市内で働く山下さんには、忙しい日々の中でホッとひと息つきたい時に訪れる、いち押しの場所があるそうです。

季節によって移り替わる自然風景が美しく、まるでそこだけゆっくりとした時間が流れているようだというその場所は貴明寺。山下さんは職場の仲間と一緒の時や、一人ででも立ち寄ると言います。

「最初に訪れた時、珍しいガスボンベの鐘にまず驚きました。形は変わっているんですが、良い音が鳴るんですよ。この癒しの音色にハマっちゃいました！」

ガスボンベの鐘は貴明寺建立の際に、地域の方から「除夜の鐘がつきたい」という要望があったため、全国的にも珍しいガスボンベを鐘として取り入れたことが始まりだそうです。今ではその音色に魅了され、この鐘を目当てに来る参拝客や、挨拶代わりに鐘をつく人もいるほど人々に愛されています。

山下さんのお気に入りの過ごし方は鐘をついた後に座禅を組むことです。

「座禅をすると雑念が無くなり、心がすっきりするんです。座禅後は仕事のやる気も高まります。」

普段の生活では無意識に行っている呼吸ですが、姿勢を正して集中して呼吸をすることで、その他の事が気にならなくなるという感覚はなんとも心地よいものです。座禅後は美味しい抹茶とお菓子をいただくことができるのも嬉しいですね。

「貴明寺は来るだけで心が整う、私の大事なたけ推しスポットです」と清々しい顔で山下さんは語ってくれました。