旧に努めているところであります。

また、佐賀県の地震被害想定の見直しや、今回の熊本地震の課題を受け、さらなる防災対策の強化のため、地域防災計画を見直しました。市民の皆様の生命、身体、財産を守るため、災害予防対策を推進し、迅速かつ的確な災害体制の構築を行うなど、本計画に基づき、さまざまな防災対策に取り組んで参ります。



■「子育て、教育について」であります。



子どもの貧困については、最も深刻な社会問題のひとつであります。日本は経済的に豊かになったにもかかわらず、貧困率は年々増加しており、これは一自治体の問題だけではなく、日本全国の課題でもあると認識しております。

6月8日、大阪府箕面市長、八尾市長、茨城県古河市長、長崎県大村市長、そして私が発起人となって、全国の161市町村に参加表明をいただき、「子どもの未来を応援する首長連合」を発足致しました。主に教育の観点から貧困の連鎖を断ち切ることを目的に、知見の共有や政策提言を行って参ります。

子どもの未来は、決して環境によって制約を受けてはならず、そして貧困の連鎖を断ち切らなければなりません。

武雄市としても、国の交付金を活用して実態調査を進める等、全国の先頭に立って子どもの貧困対策を着実に進めて参ります。



■次に「ユニバーサルデザインのまちづくりについて」であります。


本年4月に障害者差別解消法が施行されました。

これからのユニバーサルデザインのまちづくりに大切なものは、障がい者の方や高齢者の皆さんのマインドを学び、アクションにつなげていくことであります。

バリアフリーの一歩先のまちづくりに向けた意識改革のため、全国の自治体で初めて、全職員が「ユニバーサルマナー検定」を受講し、そして全職員が3級取得を目指します。

今後予定している、新庁舎建設やこども図書館、新幹線駅などのハード整備でのバリアフリーのみならず、ソフト面でも市民はもとより、観光や移住などで訪れる方々も快適に過ごせるまちづくりを行って参ります。武雄市の価値向上を目指し、他自治体のひとつ先を行く、全ての人にやさしいまちづくりをさらに推進して参ります。



■「シティプロモーション戦略について」であります。



本年4月に設置したシティプロモーション室で、これまで各課で行ってきた情報発信を、集約・共有化し、武雄ブランドを構築して参ります。

さらに、市外の方に向けて武雄市の魅力を分かりやすく発信するため、新たなウェブサイトを開設するための予算案を本議会で提案しております。

また、武雄PR動画コンテスト「武雄ムービー大賞」を開催しており、9月16日まで武雄市のPR動画を募集しております。まちの魅力を市民目線で発掘し、市民参加によるまちづくりを推進し、市民プライドの醸成を図って参ります。



■「誘客について」であります。



7月15日から9月25日まで、市内各所で「武雄のあかり展」を開催しております。あかりの演出による、普段と異なる表情をお楽しみいただいております。

特に、御船山楽園では、竹灯ろうによるあかりの演出のほか、昨年に引き続き、ウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」による水面プロジェクションが投影され、これまで市内外を問わず、3万人を超える方に来場いただいております。

そして10月には、いよいよ競輪場がリニューアルオープンします。新たな競輪場は、競輪ファンの皆様にとってより使いやすい施設となることに加えて、インバウンドに対応した観光施設としても活用して参ります。今後公園を整備するとともに、こども図書館と合わせて、市民の皆様にとっても居心地の良いエリアとなるよう整備を行って参ります。



■「その他について」であります。


まず、「まちの活性化について」であります。



北部市街地エリアを中心に、新たな賑わいを創出するための地域創生プロジェクト名を「TAKEO MABOROSHI TERMINAL」と決定いたしました。

新庁舎の建設、新幹線開通等に伴い、市内の人の流れが大きく変化するものと想定されます。本事業はこのような人の流れの変化に向けて、北部市街地エリアを中心に商業、観光の再生・活性化を目的としております。

今年度は、空き店舗を利活用した市外からのクリエイターの誘致や、地域産業とクリエイターの連携プロジェクト等を行い、新たなまちづくりを推進して参ります。


「熊本地震の支援について 」であります。



「平成28年熊本地震」の発生により、甚大な被害を受けた被災地の一日も早い復旧を願い、市民ボランティア「チーム武雄」を募集し、8月29日に南阿蘇村で支援活動を行って参りました。ご参加いただいた皆様におかれましては大変ありがとうございました。

武雄市では、9月にも支援活動を予定しており、引き続き市民ボランティアの募集を行っております。

また、職員派遣も継続し、議会の皆様、市民の皆様と一緒になって、被災地支援の取組を引き続き行って参ります。



今後も、さらに一層、市民の安全安心の強化、そして市民の福祉の向上に努めて参りたいと考えておりますので、議員各位のご理解ご協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。


本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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武雄市議会事務局
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