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本の向こうにある星空に憧れて
#武雄人の本棚
Share C&B「adonoan」というゲストハウスでは、武雄市にやってくるアートに触れたい方々を出迎えています。
オーナーを務める野田尚之さん自身、写真と映像作品の両方を手掛けるシネマトグラファーとして活躍する方です。
そんな野田さんが選ぶ本は、『新標準星図』。

小学生の頃から大の星好きで「自転車に望遠鏡を載せて、いつも近くの山で星を観察していました(笑)」と語る野田さん。お小遣いを貯めてやっとの思いで手に入れた本で、夜空の星を探すには欠かせなかったそう。
星を撮るために始めたカメラでしたが、気付けば写真の専門学科へと進学。その後大手広告会社に勤め、世界各地の人や風景、空を写してきました。
武雄の大自然の中に建つ「adonoan」内には本格的な天体望遠鏡が設置されており、360度の大パノラマで夜空を楽しめます。

野田さんが切り取る美しい星空と同じ光景が、「adonoan」の空の上に広がっています。
2枚目は、2012年10月19日オリオン座流星群の極大日(一番沢山の流星が流れる日)に長野県富士見高原で撮影されたもの。この夜に撮影した3318枚の写真を繋げて1枚の写真を制作されています。赤く光る火の鳥のようなものは、この夜一番大きかった流星。
この記事は、武雄市図書館公式インスタグラムで連載中の「武雄で、本に出会う物語」と連動してお届けしています。
出会った書籍
- 広瀬 秀雄監修,中野 繁編著『新標準星図』地人書籍