市長提案事項説明要旨

市長提案事項説明要旨

 平成21年9月武雄市議会定例会の開会にあたり、市政に関する重要案件の進捗状況及び提案いたしました条例議案、平成21年度補正予算議案等について、その概要をご説明申し上げます。

 まず、7月末の大雨により全面通行止めとなっておりました赤穂山トンネル付近の県道武雄伊万里線は、早期の復旧を石丸、稲富両県議とともに佐賀県に要望し、県でも早急に対応していただき8月30日午前10時から片側交互通行ができるようになりました。

供用開始
(県道武雄・伊万里線赤穂山トンネル付近供用開始)

 生活道路のいち早い再開は、市民の皆様が一番望まれていたことであり、安定した公共環境の整備そして提供は、政治の要諦とつくづく感じ入った次第でございます。

 その他の道路、河川、農地、農業用施設なども早期復旧に向け、国県をはじめ関係機関と連携をし、災害の早期復旧に向け全力で取り組んでおります。復旧までに長期間を要する箇所もございます。今後とも市民各位のご理解とご協力を重ねてお願いいたします。

 なお、今回の武雄市の迅速かつ適切な災害時の対応について、国等から高い評価を受けていることも併せてご報告いたします。

 次に、全国的に注目をされております武雄市民病院につきましては、議会のご理解のもと、市民病院の移譲先となった池友会グループの全面的なご協力を得て、1年経過後の今年7月には1日平均入院患者数が125人に達しております。そしてこの結果、黒字基調に移行をするなど、以前の市民病院とは違うあるべき市民医療に近づきつつあると認識をしており、市民の皆様、患者様の信頼をいただいている、このように認識をいたしております。重ねてご理解とご協力をお願いしたいと思います。

 6月定例会において、武雄市民病院の移譲先に社団法人巨樹の会を加える「武雄市立武雄市民病院の移譲についての議決の一部変更について」の議案をご可決いただき、7月10日に、武雄市と社団法人巨樹の会及び医療法人財団池友会の3者で、議会や各種団体の代表者が見守る中「武雄市立武雄市民病院の移譲に関する基本協定」に調印をいたしました。

 また、同時に武雄市と社団法人巨樹の会との間で「土地・建物等売買契約書」の締結をいたしました。売却額は、3億9千325万円とし、今年12月28日までに土地の不動産価格を再鑑定し、これに基づき土地、建物の売買代金を確定いたします。


(市民病院の土地・建物等売買契約書についても締結)

 これによりまして、市民病院の移譲に関する事務手続きは、全て終了をいたしました。スムーズな移譲に向けて、議員各位のご理解とご協力をお願いいたします。

 固定資産税につきましては、合併以来3年間、不均一課税であったものを合併協議会で可決されていた内容に基づき、本年度100分の1.55に統一をいたしましたが、県下で一番高い税率という状況を解消するため、また生活支援という観点もかんがみ、私の公約に基づき来年度から100分の1.48とする税率の引き下げにつきましても今議会で広範なご審議をお願いいたします。


(ハーブ・レモングラスの香りと登り窯の炎でもてなす農業・商業連携による観光推進事業)

 本年、内閣官房・内閣府におきまして募集が行われました地方の元気再生事業に、『ハーブ・レモングラスの香りと登り窯の炎でもてなす農業・商業連携による観光推進事業』 が選定をされたところであります。

 全国で696件の応募があった中191件の選定、県内では神埼市と2件の選定となっております。この事業は、市民、武雄市観光協会、武雄市等が一体となり、レモングラスなどの特産品を核とした地域活性化を目指すもので、観光客の増加、農業基盤の安定化、窯業・焼き物の活性化とこれらによる雇用の確保など様々な本市の経済の発展に寄与するものと大いに期待をしております。この事業でどんどんやることはやる、という観点が必要だと思っております。

 それでは、条例議案につきましてご説明申し上げます。今回の条例議案につきましては、「武雄市税条例」及び「武雄市国民健康保険税条例」の2件の一部改正を提案しております。

 いずれも、地方税法等の一部改正に伴い改正するものでありますが、税条例につきましては、先程、ご説明いたしました固定資産税率の見直しについて併せてご提案いたしております。

 事件議案につきましては、武雄市国土利用計画について、国土利用計画法の規定により議決を求めるものであります。

 補正予算につきましては、一般会計補正予算、特別会計補正予算5件及び病院事業会計補正予算を提案しております。

 一般会計補正予算の主な内容についてご説明申し上げます。

 今回の中国・九州北部豪雨におきまして、浸水等の被害を受けられた高齢者など災害時に援護が必要な方々に、災害時の対応策をより確実なものにしたいと考えております。

 このため、県の緊急雇用創出基金事業を活用し、被災時の対応状況、今後の対応に関する希望等の調査、家庭における普段の生活場所や就寝の場所等の調査、登録等に要する経費を計上しております。

 また、少子化対策といたしまして、先の議会でご要望がありました不妊治療に要した費用に対する助成のほか、国の経済危機対策として拡充された子育て応援特別手当の支給に要する経費を計上しております。

 このほか、デイサービスセンター山内の一部を改修し、山内町民待望の山内老人福祉センターの整備に要する経費、また、子宮頸がん・乳がん検診受診率の向上を図るため、特定の年齢に達した女性の方を対象とする検診無料クーポン券及び検診手帳の配布に要する経費を計上しております。

 災害関係では、6月29日から7月1日までの梅雨前線豪雨で被災いたしました農地、農業用施設、公共土木施設などの災害復旧に要する経費を計上いたしております。

 特別会計補正予算の主な内容についてであります。競輪事業特別会計では年内に開設予定のサテライト三股及びサテライト鹿児島における競輪開催に要する経費を、新工業団地整備事業特別会計では平成23年春の分譲開始に向けた一部工事の前倒しに要する経費を計上いたしております。

 病院事業会計補正予算につきましては、病院事業会計廃止に伴う企業債の繰上償還に係る経費を計上しております。

 その他、平成20年度の企業会計の決算認定議案を提出いたしております。

 詳細につきましては、議案審議の際、それぞれご説明させていただきます。よろしくご審議賜りますようお願いいたします。

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武雄市議会事務局
Tel (0954)23-9411・Fax (0954)22-8166
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