令和元年度 武雄市図書館・歴史資料館企画展
見たい!知りたい!学びたい!武雄の蘭学
武雄領主鍋島茂義(1800-62)は、長崎を通じて西洋の先進的な科学技術を取り入れ、佐賀藩ひいては日本の近代化に大きな影響を与えました。武雄には、茂義の時代を中心に蒐集した文物が数多く残っており、そのうち2,224点が「武雄鍋島家洋学関係資料」として国の重要文化財に指定されています。
武雄に残された資料は、どれも我が国における西洋の科学技術の受容に関係する貴重な資料です。これらを元に研究を行った武雄は、西洋砲術、医学、測量、天文、化学、植物学など当時の日本のなかでも最先端の知識や技術を持っていました。武雄に根付いた蘭学・洋学は幕末以降大きな実を結び、羽州戦争での武雄隊の奮闘や、岩倉使節団に副使として派遣された山口尚芳の活躍など、新しい時代へとつながっていきました。
武雄市歴史資料館では、平成30年度の明治維新150周年に合わせて、副読本「すごいぞ!武雄~見たい!知りたい!学びたい!武雄の歴史~」を刊行しました。副読本の刊行を記念し、我が国における蘭学・洋学の先進的な受容という、武雄のすごい歴史を多くの人に知ってもらう展覧会を開催します。また、先生方や子どもたちに展覧会を見学していただき、副読本の活用を推進します。
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