市長提案事項説明要旨

市長提案事項説明要旨

樋渡啓祐武雄市長 平成20年6月武雄市議会定例会の開会にあたり、市政に関する重要案件の進捗状況並びに提案いたしました条例議案及び平成20年度補正予算議案等について、その概要を御説明申し上げます。

 私が市長に就任してから2年が経過し、1期目の折り返し地点に立ったところです。1期4年での達成を目指している具約についても、昨年度の取組みについて集約を行い、この2年間で約50パーセントの達成率という状況であります。今後も「ぬくもり」のある元気な武雄市を皆さんと一緒に実現していきたいと思っております。

樋渡啓祐武雄市長 懸案事項でありました武雄市民病院の運営形態については、経営を民間に移譲することとし、一刻も早く、救急医療の再開や深刻な医師不足の解消など地域医療の維持向上を図るため、経営移譲を受けていただく医療機関の全国公募を今月2日から行なっております。公募期間終了後に、武雄市民病院移譲先選考委員会での選考を受け、今議会中に移譲先団体への資産の譲渡等の承認をお願いしたいと考えております。これまで市民病院が果たした役割・機能を継承発展させ、広くは、地域医療の維持向上のため、私に与えられた役割を果たしてまいります。

樋渡啓祐武雄市長 企業立地関係では、市内に分譲できる工業用地が残り少なくなり、着任早々、県に対し、新たな工業団地の開発整備について要望しておりましたが、5月16日付けで北方町西宮裾地区が県の新産業集積エリア整備地に指定を受け、県と共同で工業団地造成を進めていくことになりました。今後も企業誘致を積極的に進め、雇用創出など地域振興につなげていきたいと考えております。

樋渡啓祐武雄市長 待ちに待った九州新幹線西九州ルートの起工式が4月28日、嬉野市で行われました。整備計画決定から35年目にようやく着工を迎えることになり、まさに身が引き締まる思いであります。新幹線の開通は、地域浮揚の起爆剤としての期待は大きいものであり、5月29日に産官学による「武雄市新幹線活用プロジェクト」を設置し、これからの産業振興、都市の活性化、関係住民の利便性の向上など地域に密着した地域の足としつつ、周辺市町に広域的な効果が及ぶよう、様々な仕掛けに取り組んでいきたいと考えております。

樋渡啓祐武雄市長 レモングラスにつきましては、4月に農林水産省と経済産業省が地域再生策の一環として今年度初めて行った全国の「農商工連携八十八選」に、レモングラスの栽培と加工品づくりの取組みが高く評価され、県内で唯一選定されました。また、先月12日、朝日町で本年度の定植式が行われ、今年は、朝日町、若木町及び山内町などを中心に3万株が作付けされ、作付面積は約2ヘクタールで去年の15倍になりました。今年が正念場であり「武雄の旗艦作物」として、商品開発と販路拡大に取り組み、中山間地農業活性化の起爆剤とするとともに、農業再生のきっかけとして他の農作物にも波及させ「武雄の農業は元気」と言われるよう頑張りたいと考えております。基幹産業である農業に携わる皆さんの所得を上げないことには地域再生はありえないと思っております。

樋渡啓祐武雄市長 楼門朝市も1周年を迎えました。4月27日の1周年記念感謝祭では、去年の今頃のおよそ100倍にあたる1,800人の皆さんにお越しいただきました。これは朝市の知名度の向上がうかがえるところであり、実行委員長も出店者から選出され、民間の皆さんを中心に運営していく体制ができあがりました。今後も、さらなる飛躍を目指してほしいと期待しております。

 いよいよ「ふるさと納税」制度がスタートしました。これは、自分が育ったふるさとに貢献したい、自分と関わりが深い地域を応援したい、という人の思いを形にする制度として税制上の優遇策が設けられたものです。武雄市を離れて暮らしておられる方々もこの制度を利用することにより、武雄市のまちづくりに参加できるものと考えております。贈られた寄附金は、武雄市のまちづくりの重点的な取組みに活用させていただくこととしております。

樋渡啓祐武雄市長 次に、循環型社会構築を目指した取組みであります。ごみの分別方法を見直し、プラスティックの分別収集を6月から武雄市全域で実施いたしております。この分別収集は、リサイクルの推進、ごみの焼却処分の削減及びこれによる地球温暖化の防止も見込まれるものと考えております。市民の皆さんの一人ひとりの御理解、そして行動が緑豊かな地球に再生するものであります。

 それでは、条例議案につきまして御説明いたします。今回の条例議案につきましては、新規条例1件、廃止条例1件、一部改正条例2件の4件の条例議案を提案いたしております。

 まず新規条例の「武雄市まちづくり応援基金条例」につきましては、ふるさと納税制度の創設に伴い、ふるさとに貢献するために贈られた寄附金を財源として、個性と活力のあるまちづくりを推進するために基金を設置するものであります。

 廃止条例につきましては、議員その他の非常勤の職員、学校医等に係る公務災害補償事務について、佐賀県市町総合事務組合で共同処理することに伴い関係条例2件を廃止するものであります。

 そのほか、一部改正条例として

の2件を提案いたしております。いずれも法律の一部改正に伴う改正であります。

 補正予算の編成に当たりましては、当初予算編成後、早急に対応が必要となったものについて、所要の額を計上することとし、3件の補正予算を提案しております。

 一般会計補正予算の主な内容につきまして御説明申し上げます。

 営業関係では、先程御説明申し上げました工業団地の開発に伴う県への新産業集積エリア整備事業負担金をお願いしております。本年度は、県が事業主体となり、環境調査や基本計画策定等の業務が行われますので、これに対する負担金であります。

 企画関係では、大阪府在住の辻和義さんから、出身地の朝日町の振興のために贈られました寄附金を、辻さんのふるさとに対する想いを最大限に活かすため、朝日町まちづくり推進会に交付し活用をお願いするものです。

 また、定住促進策として、都市などから移住を希望される方に、短期間、武雄市で暮らし、武雄の良さを実感してもらうため、移住体験事業に要する経費をお願いしております。

 教育関係では、自治公民館の新築、改修に要する補助のほか、問題を抱える児童生徒に支援を行うスクールソーシャルワーカーの活用方法等を調査研究するための事業などをお願いしております。

 その他、特別会計の補正予算として、国民健康保険特別会計補正予算(第1回)及び土地区画整理事業特別会計補正予算(第1回)をお願いしております。

 事件決議議案につきましては、「損害賠償の額を定めることについて」及び議員その他非常勤の職員、学校医等に係る公務災害補償事務を佐賀県市町総合事務組合で共同処理することに伴う一部事務組合規約の変更について提出いたしております。

 その他、「専決処分の報告について」等9件の報告をいたしております。

 詳細につきましては、議案審議の際、それぞれ説明させていただきます。よろしく御審議賜りますようお願いいたします。

お問い合わせ

武雄市議会事務局
Tel (0954)23-9411・Fax (0954)22-8166
E-mail:gikai@city.takeo.lg.jp