市長提案事項説明要旨
平成18年9月8日招集武雄市議会定例会
市長提案事項説明要旨
平成18年9月武雄市議会定例会の開会にあたり、市政に関する重要案件の進行状況並びに提案いたしました平成18年度補正予算議案及び条例議案等について、その概要を御説明申し上げます。
私は、市長就任以来、13回に亘る「市長と語る会」をはじめとして、あらゆる機会を通じて市政に対する考え方を述べさせていただき、市民の皆さまから頂戴したご意見を大切にしながら、市政の運営に当たってきました。
この間、大雨による災害や台風に見舞われ、その都度、浸水地域や地すべり危険箇所等の現場に副市長とともに駆けつけるなど、常に現場第一主義で対応してまいりました。先の台風10号の九州上陸に際しましては、武雄地区に大雨・洪水・波浪警報が発令されたことを受け、地すべりの危険性が増したとの判断のもと、武内町西梅野地区2世帯8人及び西川登町矢筈地区1世帯2人に対し、避難勧告を発令しました。幸いにも大きな被害には至らず、安堵いたしましたが、今後とも、人命を第一に考え、早め早めの非難をお願いしようと考えています。
また、７月30日に開催された第28回佐賀県消防操法大会では、武雄市消防団の代表が「ラッパ吹奏の部」で優勝、「小型動力ポンプ操法の部」で準優勝を遂げるという嬉しい出来事がありました。選手の皆さまをはじめ、武雄市消防団の御奮闘に対し敬意を表する次第であります。
次に、テレビドラマ「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ誘致について御報告いたします。タレントの島田洋七さんの自伝的小説が映画化され、大ヒットした「佐賀のがばいばあちゃん」のテレビドラマ化が決まり、そのメーンロケ地として、武雄市が選ばれました。これは、全市的な誘致活動の賜物であるとともに、武雄市が大切に守り続けた自然や歴史が全国に通用する大きな財産であるということが認められたのではないかと思います。今後は。市民一丸となって、最大限の応援をしたいと考えており、議会皆さまをはじめ、市民の皆さまの物心両面にわたるさらなる御協力をお願い申し上げる次第でございます。
次に、地域審議会でありますが、７月27日、第１回武雄・山内・北方地区地域審議会を開催いたしました。合併後のよりきめ細やかな市民の皆さまの意向を市政に反映するための審議会として、その役割は極めて重要であり、審議会としてのご意見の取りまとめに期待いたしております。
また、新市における総合計画の策定については、市民アンケートを実施するなど、庁内幹事会において施策の課題等の検討に着手し、近く開催予定の第１回総合計画審議会に向けて準備を進めております。
行政改革の推進については、今年度内に新武雄市行政改革緊急プランを策定するよう現在、庁内本部会議、幹事会において基本方針及び具体的な実施項目等について検討を進めております。また、広く市民の皆さまのご意見を反映した行政改革を推進するため、先般、行政改革市民会議を設置したところであります。
公用車のインターネットオークションにつきましては、成功裏に終了することができました。出品した３台の落札金額は合計で314万円という予想を上回る金額となり、本年度予算に計上いたしております公用車の購入費用に充てることといたしました。なお、購入予定の公用車は、災害時に出動可能な車に特化させ、既決予算の範囲内で購入することといたしました。
次に、「まちづくりの具約」をはじめとする施策の進捗状況について申し上げます。
まず、窓口サービス向上の一環として、聴覚障害をお持ちの方に市役所や市内観光施設において、筆談による応対ができるよう、分かりやすい表示に配慮いたしました。
良好な景観の形成を図るための景観条例の制定に向けては、景観法の規定による「景観行政団体」として古川佐賀県知事の同意を得るなど、策定に向けた環境を整えつつあります。
情報公開を進めるため、市民の皆さんにより分かりやすく、親しめるように市のホームページをリニューアルしました。また、「顔の見える市役所」を目指し、職員のＣＡＴＶ出演も開始しました。
就業意欲の醸成及び市役所業務に理解を深めていただくことを目的とした「インターンシップ事業」及び市職員の子どもやその友人を対象に実施した「パパママ職場拝見」につきましても、参加いただいた皆さまの糧になったのではないかと考えています。
今後も、市民へのサービス向上のため、実現できるものから早期に着手し、実現に向けての業務のスピードアップに努めて参りたいと考えております。
それでは、今回提案いたしました議案について御説明いたします。
条例議案では、新規条例として「第78号議案 武雄市表彰条例」等５件、一部改正条例として「第83号議案 武雄市国民健康保険条例」等６件並びに廃止条例として「第89号議案 武雄市住民基本台帳の閲覧に関する条例を廃止する条例」の合わせて12件を提案しております。
条例議案のうち主なものを申し上げます。
「第80号議案 武雄市国民保護協議会条例」につきましては、国民保護法に基づく国民保護計画の策定にあたっての諮問機関となる国民保護協議会について定めるものであり、「第81号議案 武雄市国民保護対策本部及び武雄市緊急対処事態対策本部条例」につきましては、国民保護法並びに事態対処法に基づき、対策本部について定めるものであります。
「第82号議案 武雄市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例」は、専門的知識を有する者等についての任期を定めた採用に関し定めるもので、この採用方法により業務の専門性に応じた弾力的採用が可能とするものであります。
事件決議議案では、「第90号議案 市道路線の廃止について」等の３件を提案いたしております。
予算議案では、「第93号議案 平成18年度武雄市一般会計補正予算（第２回）」のほか、「第94号議案 平成18年度武雄市国民健康保険特別会計補正予算（第１回）」等５件の特別会計補正予算を提案いたしております。
各予算議案の主なものを御説明いたします。
「第93号議案 平成18年度武雄市一般会計補正予算（第２回）」の歳出では、工業団地適地調査及び飛龍窯改修等の事業費を計上し、歳入では、合併関連事業に対する合併特例債の内示、県の合併市町村交付金の内示等に伴う財源補正をいたしております。
「第94号議案 平成18年度武雄市国民健康保険特別会計補正予算（第１回）」につきましては、県内の各保険者間の保険料を平準化し、財政基盤の安定化のため、国民健康保険財政共同安定化事業が制度化されることなどに伴い、歳入歳出予算を補正するものであります。
「第95号議案 平成18年度武雄市農業集落排水事業特別会計補正予算（第１回）」では、川内地区農業集落排水事業に係る国の汚水処理施設整備交付金が増額配分されることとなり、来年度実施予定の事業を前倒しすることなどに伴い、歳入歳出予算を補正するものであります。
「第96号議案 平成18年度武雄市公共下水道事業特別会計補正予算（第１回）」につきましては、工事費から測量設計委託料への予算の組替等の補正をいたすものであります。
「第97号議案 平成18年度武雄市土地区画整理事業特別会計補正予算（第１回）」では、一般会計と同様に、歳入で合併特例債の内示に伴う財源補正等を行い、歳出につきましては、工事費の増額をするものであります。
「第98号議案 平成18年度武雄市競輪事業特別会計補正予算（第１回）」につきましては、６月に開催いたしました開設記念競輪の車券発売金が当初予算額を大きく上回ったことに伴う補正及び鹿児島市に新たな場外車券発売場を開設するための所要経費を計上いたしております。
第99号から第106号までの議案につきましては、平成17年度の企業会計の決算認定の承認を求めるものでございます。
詳細につきましては、議案審議の際、それぞれ説明させていただきます。
よろしく御審議賜りますようお願いいたします。
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