武雄市図書館・歴史資料館では、企画展「西洋の絵画と西洋の青」を開催します。
国の重要文化財に指定されている、プルシアンブルーとウルトラマリンブルー。これらは、18~19世紀にヨーロッパで人工的に合成された青色の絵の具です。それまで使われていた、アフガニスタン産のラピスラズリという鉱石を砕いてできる天然のウルトラマリンブルーは、非常に高価なものだったので、代用色としてヨーロッパで急速に普及しました。これらの絵の具は、江戸時代後期、武雄領主鍋島茂義の時代に収集されたコレクションの中に入っています。特にウルトラマリンブルーは、日本には当時のものはほとんど残されておらず、希少なものです。
西洋の青が日本にもたらされたことで、青色の表現は画期的な進歩を遂げ、同時に入ってきた西洋の絵画技法とともに、日本絵画に大きな影響を与えたとされています。
今回の企画展では、武雄に残された青色の絵の具(ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー)を中心に、長崎の西洋風絵画や秋田蘭画を紹介します。
【期間】平成30年10月27日(土)~11月25日(日)
【時間】日曜日~木曜日 9時~18時
金曜日~土曜日 9時~21時
【場所】武雄市図書館・歴史資料館 蘭学・企画展示室
【入場料】無料
【ギャラリートーク】
10月28日(日)、11月3日(土)、11日(日)、23日(金・祝)
いずれも14時~(30分程度)