~すべての子どもの希望の実現に向けて~
子どもの未来応援プロジェクトを始動
日本の未来を担っていくのは、今を生きる子どもたちです。
武雄市では、全ての子どもたちの将来がその生まれ育った環境に左右されることなく、夢と希望をもって未来を切り拓いていける社会の実現を目指し、武雄市子どもの未来応援プロジェクトを本格的に始動します。 平成29年3月に「武雄市子どもの未来応援計画(武雄市子どもの貧困実行計画)」を策定し、子どもの貧困対策について、中長期的な視野で継続的に取り組んでいきます。
きっかけ
「子どもの貧困」については、経済的に豊かになったにもかかわらず、相対的貧困率は年々増加しており全国的に深刻な社会問題となっています。子どもの貧困をこのまま放置すると、経済的損失が約43兆円、税や社会保障の財政負担増が約16兆円にも上るというデータ※1もあり、私たちの生活そのものを直撃する重大な問題です。
一方、核家族化や地縁的なつながりの希薄化により、支援を必要とする子どもたちや家庭に支援の手が行き届かず、社会的孤立に陥っているケースもあります。そういった環境で育つ子どもが、基本的な学力や生活習慣、社会性を身につけられなかったり、経済的制約などから学習や進学等で不利な状況にある場合も多く、この状態が世代を超えて連鎖することも指摘されています。
この「貧困の連鎖」を断ち切り、広い意味での"教育"を中心に「未来を生き抜く力」を身につけ、自立できる子どもを育てるため、 武雄市では、平成28年4月に武雄市教育委員会こども教育部へ「こどもの貧困対策課」を設置し、子どもの貧困対策の取組を開始しました。
※1 出所:日本財団子どもの貧困対策チーム(2016)『徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃』
経過
(平成28年)
4月 こどもの貧困対策課を設置
5月 子どもの貧困対策ワーキンググループを設置
8月 ひとり親家庭等アンケート調査を実施
9月 武雄市子どもの貧困対策会議(第1回)</p
市立小・中学校ヒアリング調査・意見交換を実施
10月 各町民生委員児童委員協議会との意見交換を実施
武雄市子どもの生活実態調査を実施
11月 市内保育園ヒアリング調査・意見交換を実施
(平成29年)
2月 武雄市子どもの貧困対策会議(第2回)
3月 「武雄市子どもの未来応援計画(案)」にかかるパブリックコメントを実施
武雄市子どもの貧困対策会議(第3回)
「武雄市子どもの未来応援計画(武雄市子どもの貧困対策実行計画)」策定
4月 こどもの笑顔コーディネーターを配置
基本理念
- 全ての子どもたちが生まれ育った環境に制約を受けることなく、自分の将来に希望を持てる地域社会の実現を目指します。
- 次代の担い手である子どもたちが「未来の社会を生き抜く力」を身につけることで自分の人生を自ら切り開き、貧困の連鎖に陥ることなく社会で自立していくことを目指します。
- 学校段階のギャップを埋め、地域の力も活用した長期的・継続的な支援として、子どもに寄り添う伴走型支援を確立し、早い段階からその解決や予防に向けて取り組みます。
7つの取組姿勢
- 子ども視点で連鎖を断つ
- 学校をプラットホームに
- 子どもの養育に関して「困難度が高い」世帯への支援
- 全市的な取組
- 地域等との協働
- 継続的な取組
- 自治体間の交流と国等への働きかけ
4つの施策の柱
- 子どもに寄り添う伴走型支援
- 教育・学びの支援
施策① 「学校」をプラットホームとしたあらゆる学びへ環境整備
施策② 学力・体験支援
施策③ 就学支援・学びの環境支援
- 生活・養育環境の支援
施策① 親子への生活・養育環境の支援
施策② 保護者の生活支援
施策③ 子どもの生活支援・居場所づくり
- 就労・経済的な支援
施策① 就労の支援
施策② 経済的な支援
関連資料
武雄市子どもの未来応援計画(武雄市子どもの貧困対策実行計画)
関連リンク
こども家庭庁ホームページ https://www.cfa.go.jp/policies/kodomonohinkon/
佐賀県ホームページ http://www.pref.saga.lg.jp/kiji00338180/index.html