No. 30

四季折々 心安らぐステキな場所

#風景

武雄町の旅館「白さぎ荘」の女将長谷和子さんが「たけ推し!」するのは廣福寺の紅葉。武雄温泉楼門からほど近く、楓や背の高い杉の木立に囲まれる坂を上った先にある廣福寺の歴史は、鎌倉時代まで歴史をさかのぼります。その境内には運慶派によって作られたとされ、国の重要文化財に指定された木造四天王立像などが鎮座する、由緒正しきお寺です。

四天王立像です.JPG

長谷さんが営む「白さぎ荘」はその廣福寺の向かいに位置します。旅館2階の一室から廣福寺を眺めることができるため、紅葉の気配をいち早く感じることができる長谷さん。

「四季折々の表情を見せてくれます。春は若葉、夏は睡蓮、そして秋には紅葉。季節の移ろいを感じられます。」

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廣福寺へ上る坂では杉木立の隙間からさす木漏れ日が、紅葉を浮かび上がらせます。門をくぐり境内へ入ると、力強く佇む四天王立像や大鐘の周りが、赤・黄・緑のグラデーションに染まります。地面に落ちる紅葉は、苔の上にちょこんと佇み、なんとも可愛いらしい。お寺の静か雰囲気への緊張ときれいな紅葉への感動の気持ちが混在します。

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「毎朝住職さんがお寺の掃除をされています。だからこそこんなきれいな紅葉が見れるんですよね。参拝者に感動を与えられるほど、継続して何かをすること。なかなか真似できることではないですよね」と長谷さん。

惜しくも、境内の拝観は11月で終了したとのこと。「境内の紅葉は観れなくても、静かで、格式高い廣福寺の佇まいに自然と心が洗われますよ」。四季折々で素敵な風景を見せてくれる廣福寺に今日も感謝。

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※参拝の際は、マナーを守りましょう。

※本堂については、取材・撮影に際して特別な許可をいただいております。

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