市長提案事項説明要旨




 おはようございます。

 私の方から提案事項を説明させていただきます。




■まず、私の政策の一丁目一番地である「子育て・教育について」であります。



 平成25年の国民生活基礎調査の結果によりますと、子どもの貧困率は16.3%。全国で6人に1人の子どもが、九州では5人に1人の子どもが平均的な所得水準の半分以下での生活を余儀なくされております。

 武雄市の次世代を担う子どもたちが、様々な環境によって左右されることなく、健やかに育つことができる環境の整備、そして教育の機会の均等を図るため、今年4月こども教育部に「こどもの貧困対策課」を設置し、横断的かつ集中的な対策を行ってまいります。

 第一弾として、子どもの貧困家庭の過半数をこえる(54.6%)と言われる「ひとり親家庭」の支援を国や県の助成も活用しながら、注力します。
具体的には、自立支援訓練給付金事業やファミリーサポート事業など、これまでの施策の拡充に合わせ、空家を活用したひとり親住宅支援事業(フラワー住まい事業)といった新施策をパッケージとし、総合的かつ重点的に支援を行います。

 一方、武雄市図書館の西側に建設を計画しているこども図書館については、こども教育部に「こども図書館推進室」を設け、子育てが楽しくなるような「子育て拠点」を目指し、鋭意検討してまいります。

 また、これにあわせ、武雄競輪場周辺に公園整備を計画するなど、子育て中の親と子どもが楽しく過ごせるエリアを整備してまいります。

 このように、「すべての子どもたちに育ちと学びの機会を保障する」、あわせて「ワンランク上の子育て・教育環境を整備する」。これによって、他ではなく「この武雄で子育てしたい」と思ってもらえるまちを目指します。




■次に「健康寿命増進について」であります。


 「健康で長生き」を市民共通のテーマとして、健康づくりに対する意識を高めるため、健康診断を受診した人や各町運動会などの地域行事に参加した人、ウォーキングなどに取り組む人への健康ポイント制を導入し、健康増進に向けた個々の活動を支援します。

 私がいつも申しております「健康寿命1歳延伸」を達成するため、各種健康づくり施策の効果的な実施や地域活動の充実を図ります。




■次に「総合戦略への取組について」であります。



 今年度策定した武雄市まち・ひと・しごと創生総合戦略「もっと輝く☆スター戦略☆」を着実に実行に移すための施策に取組みます。

 例えば、子どもが欲しいと望んでいる夫婦の精神的・経済的負担の軽減を図るため、不妊治療に対するこれまでの助成額を倍増し、国、県、市の助成総額を1回あたり50万円に、また男性の不妊治療についても新規に制度化するなど、県内トップの不妊治療支援を行います。

 また、地方創生にとって不可欠である地域の課題解決のための取組については、「がんばる地域応援事業補助金」を創設し、地域コミュニティの維持や地域の特性を活かしたまちづくりを積極的に支援します。

 そして、昨年武雄北方インター工業団地が完売し、工場適地がない中、市民が働く仕事を創出し、所得を上げるため、国道や高速道路近くといった交通利便性がある地区に新工業団地を整備するための適地調査を行います。

 来てもらうための取組では、武雄トレッキングコース「タケさんぽ」を市内各町に策定します。九州オルレ武雄コースに来ていただいたお客様はもちろんのこと、市民の方の健康増進としても活用できるよう整備を行います。なお、3月21日には、黒髪山周辺を歩く「タケさんぽ黒髪コース」のオープニングイベントを開催します。




■「魅力発信について」であります。


 今年発売された宝島社「田舎暮らしの本」において、本市が住みたい田舎ベストランキングで全国第3位、若者世代では第1位となりました。

 これもひとえに各施策にご賛同いただいた議員各位をはじめ、事業にご協力いただいた皆様のお蔭であります。本当にありがとうございました。

 更に武雄の魅力や強みを外に向けて効果的に発信し、全国の関心をさらに集め、そして全国からより多くの方に移り住んでもらうため、4月より「シティプロモーション室」を設置します。




■「合併10周年記念事業について」であります。



 ちょうど10年前の今日、1市2町が合併し、新武雄市が誕生いたしました。

 本日こうして記念すべき10周年の節目を迎えることができましたことは、議員の皆様をはじめ、市民の皆様の並々ならぬお力添えの賜物であると、心から感謝を申し上げます。

 来たる3月13日には、武雄市文化会館で合併10周年記念式典を開催し、特に功績のあった方々への表彰式や記念アトラクションを行いますので、皆様のご出席をお待ちしております。

 この式典を皮切りに4月3日に武雄市にゆかりのある月亭方正さんの独演会、5月14日に武雄温泉リレーマラソン、6月19日にNHKのど自慢、11月6日には先場所優勝した琴奨菊関、そして武雄市出身の琴隆成さんが所属する佐渡ヶ嶽部屋の協力による各町対抗子ども相撲大会を計画しており、本年を新たなスタートの年として、市民参加型のイベントを随時開催いたします。




■その他についてであります。


 武雄花まる学園については、新年度は朝日小学校、若木小学校、橘小学校の3校で新たに開始され、計5校となります。

 また不登校やひきこもりの生徒が学べる場として、山内町に開校予定の神村学園高等部武雄校舎の入学式が4月10日に催されます。

 誘致の報道がなされて以来、多くの入学希望者の問い合わせがあっていると聞いており、市としてもできる限りのバックアップを行い、地域の皆さんのお力も借りながら、官民一体となって、進めていく所存です。

 今後も未来を担うすべての子どもたちが自分の夢を追求できるための教育環境をつくるため、教育大綱にあるように、色々な方々や企業、団体と「組み」、冒頭申し上げました「ワンランク上の子育て・教育環境」を実現すべく、教育先進都市を目指します。

 安全対策や交通対策などのインフラ整備についても、市民の皆様のくらしを守る不可欠な事業であることから、長年懸案となっている六角川の調整池や国道34号線バイパスに取り組むべく、「六角川洪水調整池等整備推進室」を設置し、国などへ強力に働きかけ、市民の皆様の安心安全で快適な生活づくりを行います。




■終わりになります。


 一年前のこの場で申し上げましたとおり、小松市政の基本方針は「前進と対話」であります。このことを再確認し、初心を忘れず、市民の皆様との対話、そして市民の代表たる議員の皆様との議論を大事にしていきたいと考えております。

今後とも、武雄市発展のため、議員の皆様のご支援、ご協力を切にお願い申し上げまして、私からの提案事項説明とさせていただきます。



 本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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