企画展 よみがえった如蘭塾 ～如蘭塾改修完了記念展～
投稿日：2016年04月06日(水)
第二次世界大戦中の昭和17（1942）年、財団法人日満育英会が発足しました。戦火が中国に広がる中で、満州（現在の中国東北部）の若い女性たちを給費留学生として迎え入れる、当時の国際交流の壮大な試みの場が、武雄に誘致され、御船山山麓の広大な土地（約5万坪）に塾舎・寄宿舎・迎賓館・運動場等を整えた「如蘭塾」が誕生しました。
また、地元の婦人会などの協力で整備された庭園には１万本の梅が植えられました。留学生の目を楽しませ、また糧ともなった梅林が、今の御船ヶ丘梅林です。
当時の国内の学習塾としては最高レベルの施設に、創設者の事業に対する強烈な熱意を見ることができます。
大戦後の昭和27（1952）年、日満育英会は、財団法人清香奨学会として新たなスタートをきり、現在、佐賀県出身の大学生や中国からの留学生への奨学金の給付や、佐賀県内の高校生を中国に派遣するなどの新たな育英事業を行っています。
昨年8月から今年2月にかけて如蘭塾寄宿舎が大規模な改修・復元を行い、一連の工事が終了して当時の姿をよみがえらせた如蘭塾。その改修記念として、一般財団法人清香奨学会のご協力を得て、如蘭塾の軌跡をたどり、設計者である遠藤新の業績をあわせ見る展覧会を行います。
あわせて、会期中、如蘭塾（武雄市武雄町大字武雄4322番地）も一般公開されます。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。
会期
平成28年4月8日（金）～５月２９日（日）
主催
武雄市図書館・歴史資料館、一般財団法人 清香奨学会
会場
武雄市図書館・歴史資料館 企画展示室
〒843-0022 武雄市武雄町大字武雄5304番地１
お問合せ
武雄市図書館・歴史資料館
TEL:(0954)28-9105