市長提案事項説明要旨

市長提案事項説明要旨

樋渡啓祐武雄市長 平成20年3月武雄市議会定例会の開会にあたり、市政に関する重要案件並びに提案いたしました平成20年度予算議案及び平成19年度補正予算議案並びに条例議案等について、その概要を御説明申し上げます。

GABBA 私は、2年前の市町村合併により、新しく生まれ変わった武雄市をぬくもりのある元気で、自らのまちに誇りを持てるまちづくりを進めるため、その出発点とも言える武雄市の知名度向上に向けた取り組みを重点的に行ってきました。中でも、佐賀のがばいばあちゃんに端を発した「GABBA」の強烈な個性は、武雄市、佐賀県のみならず、全国に広がりを見せつつあります。

楼門朝市 この勢いを武雄市全体の勢いとし、呼子の朝市と対比されるまでに成長した楼門朝市やレモングラスに代表される武雄市の顔づくりを更に推し進めようと考えています。市の機構改革では、営業部内にレモングラス課を新設します。さらに楼門朝市係及び九州物語係等を設け、広域連携も含めて本市の潜在能力の引き上げに邁進し、次なる表舞台への登場を視野に入れ、取り組みを進めてまいります。

レモングラス まずレモングラス課では、一冬を越え、武雄の土壌にもなれ逞しくなったレモングラスの作付けを大幅に増やすとともに、レモングラスを使った数々の商品開発を市民の皆様とともに進め、「武雄と言えばレモングラス」、「レモングラスと言えば武雄」と言われるよう頑張りたいと思っています。楼門朝市では多くの市民の皆様や観光客の皆様に地場産品とともに、レモングラス関連商品を買ってもらえるようブランド力のアップに努めてまいります。そして、このレモングラスが武雄の中山間地農業、高齢者農業を引っ張っていくことを期待しています。

飛龍窯祭り 次に、九州三湯物語と銘打った大分由布院温泉、熊本小国杖立温泉、佐賀武雄温泉という、今、最も熱い三湯による新しい物語が始まりました。既に、杖立温泉では九州三湯物語プレイベント「杖立温泉開場祭」が開催され、我が武雄温泉でも「第11回TAKEO世界一飛龍窯祭り」をプレイベントと位置づけ、窯元をはじめとする関係各位の御協力により飛龍窯は復活したところであります。

 また、戦略的企業誘致を進めてきました営業部戦略課は、企業立地課に衣替えし、企業立地促進法に基づく国の支援先としての伊万里・武雄地区の指定を梃子に、有田町を加えた県西部地域の連携により、自動車関連産業、半導体関連産業、造船関連産業の集積、活性化に努めてまいります。

 佐賀県の企業立地促進特区指定につきましては、5月で期限を迎えるため、現在、指定更新の準備を進めております。更新にあたっては、指定区域をこれまでの旧武雄市エリアから山内町及び北方町を含む市の全域とし、企業立地奨励制度も充実していくこととしております。こうした条件を整えることにより企業誘致に弾みがつくものと考えており、今後とも積極的な誘致活動を展開していきたいと考えております。

九州新幹線西九州ルート5市サミット 次に、九州新幹線西九州ルートの整備について申し上げます。

 九州新幹線西九州ルートについては、昨年末、佐賀県、長崎県及びJR九州との三者合意により着工に向け大きく前進いたしました。今後は、早期着工に向けた取り組みと、新幹線を地域活性化に繋げる産官学の取り組み等が不可欠です。こうした取り組みを推進するため、本年1月、「わたしたちの新幹線課」を設置したところであります。2月18日には、新幹線を活用した地域浮揚策を検討するため、行政と市内関係団体で構成する組織を発足するための準備会を開催し、2月20日には、県域を越えて観光や産業の連携を進め、まちづくりの視点を点から線へと変える第一歩として、嬉野、大村、諫早、長崎と武雄の5市長による「新幹線五市サミット」を開催し、西九州全体の魅力を高めるための意見交換を行ったところであります。

武雄温泉駅周辺鉄道高架 また、新幹線に先立ち、先輩諸兄に御尽力いただきましたJR佐世保線の高架事業につきましては、去る2月17日、高架切替が実現しました。これにより8つの踏切がなくなり、市街地の一体的な発展が期待されるとともに、東京駅と見紛うばかりの新武雄温泉駅が観光客をはじめとするお客様をお迎えすることとなり、喜ばしい限りであります。

