市長提案事項説明要旨

おはようございます。

私より提案事項を述べさせていただきます。



■まず、「行財政改革について」であります。


地方交付税の削減、社会保障費の増大等によるこれからの厳しい財政状況に対応するため、「行政サービスの最適化」「組織と人」「財政基盤の強化」を柱に「第3次行政改革プラン」を今後策定いたします。

単に削るのではなくメリハリをつける、さらにこれまでになかった組み合せによる新たな価値の創造や、民間や地域との連携、そして稼ぐ自治体を常に念頭に置き、皆様のご意見を伺いながら策定を進めて参ります。

また、市内の多くの公共施設が建設後30年から40年を経過し、老朽化が進んでおります。一方で、全ての施設を更新・維持管理していくために必要な財源を確保することは困難であります。

市民の皆様のニーズにあった施設数量の適正化や複合化・多機能化を図り、計画的な保全による長寿命化など、安全性を確保しつつ、全体として更新費用・管理費用を適正化するため「公共施設等総合管理計画」を策定いたします。

少子化と人口減少を克服し、今を生きる私たちが子どもや孫の世代に何を残し、何を作るべきか。将来にわたり活力ある地域を維持していくため、さらなる行財政改革を推進して参ります。



■次に「組織再編について」であります。




市長就任以来約2年間、教育改革、健康寿命延伸等さまざまな施策を展開して参りました。今後、さらに基本政策の3本柱、「教育改革・子育て支援」「にぎわい創出・活力アップ」「くらしといきがい・健康づくり」を確実に進めるため、組織再編議案を今議会に提出しております。

今回の組織再編議案では、市民の皆様のさらなる福祉向上を図っていくため、福祉部の新設を提案しております。

私が考える福祉とは、子どもから高齢者まで、障がいのある人ない人も、市民の皆様「一人一人が”自分らしく”幸せに生きること」であります。

誰もが安心して、さらには健康でしあわせに暮らせる地域づくりを、市民や社会福祉団体の皆様、議会の皆様と一緒になってさらに進めて参ります。

また、「武雄市まち・ひと・しごと創生総合戦略~もっと輝く☆スター戦略」の実現の指標である市民所得の10%向上のため、営業部内に商工課を設置し、雇用のさらなる創出や地元事業者が連携した産業振興、企業支援などに取り組んで参りたいと考えております。



■「教育について」であります。




政府が子どもの貧困対策大綱を策定して2年、この問題は全国的な社会問題として日々取りざたされるようになりました。

11月17日に「子どもの未来を応援する首長連合 第1回総会」を開催いたしました。全国の首長の皆さんも関心が高く、参加自治体は172団体まで増加、互選で私が会長を仰せつかったところであります。

子どもたちの未来、町の未来に向き合っている仲間の皆さんと力を共にして、それぞれの自治体、そして日本全体で貧困の連鎖を断ち切って参ります。

昨年4月に武内小学校と東川登小学校、今年4月からは朝日、若木、橘小学校で始まった官民一体型小学校「武雄花まる学園」について、来年4月には西川登小学校、平成32年度までには市内全域で導入することが決定しました。

学校や保護者をはじめとした地域の皆さん、それに花まる学習会と一体となった教育・子育てを進め、「メシが食える大人を育てる」ため、さらに色々な企業や団体と組みながら、地域と学校が一体となった教育環境のさらなる充実を図って参ります。



■「新庁舎建設について」であります。




11月10日、武雄市役所新庁舎建設起工式を行いました。50年後を先取りした庁舎、市民の皆様が集える庁舎、そして安心安全の拠点として平成30年3月の完成を目指して整備を行って参ります。

また、武雄競輪場も50年ぶりにリニューアルオープンしました。競輪ファンだけではなく、女性や子ども達にとっても居心地がよく楽しめる空間、外国人観光客が旅の思い出となるような空間となるよう、この場所から新しい価値を生み出して参ります。

今後は、武雄温泉や武雄市図書館、10月にリニューアルオープンした競輪場に加え、来年10月に開館予定のこども図書館、再来年に完成する新庁舎。これらの連携を図り、九州新幹線西九州ルートの開業を見据え、まちの賑わいを創り出しエリアとしての価値を高めて参ります。

今後もさらに一層市民の福祉向上に努めて参りたいと考えておりますので、議員各位のご理解、ご協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。

本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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