塚崎の大楠について

2011年7月25日

 先日、久しぶりに塚崎の大楠に行ってみました。

 以前に比べ、あきらかに樹精が弱っているようです。

 また樹が後方に傾いてきているような気がいたします。

 ぜひ早急に専門家に見ていただき、必要な処置を講じていただけるよう要望いたします。

 塚崎の大楠は住民の生活の場にも近く、もしもあの樹が後方にずり落ちることがあれば、多大な被害が及ぶことと思います。

 東日本の被災地では、さまざまな支援が行われていますが、人々を本当に勇気づけているのは、たった1本残った松原の松の木や、すべて流された自宅の庭に芽を出す草木たちであると聞きました。

 川古・武雄・塚崎の3本の大楠は、武雄市民にとって大切な宝です。

 生命は永遠ではありませんが、今できることがあれば手を尽くし、次世代に残したい自然遺産です。

 どうぞよろしくお願いいたします。

回答

 ご指摘頂いた「塚崎の大楠」については、昨年から保護増殖に向けた取組を開始し、樹木医に診断してもらったところです。

 診断結果として、樹勢は旺盛とは言えないが、概ね順調に見えるということでした。

 ただし、途上が固く踏みしめられている点が問題であり、また、耐荷重の低下により強風時に枝折れの危険性があると指摘されました。

 このため、今年度、農林商工課が腐朽部の処理、ワイヤー支柱の設置、土壌改良、シロアリ予防等の樹勢回復治療工事を実施する予定です。

 また、大楠が崩落する危険性は指摘されていませんが、通行者の安全を図るために市道側の擁壁を高くする工事を平成21年度に行っています。

 今回は貴重なご提案をありがとうございました。今後とも、ご支援の程よろしくお願い致します。

【回答者】

教育部 文化・学習課 文化財係(担当:原田)
Tel 0954-23-5166・FAX 0954-23-5167
E-mail bunka@city.takeo.lg.jp