市長提案事項説明要旨

市長提案事項説明要旨

 平成22年12月武雄市議会定例会の開会にあたり、市政の運営状況について、私から報告申し上げます。

みんなのバス

 去る9月6日、山内町と北方町において「みんなのバス」の実験運行を開始いたしました。

 ご存知のとおり、「みんなのバス」は、私の選挙公約「みんなの政策集」にも掲げ、今後4年間かけて新たな地域の交通手段として整備を予定しているものであります。

 今回は、山内町の今山区、北方町の追分区・掛橋区・焼米区の4つの区に積極的に御協力いただき、これまで約3か月間、実験運行の第1弾として実際に地域において住民の皆様のお力を借りながら運行を行ったものであります。その、結果であります。3か月間で延べ約1,500名、一日の平均では約20名の方に御利用を賜りました。

 実際に御利用いただいた方の声としては、例えば「病院の通院や買物などに便利になった」あるいは、「御近所や家族に気兼ねしてなかなか送迎を頼めなかったが、自分の力で出掛けるようになった」というように概ね好評価をいただいており、住民の皆様のニーズ把握という点でかなりの成果があったと考えております。

 実験運行については、第2弾として12月から若木町、武内町及び山内町の船の原区と立野川内区で行うこととしております。このような第1弾での成果と課題を踏まえつつ、全国に例を見ない理想的な市民の交通手段の整備に向け、取組みを進めてまいります。

お結び事業

 次に、「お結び事業」であります。

 これについても、「みんなの政策集」に掲げたものです。結婚を望んでいながらもなかなか出会いの場がないなどの理由でそれが叶わずにおられる方々が多いことから、これを地域の抱える課題として捉え、市としてその解決に乗り出すべく、9月1日付けで「お結び課」を設置いたしました。

 その後、外部公募から御就任いただいたお結び課の古川英明課長の具体的な指揮のもと事業の準備を進め、この10月からは実際に縁結びを希望される方の登録受付を開始するなど、本格的に業務をスタートいたしました。

 また、11月からは、お結び課長とともに、お結び事業の周知、情報収集、登録の勧誘、希望者との相談業務などを行っていただく「お結び推進員」4名に御就任をいただきました。また先般、伊万里市とも婚活応援、おむすび協定を結んだところであります。今後、こういった広域化の動きを積極的に進めてまいる所存であります。お結び事業への登録者であります。既に100名を超える方に登録をいただいており、今後は更なる登録者の拡大を図りつつ、併せて、各種の住民ニーズ、市民ニーズに応じた具体的な出会いの場を設定してまいります。

 次に、海外における情報発信事業について3点御報告いたします。

GABBA上海公演

 一つは、上海万博におけるボランティアグループ「GABBA」の公演であります。上海万博は、本年5月1日から10月31日の6か月間にわたり開催され、期間中、当初の予定を上回る7,300万人の来場があったと言われております。

 そのなかで、10月2日、この万博会場内の日本館で開催されました『佐賀県の日』において、佐賀県を代表して「GABBA」の公演が行われました。

 「GABBA」については、先ほど申し上げた通り、ボランティアグループとして結成し、間もなく4周年を迎えることとなります。この間、様々な場面において、武雄市のPRに奔走し熱演を繰り広げていただく中、今回は最初で最後の海外公演となりました。御承知のとおり高齢でもあり、健康面も心配をしておりましたが、2回の公演を元気にこなされ、武雄市、佐賀県、そして日本を代表して中国の皆さん、世界のみなさんに強烈なアピールを行うことができ、また中国の皆様からも熱狂的な歓迎をいただいたところであります。

台湾国際旅行博

 もう一つは、去る11月5日・6日の両日に参加いたしました「台湾国際旅行博」出展事業であります。「台湾国際旅行博」は、今年で18回目を迎え例年20万人を超える動員数を誇る台湾最大の国際旅行見本市であります。

東アジア誘客3県都市連携会議

 今回は、9月に武雄市、福岡市、嬉野市、平戸市及び雲仙市で設立いたしました「東アジア誘客3県都市連携会議」としての参加でありました。5市でのスケールメリットを活かした観光PRが行えたことはもちろんのこと、博覧会に参加していた現地の有力観光事業者等に対し、直接、市長等のトップセールスを行うことができたことは、今後の外客誘致の取組みに極めて有効であったと考えております。さらに、明日12月1日付で市職員を佐賀県経営支援本部国際課国際戦略室へ派遣を致します。佐賀県と一体となって国際戦略について具体的な取り組みを進めてまいります。

 次に、北方町宮裾地区において開発中であります「新産業集積エリア開発事業」について御報告申し上げます。

 宮裾地区の新産業集積エリアについては、県との共同開発事業として平成19年度に計画決定、その後、各種調査・設計等を経て、本年度から本体工事に着手いたしております。

 しかしながら、今年の夏は異常ともいえる酷暑と少雨であり、その影響によりまして、盛土や締め固めに必要な土の含水率が極端に不足したため、散水しながらの施工を余儀なくされるなど作業効率に著しい低下をきたすことになりました。

 これを含め諸般の事情から、今回、造成工事全体の工期を見直す必要が生じ、これに伴い分譲開始についても平成23年4月から10月に変更を行いたいと考えております。

 つきましては、今後、県とも協議を行いながら工期の延長等に必要な諸手続きを行ってまいります。ここにあらかじめ御報告申し上げる次第であります。

新武雄病院

 なお、平野議員さん、江原議員さんの記者会見等であります。市民病院民間移譲に関する住民訴訟に対してご報告を申し上げます。

 何度か、裁判等の具体的手続きが進んでおりますけれでも、第一回口頭弁論が12月17日に開催をされます。市民がかわいそうであります。私たちとしては、司法の場で、私たちの決断、議会の決断が正しかったということ、そして、現に今、新たな新武雄病院がバイパスの近くにどんどんでき上がっております。これは、市民の希望の星であります。そういった中で、こういった住民訴訟については、あちらさんの弁護士さんがいろんなペーパー等を投げられているみたいですけれども私たちとしては、正々堂々と戦ってまいりたいとこのように考えております。

 以上、市政の主な事項について御説明申し上げましたが、議員各位におかれましては、今後とも市制運営に対し御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 提出議案につきましては、副市長より説明させます。

お問い合わせ

武雄市議会事務局
Tel (0954)23-9411・Fax (0954)22-8166
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