市長提案事項説明要旨

市長提案事項説明要旨

　平成19年9月武雄市議会定例会の開催にあたり、市政に関する重要案件の進捗状況並びに提案いたしました平成19年度補正予算議案及び条例議案等について、その概要を御説明申し上げます。

　九州新幹線西九州ルートの整備に向けた取り組みについて申し上げます。私は、九州新幹線西九州ルートの整備については、今年が正念場であると思っております。このため6月26日に嬉野、鳥栖の両市長等とともに国へ建設推進の要望を行ってきました。これから国における来年度予算の概算要求時期を迎えることになり重要な時期になります。県や関係自治体との連携を図りながら建設促進に向けて取り組みを進めていきたいと考えております。

　7月20日に文部科学大臣の諮問機関である文化審議会は、西川登町の陶芸家、中島宏さんを人間国宝（重要無形文化財保持者）に認定するよう答申しました。これにより9月には正式に人間国宝として認定される予定です。中島氏は、最も難しいといわれる青磁に果敢に挑み、鮮烈な、まさに独創的な中島青磁というべき作品を生み出され、「中島ブルー」と呼ばれる独創的な作品は高い評価を受けておられます。市においても、中島氏の功績を称えることについて検討をいたしているところであります。

　武雄の知名度を飛躍的に向上させたテレビドラマ｢佐賀のがばいばあちゃん｣に次ぐロケ誘致として、テレビドラマ｢はだしのゲン｣の市内ロケを誘致しました。「はだしのゲン」は8月10日、11日の両日テレビ放映され、関東地区における視聴率は初日が18．2％、2日目が20．5％を記録しました。また、市で調査したところ市民の61．3％の方々がドラマをご覧いただいております。今回のロケ誘致で再び武雄の魅力を全国に情報発信することが出来たものと思っております。

　「ＴＡＩＺＯ＋ＴＡＫＥＯ展」につきましては、6月28日にＴＡＩＺＯ＋ＴＡＫＥＯ展実行委員会を設立し、11月1日からの開催に向けて準備を進めています。市民の皆様からも多数の写真の応募をお願いいたします。「ＴＡＩＺＯ＋ＴＡＫＥＯ展」が市民と協働で開催するビッグイベントとなり、元気な武雄のブランド化につながるものと期待いたしております。議員及び市民の皆様の御協力をお願いいたします。

　武雄ブランドの構築に向け主要施策として取り組むレモングラスのブランド化については、5月に植栽した苗が成長し、7月22日に初収穫を行いました。

　この間、市民の皆様によってレモングラスを使った関連商品も開発され、心強く思っております。今後さらに、レモングラスを使った関連商品が多数誕生し、レモングラスが本市のブランド品となるよう取り組みを進めてまいります。

　｢安心で安全なまちづくり｣につきましては、子育てを支援するため、5月の｢子育て総合支援センター｣の開設に続き、親子や子育て中の保護者の皆さんが気軽に立ち寄り、おしゃべりや情報交換の場として利用していただくため、市役所1階に「きっずステーション」を開設しました。子育てにかかわる皆さんにご利用いただきたいと思います。

　次に、｢働く場の確保とまちの賑わいを創出するための企業誘致｣についての取り組みです。企業立地促進法に基づく支援地域として県内では武雄・伊万里地域が指定されました。今後、佐賀県及び伊万里市との連携を図りながら企業誘致の実現に向けた取り組みを精力的に推進して行きます。

　7月28日から8月20日まで本県で開催された全国高等学校総合体育大会では、本市がバドミントン競技と自転車競技の開催会場となりました。両競技とも大きな事故もなく無事に終了することができました。競技開催にあたり、ボランティアとして御協力いただいた皆様や関係者の方々に厚くお礼申し上げます。

　最後にビックなニュースについてです。今年の夏の全国高等学校野球選手権大会において、佐賀県勢では13年ぶりに佐賀北高校が優勝を果たしました。チームのエースは、本市出身の久保貴大(たかひろ)君であり強豪との対戦が続く中、大車輪の活躍をされ、チームを優勝へと導く原動力となりました。地方の公立高校の全国大会優勝というミラクルは、武雄市民はもとより、全国民に対して、決して諦めない姿勢、努力の大切さを教えてくれました。

　それでは、条例議案につきまして御説明いたします。今回の条例議案につきましては、新規条例1件、一部改正条例6件の計7件の条例を提案いたしております。

　まず新規条例の「武雄市担い手農地集積高度化促進事業分担金徴収条例」につきましては、農地集積高度化促進事業に関する分担金徴収条例であります。本事業は効率的に農業経営をするために農地を面的に利用集積する事業であり、この事業の実施による受益者から分担金を徴収するための条例であります。

　また、一部改正条例のうち

• 政治倫理の確立のための武雄市長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例
• 武雄市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
• 武雄市行政財産使用料条例の一部を改正する条例
• 武雄市国民健康保険条例の一部を改正する条例
• 武雄市自転車競走実施条例の一部を改正する条例

につきましては、法律の廃止・改正に伴う条例改正であります。

　「武雄市乳幼児の医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、新たに3歳から就学前までの幼児を対象に、入院に係る一部負担金の2分の1を助成するよう制度の拡充を行うための改正であります。この助成金は、市費と県費でそれぞれ半分ずつ負担することにいたしております。

　補正予算につきましては、一般会計補正予算（第4回）、競輪事業特別会計補正予算（第3回）及び病院事業会計補正予算（第1回）を提案しております。

　一般会計補正予算の主な内容につきましては、まず企画部門に関する予算として、ユニバーサルデザイン推進計画素案の策定等のための武雄市ユニバーサルデザイン推進協議会に要する経費や地域の実情に即したバスなどの旅客輸送サービスに関し協議する武雄市地域公共交通会議に要する経費を計上しております。

　くらし部門では、高齢者の日常生活圏域を単位とした地域密着型介護保険サービスの拠点として、社会福祉法人誠和福祉会において、小規模多機能型居宅介護施設と小規模の特別養護老人ホームの整備が計画されていますので、施設整備に係る補助金を計上しております。このほか、黒髪の里にオストメイト対応トイレを設置することにいたしております。

　営業部門は、レモングラスの推進費として、越冬対策や完全有機栽培のための土づくり対策などに要する経費を計上しております。

　教育部門は、文化財の保護に関する費用として、地中レーダーを使用し武内町柿田代遺跡の内容や遺跡としての価値等を調査するための経費を計上しております。

　その他条例議案に関する予算といたしまして、担い手農地集積高度化促進事業に関する経費、乳幼児医療助成事業の助成内容の拡充に関する経費を計上いたしております。

　競輪事業特別会計補正予算につきましては、鹿児島県肝付(きもつき)町に場外発売所を新設することに伴う補正であります。

　病院事業会計補正予算は、常勤医師と派遣医師に係る給与費等の補正のほか、医療機器購入のための補正であります。

　その他、加入している一部事務組合及び広域連合の規約変更等に関する事件決議議案並びに平成18年度の企業会計の決算認定議案を提出いたしております。

　詳細につきましては、議案審議の際、それぞれ説明させていただきます。よろしく御審議賜りますようお願いいたします

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武雄市議会事務局
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