市長提案事項説明要旨

市長提案事項説明要旨

 平成20年9月武雄市議会定例会の開会にあたり、市政に関する重要案件の進捗状況並びに提案いたしました条例議案及び平成20年度補正予算議案等について、その概要を御説明申し上げます。

武雄市民病院協定書締結 武雄市民病院につきましては、去る7月16日の市議会臨時会において、移譲先及び移譲の時期について可決していただき、7月28日に移譲先となります医療法人財団池友会と武雄市立武雄市民病院の移譲に関する基本協定を締結しました。

 この基本協定の締結に伴い、医療法人財団池友会から移譲前における医師の派遣をいただき、4月から市民の皆さんに大変な御迷惑をおかけしておりました救急搬送の受入れの休止、午後の診療の休止につきまして、8月11日から再開することができました。

 再開後、救急車による急患受入れは、昨年度の1日平均2台から4台へ、

 時間外における救急搬送以外の外来診療は、再開前1週間で5人が、先週の1週間で42人に増加してます。

 入院患者数は、再開日の8月11日 22人から本日9月8日現在で55人、250%の増となっております。

 今後も、一般診療の充実など医療環境を整えていくとともに、地域の医療機関との連携の取り組みを進め、市民の皆さんが安心して利用できる、市民に望まれる病院になるよう、私自身、誠心誠意、力を傾注してまいります。

レモングラス 今年で2年目となるレモングラスは、武雄の新たな農業産品として生産規模が拡大しておりますが、今後、生産力の向上に伴う販路の開拓が重要な課題であります。

 7月16日から29日までの2週間、東京都新宿区の大手デパートにおいて、武雄そだちのレモングラスティーの販売が行われました。販売を行ったデパートでは、「ひと(生産者)」「自治体」「土地」の強い絆でつくられたレモングラスと評し、武雄そだちのレモングラスが誕生した背景についても紹介されております。

 販路拡大には、商品の魅力を伝えるとともに、商品が生まれた地域の魅力を伝えることも必要であることを実感した次第であります。

 今後とも、レモングラスが「武雄の旗艦作物」として、武雄の農業・中山間地の活性化、農業生産者の所得向上につながるよう取り組みを推進してまいります。また、生産者の方々につきましては、質の高い素晴らしいレモングラスの栽培を続けてくださることを強く期待しております。

ふるさと納税 開始から2か月が経過いたしました「ふるさと納税」について、御報告申し上げます。

 ふるさと納税制度は、「自分が育ったふるさとに貢献したい、自分と関わりが深い地域を応援したい」という人の思いを形にする制度として税制上の優遇策が設けられたものです。

 8月までに7人の方から94万5千円の寄附をいただいております。御寄附いただいた方々は、関東方面にお住まいの方が3人、中国方面にお住まいの方が1人、県内にお住まいの方が3人で、贈られた寄附金は、今後、武雄市のまちづくりに活用させていただくこととしております。心から感謝申し上げます。

定住促進 武雄の温泉や風光明媚な田舎の風景など武雄のよさを実感していただく体験プログラム「がばいよか武雄の温泉と里山」移住体験の取り組みをこの夏から始めました。

 7月29日から8月28日までの長期体験企画に東京都と福岡県から2組2人、8月22日から8月27日までの短期体験企画には北九州市から1組2人の方が参加されました。

 農業体験やそば打ち体験、陶芸体験などを通じて武雄のよさを体感していただき、移住のきっかけとしていただければと期待しております。

 今後も、この取り組みを通し、若い人たちや団塊世代の方々に移住してもらうよう呼びかけていきたいと考えております。

 それでは、条例議案につきまして御説明いたします。今回の条例議案につきましては、新規条例1件、一部改正条例5件の計6件の条例を提案いたしております。

 まず新規条例の「武雄市水洗便所等改造資金融資あっせん及び利子助成に関する条例」につきましては、下水道等に接続するために水洗便所等の改造工事を行う方に対し、その工事を行うために必要な資金について、金融機関による融資のあっせん、利子助成を行うことにより、汚水の下水道等への排除を促進し、本市の公衆衛生の向上を図るため提案するものであります。

 一部改正条例のうち、

 ・武雄市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例

 ・武雄市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例及び武雄市特別職報酬等審議会条例の一部を改正する条例

 につきましては、それぞれ、公庫の予算及び決算に関する法律並びに地方自治法の改正に伴い、条例を改正するものであります。

 ・武雄市公益法人等への職員の派遣に関する条例の一部を改正する条例

 ・武雄市認可地縁団体印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条 

 例

 ・武雄市立武雄市民病院の移譲に伴う特別措置に関する条例の一部を改正する条例

 につきましては、公益法人制度改革が本年12月1日から施行されることに伴い、関係法律等の改正がなされましたので、これに伴う関係条例の改正を行うものであります。

 補正予算につきましては、一般会計補正予算(第7回)及び特別会計補正予算6件を提案しております。

 一般会計補正予算の主な内容につきましては、まず、営業部門では、武雄温泉・諫早間の九州新幹線鉄道建設に係る市の負担金を計上しています。

 九州新幹線鉄道建設の事業主体であります独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が行う中心線測量等に要する費用に対し、国が3分の2、県が3分の1を負担し、市は、新幹線鉄道の建設により市が受益を受ける区間について県が負担する額の10分の1を負担するものであります。

 このほか、農業関係で、原油価格の高騰に伴い、いちごハウスなどの施設を省資源型施設に改修するための補助金のほか、北方町宮裾地区における旧炭鉱の坑内水の湧出対策に要する経費などを計上しています。

 商工観光関係では、温泉通りの街路灯改修に対する補助金などを計上しています。

 くらし部門では、特別養護老人ホームの多床室解消のための施設整備等に対する補助金ほか、山内支所1階に、障がい者の方の「つどいの広場」を整備するための経費を計上しています。また、障がい者の方が日常生活に必要な介護を受けるため、施設を利用された場合の負担を軽減するため、市独自の給付金制度を設けることにいたしております。

 まちづくり部門では、武雄北部土地区画整理事業の実施に伴い、都市計画街路「中野御船山線」の計画変更等に要する経費を計上しています。

 教育部門では、図書館歴史資料館において、10月下旬から11月上旬にかけて開催する天璋院篤姫の企画展に要する経費を計上しています。

 次に、特別会計補正予算の主なものについて申し上げます。

 国民健康保険及び老人保健の特別会計では、医療給付費等の増、競輪事業特別会計では車券発売金の増に伴い補正するものであります。

 公共下水道及び農業集落排水事業の特別会計では、条例議案に関する予算として、水洗便所等改造資金利子助成金を計上しています。

 その他、専決処分の承認について及び平成19年度の企業会計の決算認定議案を提出いたしております。

 詳細につきましては、議案審議の際、それぞれ説明させていただきます。よろしく御審議賜りますようお願いいたします。

お問い合わせ

武雄市議会事務局
Tel (0954)23-9411・Fax (0954)22-8166
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