市長提案事項説明要旨

 おはようございます。

 平成23年3月、武雄市議会定例会の開会にあたり、市政運営の状況及び方針について私からご説明申し上げます。

 まず、昨年4月の市長選挙におきまして、武雄市長として2期目の任につかさせていただき、まもなく1年を迎えようとしております。

 この間、1年間、一緒に選ばれた市議会議員の皆さんと共に、武雄市を良くしていこう、もっと武雄市を注目していただこうということで取り組んで参りました。

 その中で、先の選挙におきまして、私としては、市民の皆様の切なる声を真摯に受け止め、それに応えるべく「みんなの政策集」を掲げました。

 その上で、着任後におきましては、その実現に向けて取り組んできたところであります。

 この1年間で、そのいくつかについて、すでに着手実行に移すことができました。

みんなのバス

 例えば、病院への通院、買い物に必要な移動手段がなく、日常生活にお困りの方々の新たな支援策として、「みんなのバス」の実験運行を開始いたしました。

お結び課

 また、結婚を望んでいながら、出会いの場が無いなどの理由によって、それがかなわず、悩んでおられる方々を支援する「お結び課」、がんの早期発見に有効な健診を進める「がん検診率向上課」を設置しました。

がん検診率向上課

 こうした施策を実施し、武雄市の知名度を上げていくためには、議員や職員のみならず、多くの人と人とのつながり、産業間のつながり、武雄市のみならず、武雄市外の同じ想いを持つ人とのつながりが重要であるとの認識に至りました。

 私としては、新たな年度を迎えるにあたり、住みよい武雄市の実現に向けて、必要な取り組みを「つながる」キーワードと掲げたいと思います。

 その中で、市政のさらなる推進のため、4月1日付で、議会のお許しをいただければ、新たに「つながる部」を設置をいたしたいと考えております。

 この「つながる部」は、行政が市民の皆様方とつながる、あるいは市民の皆様同士がつながる、というように、「つながる」を、重ねてでありますけども今後の市政のキーワードと捉え、これらに関連する施策を行うための部を再編いたします。

東アジア誘客3県都市連携会議

 具体的には、現在の政策部で山田理事が主に担当するもののうち、こうした「つながる」ための施策を行う課に位置づけられる秘書広報課、企画課、市民協働課、男女参画課、お結び課を「つながる部」の所管といたします。

 現代社会は、多様な人や組織、団体活動等がつながることによって、新たな知恵、価値、発想を生み、それらがよりよい社会、住みよい社会の変革のための大きな原動力となる時代だと言われております。

 特に近年は、ツイッター、フェイスブックに代表されるようなインターネットのソーシャルネットワーキングサービスの急速な普及によって、そうした様々な主体のつながりはさらに加速し、またつながることによって、生まれる力が強大となっております。

 新武雄市が誕生し、ちょうど5年が経過をいたしたところであります。この5年間は、まさに新武雄市としての一体感の醸成のため、それまでの市の境、町の境を越えて市民の皆様がつながるための取り組み、また、武雄市の知名度向上のために、武雄市が外に向かってつながるための取り組み、さらに武雄市の抱える課題を共有し、これを解決するために市民の皆様と行政がつながるための取り組みを続けてきた5年間だったと言うことができようかと思います。

 こうしたこれまでの取り組みを踏まえ、さらに今後、より良い武雄市とするために、市政運営の視点に「つながる」というキーワードを位置づけ、これを市民の皆様と共有するために「名は体を表す」、「つながる部」を設置したいと考えております。

 本件は最後に改めて申し上げます。

 また、レモングラス、いのししに次ぐ、新たな武雄の特産品の開発を目指します。

 佐賀新聞にも掲載をされましたが、特産品課にトロピカルフルーツ係を設置いたしたいと考えております。

 これらを含め、より効果的、効率的な市政運営を図るため、新年度におきまして所要の組織改編を行います。

 続いて、組織改編以外の事項についてご報告申し上げます。

新武雄病院

 まず、新武雄病院のオープンであります。

 新武雄病院については、平成22年2月1日の民間移譲以降、これまで旧市民病院の施設を利用して運営をなされておりましたが、いよいよこの6月、国道34号沿いに新築、開院の運びとなりました。

 また、これに先立ち、4月には、武雄看護リハビリテーション学校が開校されることとなっております。これらの開院、開校の効果は武雄市の医療環境のさらなる向上はもちろんのこと、みんなの政策集にも「メディカルリンクタウン 医療でつなぐまち」として掲げておりますように、雇用や観光、ひいては農業など、様々な分野、産業につながることが期待されているものであり、それに留まらず、行政として積極的に健康医療でつながるまちづくりを進めるべく、活用を図ってまいりたいと考えております。

セバストポール

 次にセバストポール市との姉妹都市締結の再調印についてご報告申し上げます。

 セバストポール市との交流につきましては、まさに武雄市が海外とつながる取り組みとして旧山内町時代の昭和60年に姉妹都市締結が行われて以来、これまで、やまうちワールドフレンズ協議会福田会長が中心となり、子どもたちが相互に訪問を行うなど、継続的な交流が行われてきたところであります。

 言うまでもなく、合併以後においても、姉妹都市締結は現に有効であり、また交流の参加者自体も市内全域に広がりを見せつつあります。

 姉妹都市締結から25年を経過したことを記念として、セバストポール市との再調印を行うこととし、具体的な諸準備を開始いたしたところであります。

 現段階では、具体的な調印日程等については、セバストポール市との協議を行なっている段階であり、協議が整い次第、議会、議員各位には、事前にご報告申し上げた上で、再調印を行いたいと考えております。

 次に、市民病院の民間移譲に関する住民訴訟の進捗状況についてであります。

 2月臨時会で申し上げたとおり、求釈明申立書に対する原告側の回答が大幅に遅れ、3月4日に口頭弁論が開催されます。

 もうね、半年も遅れているんですよ。半年も。もっと真剣にやりましょう。もう、市民がかわいそうですよ。

 裁判にあたりましては、武雄市が行った市民病院の民間移譲が、正当な手続きなもとで行われたことを誠心誠意説明し、明らかにして参る所存であります。

 最後になります。つながる部の設置であります。つながる部の核として、本藩フェイスブック係を設置をいたします。フェイスブックは、みなさまご案内のとおり世界中で、中国の人口が13億人、インドの人口が12億人、フェイスブックの利用者は、なんと5億人に達しております。

 特に、アメリカ合衆国におきましては、人口48%の方がフェイスブックを利用しているという統計データもあります。

 これは若い人達ばかりではなくて、例えばアメリカ、フランス、イギリス等を拝見いたしますと、高齢者の皆様方がフェイスブックを活用をされているというデータもあります。

 そういった中で私といたしましては、この行政こそが、フェイスブックを中心といたします、ソーシャルネットワークというインフラを積極的に活用する職務、責務があると思っております。

 その中で、私どもいたしましては、市ホームページのフェイスブック化、あるいは今、全職員がツイッターのアカウントを持っておりますし、多くの市民の方々がツイッターを持たれておりますけども、ツイッターとフェイスブックの連携と、武雄市がそのモデルを作ってまいります。

 これこそがフェイスブック革命、市役所革命と位置付けております。

 以上、市政の主な事項についてご説明申し上げましたが、議員各位におかれましては、今後とも市政運営に対しご指導ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして、私の演告と代えさせていただきます。

 ありがとうございます。

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