市長提案事項説明要旨

おはようございます。


私より、提案事項の説明をさせていただきます。


◼︎新型コロナウイルス感染症についてであります。


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先日14日、新型インフルエンザ等対策特別措置法の規定に基づく新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が解除されました。これまで、市民の皆様の感染防止に全力で取り組んでまいりましたが、この間、市内公共施設の利用制限や小中学校の臨時休業をはじめ、市民の皆様には多大なるご負担やご心配をおかけしてまいりました。手洗いや消毒、マスク着用や物理的距離を開けるなどの感染防止に対する皆様のご協力や、私たちの生活を守るために様々な分野で働きつづけてこられた方のご努力により、少しずつではありますが以前の生活に戻りつつあります。全ての皆様に対しまして心から感謝申し上げます。

また、議員の皆様方におかれましては、本市の感染症対策に対しまして、深いご理解とお力添えをいただき、その結果、スピード感を持って各種対策に取り組むことができましたこと、改めて深く感謝申し上げます。

今後は、国の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」を活用しながら、感染防止のさらなる徹底や苦境に立たされている地域経済の回復と活性化、市民生活へのさらなる支援、将来への備えなど、市民の暮らしを守るため引き続き全力で取り組んでまいります。

感染防止策といたしましては、感染すると重症化する危険性が高いといわれている方々や市内医療・福祉施設等に対するマスクや消毒液等の配布、感染拡大に伴う医療崩壊を防ぐための医療・福祉施設等支援金の給付等を実施してまいりました。今後、市民の皆様方の文化やスポーツといった社会活動の再開に向け、引き続き公共施設等の感染防止に万全の策を講じていくとともに、感染防止のさらなる徹底に努め、市民の方々が安心して暮らせる環境を整えてまいります。

地域経済への緊急的な対策といたしましては、事業者が国の持続化給付金を受給されるまでの支援としての「緊急つなぎ給付金」や、市内の飲食店を食の力で市民が応援する「タケオテイクアウト大作戦」等を行ってまいりました。

今後は、人の動きを大きく作っていかなければなりません。そこで、市内の店舗や事業者などが連携し、お互いに知恵を出し合いながら人を呼び戻し、まちの活性化に取り組む事業を支援いたします。本格的な地域経済の回復に向け、人の動きを活発化してまちの賑わいを取り戻し、市民で市民を応援する施策を打ち出してまいりたいと考えております。

生活にお困りの方への対策といたしましては、国の緊急小口資金や総合支援資金の貸付に加え、本市独自として社会福祉支援金の給付等の生活支援を行ってまいりました。また、国の特別定額給付金につきましては、5月27日に市民の約3割の方へ給付し、6月5日の第2回目の給付により8割を超える市民の方々へお届けする予定であります。

収入が減った方への支援に加え、今後は、高齢者や障がい者といった社会生活の変化に影響を受けやすい方々に対する支援も強化してまいります。

次に、子どもたちの学びへの支援であります。市内小中学校は、感染防止を徹底した環境のもと、5月14日に授業を再開いたしました。学校が休校になっても子どもたちの学びを止めることがあってはなりません。そこで、本市では、これまで築いてきたICT教育の知見や1人1台のタブレット環境を活かし、北方中学校をモデル校としてオンライン授業を進めてまいりました。今後、この取組を市内の全ての小中学校へ拡げていくため、各家庭の環境に応じてモバイルルーターを貸与し、全ての子どもたちが自宅でオンライン学習ができる環境を整えてまいります。これにより、今後想定される第2波や災害による休校に備えるとともに、不登校児童など全ての子どもたちの学びを保障してまいります。加えて、モバイルルーターにつきましては、災害時の避難所での活用等幅広い分野での活用も視野に入れているところであります。

今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大を機に、私たちの生活様式は大きく変わるものと確信しております。「新しい生活様式」の定着を呼びかけながら、感染拡大防止と社会生活の両立に向け、市民に寄り添いながら、市民が元気に、そしてまちが元気になる施策に取り組んでまいります。


◼︎次に、災害からの復興についてであります。


令和元年8月豪雨災害から9か月が経過いたしました。この間、多くの方々のご努力とご支援により着実に復旧・復興に向け進んでいるところでありますが、地下機械室が浸水するなど、各種設備が被災した北方公民館につきましては、現在も施設の一部が使用できない状況にあります。生涯学習や地域の交流の場としての機能を早期に回復するため、各種設備の復旧工事を実施いたします。水害に強い施設を目指し、地域住民が集う拠点づくりを進めることにより、地域コミュニティの活性化を図ってまいります。

今年もこれから出水期を迎え、いつなんどき大きな災害が起こるとも限りません。避難所につきましては、新型コロナウイルス感染症に対する備えを十分に行い、新型コロナの時代においても自分の命を守るため、誰もが安心して避難できる環境を整えてまいります。昨年の災害での課題を踏まえ、各種対策を講じながら、災害に強いまちづくりを進めてまいります。


◼︎ハブ都市の推進についてであります。


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令和4年度の九州新幹線西九州ルートの暫定開業に向け、新幹線武雄温泉駅を中心として、駅前広場、高架下空間を含むまちなかエリア全体の賑わい創出に取り組んでいるところであります。現在、令和3年夏の完成を目指した駅舎の建築工事が行われておりますが、それに併せて、駅舎内の空間を利用した観光交流施設の整備に着手いたします。広域エリアを視野に入れた観光案内や特産品ギャラリー等を備えることにより、西九州の観光ハブ都市としての機能を強化し、魅力ある公共空間の創出と、交流人口のさらなる増加を目指してまいります。

今後も、市民生活を支えながら、先を見据えた各種政策に全力で取り組んでまいりますので、議員各位の御理解・御協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。


本議会もどうぞよろしくお願いいたします。