
くろかみやまかねこしだじせいち |
国天然記念物・植物 |
黒髪山カネコシダ自生地 |
指定年月日 |
昭和2年4月8日 |
所在地 |
山内町大字宮野 黒髪山 |
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標高516mの黒髪山は、頂上の天童岩や中腹の雌岩雄岩などの巨岩奇岩がそびえたつ特異な景観から、肥前耶馬渓とも呼ばれます。植物の種類が豊富で、クロカミラン・クロカミシライトソウ・ヒレフリカラマツ・イブキジャコウソウなどの固有種・希少種がみられます。
カネコシダは、明治37年(1904)に金子保平によって日本ではこの地で最初に発見された新種です。のちに植物学者牧野富太郎が発見者の名をとって命名しました。カネコシダの特徴は、ウラジロ科に属するシダ類の一種で、ウラジロとよく似ているばかりでなく、ウラジロと混生しているので容易に判別しにくいものです。ウラジロとの相違点は、カネコシダはウラジロに比べ小葉片が狭く、先端が尖り、葉の裏側が表と同じ緑色で、葉柄に深い溝が見られます。また、小葉の出方がウラジロは左右同一箇所から出ているのに対し、カネコシダは左右交互に出ています。
カネコシダの分布は、現在では県内や熊本県・長崎県などでも確認されています。
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