平成24年度 武雄市図書館・歴史資料館ミニ企画展

青へのあこがれ
〜武雄に伝わる青色絵具〜

 武雄鍋島家には「群青」「緑青」「朱」などの伝統的な岩絵具に加え、合成顔料である「プルシアンブルー」や「ウルトラマリンブルー」など約200点の絵具が伝来しています。
 1704年にベルリンで初めて合成された合成顔料「プルシアンブルー」は、鎖国中の日本にも輸入され、浮世絵など日本の絵画作品に大きな影響を与えました。青色の天然鉱物は稀少で高価なものであったため、プルシアンブルーが日本に伝来する以前には、青色顔料の入手は人々にとって大きな課題でした。
 第28代武雄領主鍋島茂義は、皆春齋と号し、絵画にも優れた才能を発揮しました。茂義の長崎での物品購入記録である「長崎方控」の中には、絵具や画材を購入した記録が随所にみられます。絵具の袋には墨書や印による様々な情報が記され、その入手経路が明らかであることや、量・種類とも充実していることなどから、他に例を見ない貴重な資料として武雄市の重要文化財に指定されています。
 この度は、武雄に伝わる青色絵具と、茂義が描いた絵画の中より実際に青色絵具が使用された作品を中心に、ご紹介いたします。

場所:蘭学館ミニ展示コーナー(観覧無料)
期日:平成24年6月22日(金)〜平成24年8月15日(水)



リーフレット1 唐口紺青(プルシアンブルー)

リーフレット2 群青 棒唐臘(藍)

リーフレット3 紺青(プルシアンブルー) 舶来紺青(ウルトラマリンブルー)

リーフレット4 茂義が好んだウルトラマリンブルー


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