武雄市民病院 次に、市民の安全・安心な暮らしの確保と経営の健全化の観点に立った武雄市民病院の見直しについては、現在、黒岩議員を委員長とする「病院問題調査特別委員会」において検討を進めていただいており、その結果等を踏まえ、経営形態等の方向性を決定して行きたいと考えております。また、全国的な医師不足が社会問題となっておりますが、武雄市民病院につきましても例外ではなく、本年4月から医師数が大幅に減少し、医師9名による診療体制となることが判明いたしました。この診療体制で安全な医療を確保するためには、当面24時間の救急医療の提供を断念せざるを得ないと判断いたしましたので、本年4月からの救急搬送の受け入れ及び平日午後の外来診療を休止することといたしました。市民の皆様には大変御迷惑をおかけいたしますが、何卒御理解をお願いいたします。

 そのほか、固定資産税率の見直し、郵便地名の見直しなど、私の具約で残された課題につきましては、平成20年度において行政問題専門審議会等の御意見を伺いながらより良い方策を打ち出してまいります。

古賀・大田副市長 また、副市長の任期についてでありますが、古賀・大田両副市長の任期は地方自治法上4年でありますが就任時に実質的任期は2年という約束をいたしており、今般、再考いたしましたが、両副市長のこの間の実績は申し分なく、私の強力な補佐役として続投してもらうことといたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは、条例議案につきまして主なものを御説明いたします。

 まず、後期高齢者医療制度の開始に伴う条例整備といたしまして、新規条例では「武雄市後期高齢者医療に関する条例」を、一部改正条例として

 を提案いたしております。後期高齢者医療事務については、現在、佐賀県広域連合において準備事務を行っていますが、法律に基づき市町村条例で定めることとされている事項などについて、新たに「武雄市後期高齢者医療に関する条例」を定めるものであります。また、一部改正条例につきましては、後期高齢者医療に係る医療費について保険料の負担が発生することに伴い、徴収方法などについて所要の改正を行うものであります。

 次に、企業立地の促進のための条例であります。今回、企業立地の促進のため

 を提案しております。工場立地の際の確保すべき緑地面積などの緩和措置並びに佐賀県からの特区指定を受けた者に対する設置奨励金制度の拡充や雇用奨励金の追加などの内容となっております。

 また「武雄市屋外広告物手数料条例」については、佐賀県からの権限移譲に伴い、新たに徴収することとなる手数料について定める条例であります。平成20年度より佐賀県において行われていた屋外広告物に関する事務について

 などは、本市で直接行うこととなりました。これに伴い、設置等の許可の手数料について新たに定めるものであります。

 「武雄市乳幼児の医療費の助成に関する条例」は、3歳から就学前までの障がい児を対象に、通院に係る一部負担金の2分の1を助成するよう制度の拡充を行うための改正であります。同時に条文について大幅に見直すことといたしましたので、全部改正条例としております。

 「武雄市営住宅設置条例の一部を改正する条例」及び「武雄市特定公共賃貸住宅設置条例の一部を改正する条例」につきましては、市民の宮元洋さんが凶弾で尊い命を失われたこと、東京都町田市の都営住宅で発生した凶悪事件を受けて、国土交通省から出された指針「公営住宅における暴力団排除について」に基づき、市営住宅入居者等の市民の安全と平穏を確保するため、市営住宅からの暴力団員排除に係る措置を規定するもので、暴力根絶に向けた姿勢を明確にするものであります。

 次に、事件議案では、

を提案いたしております。

 続きまして、平成20年度の予算議案につきまして、主なものを御説明いたします。

 新年度予算では、限られた財源の中で、効果的に事業を展開するため、市民の皆様のために、真に必要な事業なのか否かを念頭に置きながら、予算の編成に臨んだところであります。

 まず、「平成20年度武雄市一般会計予算」であります。

 歳入歳出予算の総額は、それぞれ195億8924万7000円といたしております。

 新規事業では、

 などを計上しております。

 また、継続事業として、妊婦健診の実施回数増、朝日小学校グラウンド整備事業費などを計上しております。

 そのほか9件の特別会計予算と3件の公営企業会計予算を提案しております。

 なお、予算の単位につきましては、これまで千円単位での表記をいたしておりましたが、平成20年度の予算書について表記を見直し、「億」、「万」という漢字の表記を加え、見やすく、分かりやすい予算書への脱皮を図りました。

 次に、平成19年度補正予算議案につきましては、「平成19年度武雄市一般会計補正予算(第10回)」ほか9件を提案しておりますが、これらの主な内容としては、事業費の確定に伴う減額等予算の調整を行うものであります。

 詳細につきましては、議案審議の際、それぞれ説明させていただきます。よろしく御審議賜りますようお願いいたします。

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武雄市議会事務局
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