
とうじきちょうこくぎほう |
武雄市重要無形文化財・工芸技術 |
陶磁器彫刻技法 |
指定年月日 |
昭和58年3月30日 |
所在地(保持者) |
山内町大字宮野 (樋渡義晴) |
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陶磁器彫刻技法は、箆等で細工・彫刻を施す技法のことで、置物など複雑な造形を製作する際に用いられます。製作は、まず泥漿を作り、置物等の原型を作成します。それを基に石膏型をおこし、泥漿を流し込みます。半乾きの段階で取り出し、箆で彫刻を施します。つづいて素焼き、施釉、本焼きを行い、作品が完成します。
氏の場合は、20~60の部品に分けて石膏型をつくり、鋳込み後の成形作業において繊細な彫刻が施されます。鹿島祐徳稲荷神社の楼門に設置された「随神像」をはじめとする等身大の作品や、氏の作品を代表する白磁の観音像は、「陶六観音」とも呼ばれ、ふっくらとした頬に、そこはかとなく漂う気品があり、慈愛に満ちており、白磁のもつ冷たさを感じさせないほど芸術性に富んでいます。
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白磁聖観世音 |
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