市長提案事項説明要旨

市長提案事項説明要旨

提案事項を説明する樋渡啓祐武雄市長 平成19年3月武雄市議会定例会の開会にあたり、市政に関する重要案件並びに提案いたしました平成19年度予算議案、条例議案等について、その概要を御説明申し上げます。

 私は、昨年4月、3市町の合併による「新・武雄市」の市長に就任して以来、市民の皆様が「武雄に生まれて良かった、育って良かった、帰ってきて良かった。」と感じてもらえる元気な武雄市の創造を目指して、走り続けてまいりました。

 元気な武雄市の創造のためには、全市民が一丸の「オール武雄チーム」となり、全国に武雄市を知ってもらい、併せて市民自らが自分たちのまちに誇りを持てるまちづくりが必要であるとの考えに立ち、議員各位並びに市民各位の絶大なる御協力の下、「テレビドラマ・佐賀のがばいばあちゃん」のロケ誘致をはじめとする大小さまざまな施策を展開してまいりました。

 特に、本日の新聞には福岡都市圏住民へのアンケートとして、「佐賀県と聞いて最初に思い浮かべる市町はどこか」というアンケートがありました。そのアンケート結果は武雄市が9%となっており、この数字は伊万里市4%、嬉野市、小城市、呼子町2%を大きく凌駕するものであり、さらに議会に皆様とともに武雄市の知名度向上、誇りを市民の皆様に持っていただくための努力を惜しむことなく注ぎたいと思っております。

 武雄市には、全国に誇れる歴史や自然、温泉、窯元など、数多くの資源があり、これをまちづくりに活かさない手はありません。国際エミー賞にエントリーされるほどの傑作「テレビドラマ・佐賀のがばいばあちゃん」の大ヒットは、武雄市の美しい「原風景」がその源にあり、原作に対する国民の共感とともに、ハイビジョンによる撮影によって、更に「美しい武雄」が醸し出されました。

7人のがばいばあちゃん その結果、7人の「GABAI BACHAN」をはじめとする「おもてなし」が加わり、ドラマ放映後、武雄の報道量や観光・視察のため本市を訪れるお客様が飛躍的に増加するなど、「がばい効果」は広告宣伝費を中心として50億円前後と言われております。この効果を持続・発展させるため、武雄ブランドの開発にも積極的に努めたいと考えており、その一つとしてレモングラス栽培の取り組みなど、更なる取り組みに果敢に挑戦してまいります。目指すところは、北海道の富良野であります。

 議員各位、市民各位の更なる御理解、御協力をお願いいたします。

市長と語ろう会 さて、「ぬくもりのある元気な武雄」の実現に向けましては、市民の皆様との対話を大切にしたいと考え、都合26回の「市長と語ろう会」に出席いたしました。この会には、合わせて1,831人の方に集まっていただき、貴重な御意見や御提言を頂戴するとともに、私の市政に対する思いを熱く語ったところであります。

子どもと市長と語ろう会 また、全国から発信される子どもに関する悲しいニュースに接し、子どもを取り巻く社会環境の変化に危機感を持ち、庭木教育長とともに市内11の全小学校において「市長と子どもと語ろう会」を開催いたしました。私は、ここで次代を担う子どもたちに私の経験則に基づく話をいたしました。これは先の「がばい効果」とは比較にならないほどの子供たちへの「心の効果」があったのではないかと考えております。今後とも教育委員会との連携を強化し、子育て、食育等の子どもに関する取り組みを進めてまいります。

武雄の景観:武雄温泉楼門 私の具約でお示ししました水道料金及び固定資産税等の見直しのうち、水道料金の改定につきましては、庁内論議が進んでまいりましたので、専門の審議会の議論に付し、議会への提案のための準備を整えて参ります。景観条例の制定に向けましては、武雄市における良好な景観形成を実現するための方向性を探るシンポジウムを開催するなど、市民の皆様とともに歩を進めてまいります。

九州新幹線西九州ルート そのほか、明日の子どもたちへの架け橋となる九州新幹線西九州ルートの早期着工に向けた取り組みにつきましても、古川康佐賀県知事や関係自治体、関係団体との連携を強め、議会の御指導をいただきながら、私が先頭に立って強力に推進してまいります。

