武雄市高オレイン酸大豆活用チャレンジ意見交換会・産地見学会
高オレイン酸大豆を活用した多種多様なチャレンジが進行中!
佐賀大学が開発し国内で唯一武雄市だけで生産が進む高オレイン酸大豆(佐大HO1号)。令和3年10月29日、その高オレイン酸大豆を使った商品開発に取り組む市内商工事業者や関係者の皆さまと、情報共有を行うための意見交換会及び産地見学会を開催しました。
産地見学会では、平成29年度から全国に先駆けて高オレイン酸大豆の栽培に取り組まれている農事組合法人西梅野ファームの小栁様に圃場をご案内いただき、栽培指導にあたるJAや普及センターから、今年は発芽も良く例年以上に順調な生育だったが8月の長雨・豪雨で市内の圃場も大きな被害を受けたことや、フクユタカよりも比較的湿害に弱く排水対策が重要となることなど、現在の生育状況やフクユタカとの違いなど説明いただきました。
大豆の開発に携われた佐賀大学農学部の渡邊教授は、「本格的な生産開始年となった今年、豪雨災害で多くの被害があった中で、大きな努力を払って佐大HO1号を育ててくださっていて嬉しい」と、農家さんの熱心な栽培努力に感謝の思いを述べられました。
意見交換会では、はじめに、高オレイン酸大豆の共同開発者であり流通を担われる株式会社森光商店の森光社長がご挨拶。「高オレイン酸大豆については、スタートから商品化にいたるまで約40年かかった。まずは生産地ここ武雄での、皆さんの地産地消の取組に期待したい。」と挨拶されました。
また、佐賀大学農学部の渡邊先生は、「高オレイン酸大豆については、豆臭くない、機能性に期待できるなど、既に多くの特性が明らかになっているが、事業者の皆さまの力によって、さらに多くの特性を見つけていただき消費者に届けてもらいたい」と期待の言葉を話されました。
意見交換会前半では、各事業者様から挑戦中の取組の情報共有や開発商品/試作品の紹介、また高オレイン酸大豆を使っての率直な感想・期待などをお話いただきました。
開発事業者、関係者の皆さまからのコメント
- 高オレイン酸大豆は、取り扱いしやすい。豆腐屋泣かせではない大豆。豆乳はとにかく飲みやすく、豆乳嫌いの方も「これ豆乳ですか?」と驚かれ、試飲も好評。
- 何もかけなくても非常に美味しい豆腐。さがびよりの新米で味噌づくりに挑戦したい。
- 豆乳プリン、スムージー、わらびもち、ごどうふなど、様々な商品を製造販売。11月上旬に、佐大HO1号を全面的にPRしながら地域の皆様に知ってもらうイベントを企画中。
- 大豆コーヒーを高オレイン酸大豆に変えたら、甘みが増してコクが出た。スパイスカレーにも使用しており好評。お菓子屋さんと組んで新たな商品開発にも取り組んでみたい。
- 高オレイン酸大豆を使った飴玉を開発中。とても使いやすいと感じた。
- 身近で普通に食べられるものを作りたい。若い方にも気軽に食べてもらえるように。加工の先生に相談しながら、水煮やお惣菜の開発を進めている。
- 原料は全て国産にこだわり、身体にいいお菓子をつくっている。すべて成分検査を行い表示しており、そこに高オレイン酸が加わると素晴らしいのではと挑戦している。
- 大学病院の肝疾患センターで栄養士。佐賀県は肝臓がんで亡くなる方の比率が非常に多く、食事療法として高オレイン酸大豆を使ったレシピ開発に取り掛かっている。
意見交換会の後半では、3班に分かれて座談会が行われました。統一したブランディングの必要性や消費者への表示の仕方など高オレイン酸大豆の今後についての意見が多く出されました。
今後も武雄市では、佐賀生まれの素晴らしい大豆について、開発・生産のチャレンジにつづく、活用のチャレンジを官民一体となって挑戦していきます。武雄産高オレイン酸大豆の活用に興味をお持ちの方は、農林課までお問い合わせください。
お問合せ
武雄市営業部農林課
TEL:0954-23-9335