平成27年度 武雄市図書館・歴史資料館特別展示

幻のやきもの

含珠焼里帰り展


 含珠焼は、現在の武雄市西川登町小田志出身の樋口治實(1851〜1930)が生み出したやきものです。明治19年(1886)に蛍手の技法の一種として開発されました。
 磁器に花などの文様を透かし彫りして、その上から釉薬を充填します。一般の蛍手との違いは、彫りの文様が大きく複雑であり、素地が宝石を含んでいるような質感を持つことにあります。
 海外に向けての輸出品として製造されたこと、徹底した管理に拠る不良品の流通阻止、また樋口治實が一家をあげて小田志を離れる際も欠片も残さなかったため、陶片も含めて国内の残存数は極めて少なく、「幻のやきもの」と呼ばれる。
 この度、樋口家の直系の子孫に伝えられていた含珠焼14点が武雄市に寄贈されたことを記念して、特別展示を行います。

 樋口治實について 


場所:蘭学・企画展示室横(観覧無料)
期日:平成27年8月29日(土)〜平成27年9月27日(日)
※会期延長:10月4日(日)午後5時まで、展示します。



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