 それでは、条例議案につきまして主なものを御説明いたします。まず、新たな条例として

子育て総合支援センター(イメージ)であります。「公益法人派遣条例」につきましては、職員を公益法人へ派遣するため法の定めに基づく条例で定める事項を規定する条例であります。「放課後児童クラブ条例」につきましては、市内11箇所において放課後児童健全育成事業を行うための条例であります。「子育て総合支援センター設置条例」及び「障害者交流センター設置条例」につきましては、庁舎の空きスペース活用の一環として、北方支所内に子育て総合支援センターを、山内支所内に障害者交流センターを設置するものであります。

 一部改正条例につきましては、5件の議案を提案いたしております。「武雄市助役定数条例の一部を改正する等の条例」は、地方自治法の改正に伴い関係条例を改廃、消防団員の区分に新たに支援団員を規定、併せて杵藤地区障害者自立支援審査会委員を廃止する改正であります。

 「武雄市職員の給与に関する条例」の一部改正は、年功的給与制度を改善するため、管理職手当を定率から定額に改めるなどの改正であります。

 「武雄市国民健康保険税条例」の一部改正につきましては、税率等の改正を行うものであります。「武雄市特産品等展示販売施設設置条例」及び「武雄市立武雄市民病院使用料及び手数料条例」の一部改正については、それぞれ使用料の見直しによる改正であります。

 そのほか、施設を廃止する条例として2件の議案を提案いたしております。

 事件議案では、

 など6件の議案を提案いたしております。

 続きまして、平成19年度予算議案につきまして、主なものを説明させていただきます。

 新年度予算では、限られた財源の中で効果的に施策を展開するために、スクラップ・アンド・ビルド方式により、市民サービスの向上のため、実現できるものから早期に着手をしております。

 まず、「第193号議案 平成19年度武雄市一般会計予算」であります。歳入歳出予算の総額は、それぞれ187億3千673万6千円といたしております。

 新規事業では、災害に備えた食料品等の備蓄、市内の人口減少地区の活性化対策としての定住特区補助金制度の創設、子育て総合支援センター及び障害者交流センターの設置、可燃プラスチックの分別収集、西川登小学校の整備に係る基本・実施設計業務等に要する経費を計上いたしております。

東川登小学校舎 また、継続事業として、障害者自立支援法に基づく障害者相談支援事業、東川登小学校及び北方中学校改築事業など教育施設整備事業に要する経費を計上し、一方で、先の議会で答弁いたしましたとおり、道路の維持・修繕のための経費につきまして、重点配分をいたしております。

 そのほか、「第194号議案 平成19年度武雄市国民健康保険特別会計予算」他7件の特別会計予算、「第202号議案 平成19年度武雄市病院事業会計予算」他2件の公営企業会計予算を提案しております。

朝日小学校グラウンド整備事業 次に、平成18年度補正予算議案では「第183号議案 平成18年度武雄市一般会計補正予算(第8回)」他9件の議案を提案しております。一般会計の補正では、総務省の合併市町村補助金が平成18年度分として補助金総額の約6割が交付されることとなりましたので、平成19年度に予定しておりました朝日小学校グラウンド整備事業等を前倒しで計上しております。

 また、「第189号議案 平成18年度武雄市競輪事業特別会計補正予算(第3回)」では、第2回補正予算に計上いたしておりましたサテライト武雄の移設経費について翌年度への繰り越しをお願いしているところであります。これは施設の建築に係る事前調査不足のため、年度内の移設が難しくなったことによるものであります。

 最後に、先の市職員の不祥事につきましては、市政を預かるものとして痛恨の極みであり、議員各位並びに市民の皆様に深くお詫びを申し上げますとともに、今後とも綱紀粛正の一層の徹底、職員の緊張感の保持に努めて参る所存であります。

 各議案の詳細につきましては、議案審議の際、それぞれ説明させていただきます。

 よろしく御審議賜りますようお願いいたします。

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