武雄市の文化財
たけおじんじゃのひぜんとりい 2基:武雄市重要文化財(建造物)
武雄神社の肥前鳥居 指定年月日 昭和48年2月20日
所在地 武雄町大字武雄 武雄神社

 武雄神社の鳥居は、参道入り口に建てられている一ノ鳥居と神社の社殿前の三ノ鳥居が肥前鳥居です。
 一ノ鳥居は高さ4.7m、笠木の長さ5.8m、柱と柱の間は2.7mで、寛永18年(1641)に第22代武雄領主鍋島茂和によって建てられたものです。右の柱に「大日本鎮西肥前州杵島郡 正一位武雄宮奉造立石鳥居一柱 鍋島左京亮藤原朝臣茂和 大菩薩威震十万 化流四海 先願 風調雨順時臻 萬民康楽 陽倡陰和道行 七福即生」、左の柱に「専祈 身宮剛建 保八節大來之吉祥 壽域増延 仰一門九族之餘慶 祈願成就而君臣 神主武雄宮内大輔藤原朝臣貞門 時寛永十八年辛巳歳暮春吉日良辰」と刻まれています。
 三ノ鳥居は高さ4.6m、笠木の長さ5.1m、柱と柱の間は3mで、第21代鍋島茂綱によって元和3年(1617)に再建されました。
 肥前鳥居は、佐賀県周辺で見られる独特の形式をもった鳥居です。笠木・島木・柱・貫が三本継ぎ、島木は形骸化して笠木と一体化しが流線形になっています。柱には上端に台輪が設けられており、下部にいくほど肥大化し、基礎の亀腹(饅頭)と一体化し生け込みとなっています。
武雄神社の肥前鳥居1 武雄神社の肥前鳥居2

武雄市教育委員会 文化・学習課文化財係