No. 65

まずは足元から 地域の豊かさをその一皿に

#武雄人の本棚

「日本列島回復論」は鳥谷さんの活動目標を集約した1冊といえます。

嬉野を訪れていた著者の井上岳一さんと直接お会いしたことが、この本を読むきっかけに。

イタリア料理店「torattoriYa Mimasaka(トラットリア ミマサカ)」のオーナー・鳥谷憲樹さんは、地域の自然の豊かさや恵みを考える活動に取り組んでいます。

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気持ちの変化はイタリアで修業をしていた頃。

「イタリア人から沢山のことを学ばせてもらっているのに、自分は日本のことを聞かれても答えられない。母親から送ってもらった日本の憲法や文化、暮らしの本などを毎日読みました」

彼らが大切にしている文化や考え方、そして強さは、日本が古来より有していたものと同様であることに気づいたそうです。

故郷に戻ると祖父から受け継いだ庭の山を、里山化する取り組みを始めます。

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「いちじく、栗の木は祖父の残した宝もの。ハーブは様々な料理に使います。杉や桧の木は桃や柑橘類への植え替えを計画しています」

「まずは自分の足元から。それが地域全体に広がり、住民の誇りとなることを夢見ています」

出来立てのパスタには里山育ちのハーブがそっと添えられていました。


この記事は、武雄市図書館公式インスタグラムで連載中の「武雄で、本に出会う物語」と連動してお届けしています。

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