No. 24

ずっと変わらない 地元で過ごす大切な時間

#武雄ストーリー

山内町在住の田中良輔さんが「たけ推し!」するのは、下黒髪地区に伝わる浮立の奉納。毎年8月上旬に奉納されるこの浮立は、太鼓や笛の音に合わせて、数種類の演目が奉納され、田中さん自身も踊り手となって参加します。

下黒髪地区約70世帯のうちのほとんどが一堂に会するこの浮立奉納ですが、後継者不足のため中断された時期がありました。しかし、伝統を残したいという熱い思いから浮立保存会が立ち上げられ、再開されました。地元の皆さんの不断の努力により、今では保存会の立ち上げから約20年を迎えようとしています。

CP24_002.JPG

本番のかなり前から、仕事帰りに公民館に立ち寄って練習する田中さん。

「幼馴染やいつもお世話になっている方々に会って、あれこれ話すのも楽しみの一つです。もちろん浮立の練習が目的ですが(笑)」

高校・大学とこの浮立から離れていて、ひさしぶりに参加する今回。

「昔と変わらない雰囲気、幼馴染、おじちゃんおばちゃん。懐かしいです。やっぱり地元は落ち着きますね」と浮立の衣装に着替えながら田中さんは語ります。

田中さんは、幼馴染の方と一緒に踊ります。響き渡る太鼓と笛の音、手拍子、あたりはいつになく賑やか。


CP24_003.JPG CP24_004.JPG

凛とした表情で踊り終え、まわりは拍手喝采。田中さんからも笑みがこぼれます。

CP24_005.JPG

踊り終えた仲間は公民館の縁側でビールを一杯。ヒグラシの鳴く声が響き渡る下黒髪の夕暮れ時、風通しの良い公民館は、夏の暑さを流し去ります。

「こうやってみんなで集まる機会ってなかなか少なくなりましたよね。僕にとって、この時間は気の置けない幼馴染と過ごせる大事な時間です。」

賑やかな中に素朴さがあるこの時間、大切な夏の風物詩です。

CP24_006.JPG

アクセス

RECOMMEND
カテゴリ別一覧
× 閉じる