ボクは蘭学丸。
ボクの生まれた19世紀の初めころ、日本は鎖国の真っ最中。西洋の進んだ学問を勉強するには、西洋の書物、蘭書を読む以外に方法がなかったんだ。武雄市には、医学・科学・航海術・軍学・百科事典などの蘭書が、200年経った今でも138冊も残されている。
これらを集めたのは、武雄の鍋島茂義さま。茂義さまは佐賀藩の中でもいち早く西洋の科学に注目し、自分でも蘭学を学んだんだ。
そして家臣たちにも蘭学を学ぶことをすすめられた。武雄の蘭学の成果は、幕末の佐賀藩を支えたといえるんじゃないかと、思う。
武雄には、蘭書の他にも、茂義さまたちが集めたたくさんの西洋の品々が残っているんだよ。
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