市長提案事項説明要旨

おはようございます。



まず、熊本地震支援活動における職員の不祥事につきまして、市民の皆様、議会の皆様、被災地の皆様に対しまして、深くお詫びを申し上げます。

今後、このようなことを繰り返さぬよう、全職員の服務規律を徹底し、信頼回復に全力で努めてまいります。

本当に申し訳ございませんでした。

武雄市では熊本地震発生以降、私を本部長とする「武雄市平成28年熊本地震支援本部」を地震発生翌日の4月15日に設置し、ハブ機能を含む物的支援や人的支援、被災者の受け入れ、婦人会や各学校による募金活動など、「WITH THE KUMAMOTO」をスローガンに、オール武雄でいち早く取り組んでまいりました。

支援物資、義援金をご提供いただいた、市民の皆様、企業・団体の皆様にこの場をお借りしまして御礼申し上げます。

また、九州全体に活気を取り戻すためのきっかけとなるべく、観光客宿泊キャンペーンの実施など被災された方が一日でも早く平穏な日常を取り戻されるよう支援活動を行ってまいりました。

今回、失った信頼を取り戻すため、職員全員が、市の職務、そして被災地支援に、これまで以上に取り組んでまいります。




■それでは、「教育について」であります。


子どもの貧困対策につきましては、4月に設置いたしました「こどもの貧困対策課」におきまして、児童生徒や保護者を対象に、実態調査を行い、子どもが孤立しないよう、効果的な施策を実施し、子どもの居場所づくりを行ってまいります。

官民一体型学校につきましては、武内小学校、東川登小学校に加え、本年4月より、朝日小学校、橘小学校、若木小学校の3校が加わり5校に拡充、プログラミング教育につきましても、対象学年を拡大して取り組んでおります。

さらにタブレットを活用した英語教育の充実などICT教育を推進してまいります。

地域の皆様には、コミュニティースクールや地域学校協働本部の取り組み等、地域一体となった活動にご協力をいただいていることに対し、感謝を申し上げます。

また4月10日、神村学園高等部の単位制・広域通信制普通科武雄校舎が開校されました。想定を超える41名の皆さんが、第1期生として入学されております。

武雄市は神村学園とも「組んで」、常識にとらわれず、高校生の子どもたちの人生の選択肢や可能性を今後さらに広げてまいりたいと考えております。

食育については、平成26年度より2年間、株式会社タニタと連携し、ひとり1台のタブレット環境を活用して、「スーパー食育スクール」に取り組んでまいりましたが、子どもたちの食生活の改善に効果があったことから、このたび対象校を拡大し、取り組みを広げて実施したいと考えております。

武雄市は、引き続き、地域、家庭、学校、企業等が「組む」ことで、未来を担うすべての子どもたちに充実した学びの環境をつくり、子どもたちの生き抜く力を育んでまいります。




■「地方創生の推進について」であります。


昨年策定しました、まち・ひと・しごと創生総合戦略に沿って地方創生を着実に推進してまいります。

まず何よりも大切なのは、雇用を創出して所得を上げることであります。

その一つとして、武雄の基幹産業でもある農業の後継者育成が急務であります。

JAさが、県との共同事業により、新規就農者の確保・育成のため、トレーニングファーム整備事業に着手し、市内外から新規事業者を募集して、営農知識を習得してもらい、合わせて定住促進を図ってまいります。

また、「健康寿命一歳延伸」を達成するため、健康ポイント事業を4月から開始し、現在800名を超える市民の皆様に参加いただいております。

「いきがい」をつくることが健康で長生きできる秘訣であります。

より多くの市民の皆様に健康ポイント事業に参加していただくとともに、市民の皆様の自主的な事業に対しては、「がんばる地域応援事業」で支援を行ってまいります。




■「観光客誘致について」であります。


本年は有田焼創業400年であります。

本年4月には、肥前窯業圏が佐賀県として初めて日本遺産に認定されております。この機を逃さず武雄市におきましてもこの秋に「古武雄展」を開催したいと考えております。

有田焼と合わせて武雄の焼き物の魅力を知っていただき、県の事業との連携強化を行い、さらなる観光客の誘致を図ります。

また観光客誘致に加え、定住促進についても昨年度27世帯89名の方に移住していただきました。

本年度設置したシティプロモーション室において、教育、観光、移住をパッケージとして、武雄市の魅力を全国に発信し、観光客誘致、定住促進に努めてまいります。




■「安心安全なまちづくりについて」であります。


長年の懸案であります六角川流域の水害対策につきましては、流域の皆様が、安心して生活できるよう本年4月、まちづくり部内に六角川洪水調整池等整備推進室を設置いたしました。

また、今月末には地権者会の発足も予定されております。

六角川上流部に一時的な調整池を一日でも早く整備できるよう、平成29年度の国の事業化に向けて、事業推進を行ってまいります。




■「合併10周年記念事業について」であります。


5月14日に開催いたしました「武雄温泉リレーマラソン」には、大変多くの市民、企業、団体の皆様にご参加いただき、昨年の約2倍の1,700名を超える方々が湖畔通りを走り盛大に開催することができました。

今月19日にはNHKのど自慢、11月6日には佐渡ケ嶽部屋に協力をいただき、各町対抗子ども相撲大会を開催いたします。

引き続き、議員の皆様、市民の皆様と一緒になって、市制施行10周年を盛り上げていきたいと考えております。

今後も議員の皆様と連携しながら、まち・ひと・しごと創生総合戦略を着実に実行し、市民の皆様の福祉の向上に努めてまいる所存でありますので、議員各位のご理解とご協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。

本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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