市長提案事項説明要旨


 平成24年12月武雄市議会定例会の開会に当たり、市政運営の状況及び方針について、御説明申し上げます。

 去る11月17日と18日の2日間にわたり、恒例の「がばい武雄の物産まつり」が開催されました。あいにく、初日は雨に見舞われたものの、最終的には、2日間で昨年を上回る約5万人のお客様に御来場いただくことができました。

 成功の裏には、実行委員会の皆様をはじめとして、関係者の皆様の綿密な計画と準備があったものと考えており、ここに改めて感謝申し上げますとともに、御来場いただいた多くの市民、県民、国民の皆様方に御礼申し上げる次第あります。

 ちなみに、今回の物産まつりは、武雄北方インターから武雄市役所まで渋滞があったそうであります。

 また、今回は特に、物産まつりに併せて、日本フェイスブック学会総会、あるいは全国ご当地ちゃんぽんサミット&フェスティバル、さが食育フェスタといった様々なイベントを同時開催とすることで、相乗効果によるPR、集客の増を狙ったことでありますが、これもまた参加者の増加につながったものと捉えています。

 このうち、第2回目となった日本フェイスブック学会総会については、私自身が親交、交流のある、各界で活躍中の約20名の方々に武雄にお越しいただき、「地方自治2.0」をテーマにSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)がこれからの地方自治に与えるインパクトやフェイスブックなどのSNSの可能性などについて、それぞれの御経験や御立場から、講演やパネルディスカッションなどを行っていただきました。

 おかげさまで、こちらの総会も、昨年を上回る約500名の方々に参加をいただきましたが、来場者の方からは、一流の講師陣による大変興味深いセッションに対する評価とともに、普段入る機会のないここ議会の議場という会場設定についても、その演出に好評をいただいたところであります。

 今回、議場を利用させていただくに当たっては、杉原議長をはじめ議員各位の御理解と御協力によって実現できたものであり、ここに改めて御礼申し上げます。

 さて、ここで、市の主要事業、懸案事業の進捗状況について、3点、御報告申し上げます。

 まず、武雄市図書館の改装工事についてであります。これまで市議会においても大いに御議論いただき、最終的に図書館へ指定管理制度を導入し、株式会社CCCを指定管理者に指定することにつき承認いただいたことを受け、来年4月のリニューアルオープンに向けて改装工事の着工の運びとなります。

 これに伴い、11月1日から来年3月31日までの間、図書館を休館させていただいております。この間の対応として、11月15日から2月28日まで、武雄市文化会館において臨時図書館を開館しております。市民の皆様に御不便をおかけしているところでありますが、来年4月には、市民の皆様にお約束した、さらに魅力と利便性の向上した武雄市図書館を御披露できるものと考えております。市民の皆様には是非、御期待いただきたいと思います。

 一方で、この図書館のあり方にはついては全国的な注目を集めております。特に一般質問での活発な議論に期待をしているところであります。

 次に、メガソーラー事業についてであります。

 武雄市初となるメガソーラー事業については、若木町本部の「本部ダム湖畔工場適地」2万1,377平方メートルを事業地として、株式会社九電工を事業者として決定したことは、既に御報告申し上げたところであります。

 去る11月15日にメガソーラー施設整備工事の安全祈願祭が執り行われたところであり、いよいよ来春の発電開始に向け現地での工事が開始いたします。

 事業地では、最終的に約4,100枚のソーラーパネルが敷設されることになり、来年3月には発電規模約1メガワット、一般家庭約300軒の使用電力に相当する電力が発電されることになります。

 ちなみに、本部地区のメガソーラー発電施設によって発電される電力量は、これを太陽光という再生可能エネルギーで発電することで、約300トンの二酸化炭素の削減効果が見込まれ、これは、杉の木約21,000本を植林したのと同じ効果を生むことになります。

 ここに改めて、若木町、地元の皆さん達に深く感謝を申し上げます。

 従来から申し上げているとおり、私は、最終的には我が国は脱原発へ向かうべきと考えております。武雄市としても今回の本部のメガソーラーの整備を皮切りに、電力の地産地消を進め、我が国の再生可能エネルギーの利用促進に寄与したいと考えております。

 次に、山内町踊瀬地区の国道35号線改良事業についてであります。

 この度、国道35号線、武雄市と山内町の境にある、いわゆる西谷峠(にしだんとうげ)について、国土交通省佐賀国道事務所による改良工事が着工しました。 

 皆様も御承知のとおり、この箇所は、坂道の急カーブという危険箇所であり、永年にわたり、市民の皆様から改良の要望が強かった箇所であります。

 今回、関係者の御理解、御協力、そして御尽力により、本格工事に向け改良部の擦り付け工事が開始されたものであり、最終的に安全な道路へと生まれ変わるべく、大きな一歩を踏み出しました。

 今回、事業の進捗をみたことについて、地権者の皆様をはじめとして市を代表して、ここに改めて、関係各位に感謝の意を表するものであります。

 ところで、折しも武雄市では、フェイスブック学会総会の初日となった11月16日に衆議院が解散されました。

 まさに、その日に政府が発表した月例経済報告においても、景気の基調判断は4カ月連続で引き下げられるなど、我が国の経済情勢は予断を許さない状況が続いており、また、急がれる東日本大震災からの復興も道半ばの中での解散、総選挙となりました。

 まさに「国難」というべき状況の中での解散であり、新たな政権の成立、活動開始の間、国政の停滞が懸念されるところであります。

 しかしながら、市政を預かる者としては、その影響を最小限に食い止めるとともに、武雄市の課題解決や事業促進については、切れ目なく取組む必要があると考えております。

 ここに改めて、私自身、引き続き、そのために全力で事に当たることをお誓い申し上げるとともに、議員各位の御理解、御協力をお願い申し上げ、私の市政運営に関する報告といたします。

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