市長提案事項説明要旨

皆さん、おはようございます。


本定例会は令和の時代になって、初めての市議会定例会でございます。この令和という時代においても議会の皆様とともに、市民の皆様とともに、市民の福祉の向上に一生懸命に取り組んで参りたいと考えておりますので、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。


それでは、私より提案事項の説明をさせていただきます。


■まず、アジアベストレストラン50についてであります。


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アジアの食のアカデミー賞と言われております「アジアベストレストラン50」の日本初の開催地として武雄市が決定いたしました。

決定に至るまでの、山口知事をはじめ佐賀県庁の皆様の誘致活動に対しまして改めて感謝を申し上げますとともに、佐賀県の中での複数の候補地から武雄市を選んでいただきました主催者の皆様にも重ねてお礼を申し上げます。

過去の開催地がシンガポール、タイ・バンコク、中国・マカオという大都市であったのに対して、今回が武雄市という地方都市での開催となったということを大変光栄に思っております。

来年の3月24日に、アジアのベストレストラン上位50組のランキングが発表される表彰式が武雄市文化会館において開催されます。また、その前日及び前々日には県内で様々な催し物が行われる予定であります。

武雄らしく、温かみのあるおもてなしを行うために、おもてなし実行委員会を設置いたします。これを機に、食や器などの様々な武雄の良さを世界へ発信し、武雄の知名度の更なる向上、そして、世界各地とのつながり・交流に結び付けていきたいと考えております。また、食を一つのテーマとして市民全体のまちづくりにもつなげていきたいと考えております。


■「西九州のハブ都市」に向けた観光振興についてであります。


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5月5日に、改元イベントとして「武雄のまちあるきマルシェ」を開催いたしました。佐賀銀行武雄支店から武雄市図書館までの約800mの通り沿いに、市内外から72店舗が集結し、約8,000人の方々に武雄のまちあるきを楽しんでいただきました。

3年後の九州新幹線西九州ルートの暫定開業は、武雄市の更なる発展に向けた大きなチャンスであります。本年を「ハブ都市元年」と位置づけ、佐賀・長崎両県をつなぐ西九州の拠点都市として、更なる利便性と認知度の向上に努めてまいります。

外国人観光客宿泊者数につきましては、平成24年から29年までの5年間に、約13倍に伸びております。香港からの観光客も増えており、そのうち長崎空港を利用される方を対象といたしまして、長崎空港と武雄温泉・嬉野温泉を直結するツアーバスを運行いたします。本年秋頃、長崎空港を発着する香港エクスプレスの就航日に合わせまして1日に1往復の運航を想定しております。これにより、香港からのインバウンドの増を狙ってまいります。

また、この事業は、佐賀県観光連盟と、武雄市、嬉野市の共同事業であります。武雄市だけではなく、周遊エリアとして共同で人を呼び込むということに非常に大きな意味があると考えております。

昨年度、試験運行いたしました長崎空港と武雄市を結ぶ「すいすいタクシー」につきましては、昨年度の1日1往復から今年度は4往復に拡大して運行予定であります。今回のツアーバスと合わせまして、長崎空港から西九州のハブ都市を目指す武雄市への利便性を更に向上させてまいります。

「西九州観光の拠点」のPRを目的に、広域観光PR用のポスターやチラシ、ステッカーを作成いたしました。今後も、エリア全体の魅力を高めるため、武雄市、嬉野市、有田町との三市町連携を深め、共同観光PR等様々な事業に取り組み、武雄市ならびに西九州への人の流れをつくってまいります。


■農業の支援についてであります。


農業の活性化は、農業者の所得向上のみならず地域保全の上でも必要不可欠であります。

本年度、庁内に就農支援を行う専門部署を設置し、「日本一就農しやすいまち」を目指し、後継者対策に力を入れているところでございます。また、「がんばる農家」の支援にも更に力を入れてまいります。

地域における農業の担い手に対して、ドローンやトラクター等の農業用機械導入の補助を行い、農作物の収益力強化へ向けた活動の支援を行ってまいります。

また、排水不良農地の改善対策といたしまして、農業基盤整備促進事業を前倒しで実施いたします。今年度の実施予定地区を19haから32haへ拡大し、暗渠排水整備への支援を加速いたします。農地の排水不良を解消することにより、麦・大豆等の作付け面積や反収増を図りたいと考えております。


■次に、福祉・教育についてであります。


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老若男女、すべての人が、どんな立場や境遇であっても安心して生活できる環境づくりは、持続可能なまちづくりを進める上で重要です。「ひとにやさしいまちづくり」に向けて、すべての子どもたちに対する育ちのサポートを更に充実させてまいります。

一時預かり保育に対するニーズは年々高まってきていると実感しております。そういった声を受けまして、現在、市内1園で行っておりました一時預かり保育を4園に拡充いたします。保護者が、安心して子どもたちを預けることができる施設を増やすことにより、より子育てがしやすい環境づくりにつなげてまいります。

今や、小中学生の15人に1人が発達障がい児であるとも言われる中、本年4月より、発達障がい児を就学前から就職まで伴走型で支援することを目的に「発達障がい児支援室」を新設いたしました。福祉と教育の垣根を越えて関係機関との連携を強化し、継続的な支援を行ってまいります。

更なる支援強化として、学習障害や注意欠陥多動性障害のある児童を支援する通級指導教室のひとつであります「まなびの教室」を武雄小学校に新設いたします。現在、武雄市内の小学校及び中学校合わせて7教室ある通級指導教室を8教室に拡充し、すべての子どもが育ち、学べる環境づくりを更に進めてまいります。

今後も「地域経済の活性化」、「人にやさしいまちづくり」「さらなる生活の充実」の3つを基本方針といたしまして、各種事業にスピード感を持って取り組んでまいりますので、議員各位のご理解・ご協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

お問い合わせ

武雄市議会事務局
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