平成20年度 武雄市図書館・歴史資料館ミニ企画展
文化5年(1808)、イギリス軍艦フェートン号の長崎における暴挙に全く対処できなかった、いわゆるフェートン号事件に、佐賀藩の一領であり、長崎警備の一端を担っていた武雄は深刻な衝撃を受け、海防政策・軍備強化を計る必要姓を痛感。その後、蘭学、殊に軍学への関心を深めました。
西洋の進んだ武器や軍学を取り入れ実用に供するということは、その基礎を成す西洋の科学を学ぶことに他なりません。武雄には、多くの人々が西洋科学の摂取に取り組んだことを示す文書類や、理化学実験等に用いられたと思われる器具や薬品が残されています。当時は、西洋の情報を受け入れる窓口は極めて限られており、参考とする蘭書の選別や翻訳なども自ら行わざるを得ないのが現状でした。今回の展示を通じ、厳しい状況下で、懸命に新しい知識を会得しようと試みた人々の努力の一端を感じて頂ければと思います。
下に、展示品の一部をご紹介します。
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場所:蘭学館ミニ展示コーナー(観覧無料)
期日:平成20年5月16日(金)〜8月20日(水)
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