市長提案事項説明要旨




 おはようございます。

 平成25年12月2日招集武雄市議会定例会におきまして、私から提案事項の説明をいたします。

 まずは、教育の充実であります。教育の充実は、武雄の未来への投資であります。

 9月議会の一般質問でも申し上げましたが、お許し頂ければ私の3期目につきましては「教育に命をかける」所存であります。

 ひるがえってみれば、一期目は、武雄市民病院の民間移譲の問題。二期目は、フェイスブックを中心とした広報、あるいは図書館。様々な目の前の問題に武雄市議会の多くの皆さんたちと一緒に取り組んできた自負がございます。

 このエネルギーをもってしても、今般の教育に関しては、それ以上のご協力を仰ぐ所存でありますので、また、適宜適切なご指導をお願いしたいと思います。

 その教育の第一弾が、先月21日に武内小学校で行われた反転授業であります。私自身、実際に教育長と授業を見学いたしましたが、教育の新たな可能性を示すものと認識しております。

 いわゆる反転授業。予習中心の授業について、これを進めることで、これまでの先生から生徒への一方通行の教育から、教室での生徒同士による「学び合い、教え合い、そして高め合い」の教育に変えていく所存であります。

 私自身、小学校の時に不登校でありましたので、そういった私自身の経験を踏まえながら多くの子供達、すべての子供達が、このいわゆる予習中心の授業に馴染むように粉骨砕身、執行部としても教育委員会に協力をしてまいりたいと思います。

 そして、第二弾であります。来年4月から全小学生に一人一台タブレットを配付いたします。県の交付金も活用して本定例会で予算案を計上しております。これにより、ICT教育を推進する環境を確実に整備してまいりたいと考えております。

 議員ご案内のように、これからは正解のない時代であります。どこにも属さず、議員さんみたいにメシが食える魅力的な人間に育てる上で、公教育の果たす役割は極めて大きいものがあります。私自身、明治以来、公教育が果たした役割はとても大きいものだと思います。しかし、サビが出ております。ボロが出ております。こういった、公教育のあり方を抜本的に変えるべく、教育をつかさどる教育委員会はもちろんのこと、私自身先頭に立って、武雄市がまず実践をし、武雄市議会のご協力を賜りながら、一つのロールモデルになってまいりたいと決意しております。

 次に、地域ブランドの確立についてであります。

 武雄市のブランド価値の向上、地域所得の向上を目指し、これまでレモングラスやいのししなど特産品の開発の推進、武雄ブランドとして定着してきたところであります。

 ひるがえって考えてみれば、7年前、私が早稲田大学で講義をした時に、100人いた生徒の中で武雄を知っているものはわずか1人でありました。その武雄もカンボジアのTAKEOと勘違いをしておりました。それからすれば、隔世の感があります。これも、とりもなおさず市議会の皆さんたちのご協力のお陰であります。ただ、これに安住してはダメだと思います。

 これらに次ぐ新たな特産品として、今年度よりパクチーの生産・販売を開始しております。パクチーの市場は、世界150か国50億人に及ぶと言われており、武雄の新たな特産品となるものと確信をしております。現在、江口農園さんでありますとか様々な農業従事者、農業経営者の皆さんと協力しながら生産量・販路ともに拡大しており、今後とも市と農家が一体となってパクチーのブランド化を進めてまいりたいと思っております。我々とすれば、何が当たるかわからない、そういう状況にあって、伸びるものは伸ばしていくと、そういう姿勢が求められるものと認識をしております。

 また、本年は今年4月の武雄市図書館のリニューアルオープンにより、武雄市の知名度は飛躍的に向上しております。今後は、引き続き「Japan SG」の拡大、さらには10月に開設したシンガポール事務所を通じて、特産品のPRやさらなる販路開拓を行うことで、武雄ブランドの確立を図ってまいる所存であります。

 引き続きまして、子育て支援策の充実についてであります。

 武雄市では、平成24年4月に、子どもの医療費への助成の範囲を、小・中学生の入院費まで拡大したところであります。

 今般、安心して子どもが育てられる環境をさらに充実させるべく、杉原議長、山崎鉄好副議長、そして吉川議運委員長をはじめとする与党会派の強いご指摘によりまして、来年4月から、小・中学生の入院費に加え、通院費、調剤費まで助成の範囲を拡大いたします。そのための条例案を本定例会に提案しております。これにより、未就学児、小学生、中学生までの医療費について、保護者負担の軽減を図っていき、子育てしやすい武雄市の環境をさらに図ってまいる所存であります。

 地域福祉の向上は、わたくし樋渡市政が最も大切にしているところであります。市民の皆さんが安心して暮らせるように、議会とともに全力で取り組んでまいりたい。このように考えております。

 終わりになります。

 市民の皆さんと膝を付き合わせてじっくり意見を聞き、市政に活かしていくことが私の原点であります。そして、この市議会で議員の皆さんと丁々発止にやり合うこと、たまに言い過ぎることもありますけれども、今議会は言い過ぎないようにブレーキをかけてまいりたい、このように考えておりますけれども、こういった議論が私の政治家としての原点であります。

 これからも、スピード感を持って、しかしながら一方で丁寧にしなやかに、目の前の課題を一つずつ解決していきながら、引き続き市民福祉の維持向上、地域所得の向上に取り組んでまいる所存であります。

 今後とも、武雄市議会のご指導、ご鞭撻、ご支援、ご協力を切にお願い申し上げまして、私の市長提案事項といたします。よろしくお願いします。

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