市長提案事項説明要旨

おはようございます。

本定例会の開会にあたり、私から提案事項を説明させていただきます。



■まず、「雇用創出等について」であります。


「武雄市まち・ひと・しごと創生総合戦略」で掲げるように、雇用創出と市民所得の向上は重要なテーマであり、定住・移住を進める上でも雇用の創出は最重要課題であります。

本年4月から営業部商工課に「雇用創出係」を新設し、働きたい女性のための再就職支援事業や、柔軟な働き方「在宅ワーク」研修事業、障がい者の就労支援など、子育て世代の女性や、高齢者、障がい者など、様々な年代やライフスタイルに応じた働き方ができる環境を創って参ります。

また、人と仕事のマッチングや就労支援、トレーニングファームによる新規就農支援など、雇用創出の拡大に取り組みます。

なお、市内工業団地の完売に伴い、新たな工業団地の候補地を調査した結果、東川登地区を候補地として選定いたしました。今後、佐賀県とともに新たな工業団地の整備を推進して、さらなる雇用の拡大に努めて参ります。




観光振興では、陶芸体験など従来の伝統産業体験観光に加え、さがびよりオーナー制度や、農業体験、伝統芸能体験、三夜待体験等の「武雄版アクティビティ観光事業」を推進し、インバウンドの強化も含め、交流人口200万人を目指して参ります。



次に、「福祉の充実について」であります。




3役を含む市職員全員がユニバーサルマナー検定3級の取得に向け、研修を受講しております。

どのような立場でも境遇でも、全ての方に未来があり、自分らしく、幸せを感じて暮らせるまちを武雄市は目指します。

まちは人がつくるものであり、人の意識と行動が変わればまちは確実に変わります。武雄市職員が模範となるような行動をとることで、武雄市がこれまで以上に住んでいる人も訪れる人にも温かく、やさしい街となるよう進めて参ります。

本年4月から市内で小児時間外診療365日体制を実施いたします。あわせて、子どもの医療助成事業については、申請手続きが不要となるよう、現物支給化を実施するなど、子育て環境のさらなる充実を図ります。

また、地域包括ケアシステムの確実な構築や、健康ポイント事業の推進による健康寿命延伸の取組など、まさに福祉という言葉が意味するように、生まれてくる子から高齢者まで、だれもが住みやすい街となるよう、本年4月に新設する「福祉部」において、市民福祉のさらなる向上に努めて参ります。



「子育て・教育について」であります。


去る、1月8日に武雄市図書館・歴史資料館の来館者が、リニューアルオープン後4年を待たずに300万人を突破いたしました。これもひとえに議員の皆様、市民の皆様の深いご理解の賜物と感謝申し上げます。

今後も利用者ニーズに応えるため、課題であった学習席を倍増し、あわせて語学講座やワークショップの開催など「幅広い学びの場」とすることで、図書館に新たな価値を創出します。

本年10月にオープンする「こども図書館」とあわせ、さらに魅力をアップさせ、周辺一帯を子育て・教育の拠点といたします。

子どもの貧困対策につきましては、先般、子どもの生活実態調査を実施いたしました。武雄市独自の指標に基づき分析した結果、調査対象世帯の19%がいわゆる経済的要因だけではなく、養育に対し“困難度が高い世帯”と判明しました。いわば、子どもの貧困とは、こどもの孤立などに起因する「心の貧困」の側面も大きいと考えております。

この調査結果をもとに、武雄市では(1)貧困になる前の早い段階での支援、(2)妊娠出産から進学まで、一人の子を同じ人がずっと伴走して支える「伴走型支援」、(3)各成長段階でのつなぎの支援を実施して参ります。

具体的には、切れ目のない支援を行うための「こども笑顔コーディネーターの設置」、小中学校就学前の新入学用品費の増額や全国初となる高校進学等への準備金を支給する「就学支援金の拡充」、「放課後等での学習支援」などの予算案を今議会に計上いたしております。

今後、「武雄市子ども未来応援計画」を策定し、すべての子どもたちの希望の実現に向けて、ライフステージにあった切れ目のない支援体制を確立するとともに、きめ細やかな施策を展開して参ります。



最後になります。


私の就任以来、まさに大きな右腕としてご活躍いただいた前田副市長でございますが、今月20日に「一身上の都合と、後進に道を譲りたい」との理由で、本年3月31日をもって退職したい旨の「退職届」が私宛に提出されましたことを、まずもってご報告させていただきます。

前田副市長におかれましては、若輩者である私のよき相談者でありました。いつも的確なアドバイスをしていただき、また時には叱咤激励もいただいたところであります。

私の気持ちといたしましては、まだまだ多くのことを教えていただき、一緒になって汗をかいていただきたいところではございますが、この度はご本人のお気持ちを尊重させていただくことといたしました。

前田副市長のこれまでの数多くの功績に対し、深く敬意を表したいと思います。

なお、後任の副市長につきましては速やかに人選を行い、本議会最終日に人事案件として追加提案させていただきたいと考えております。

なにとぞ議員各位の御理解・御協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。

本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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