- No. 21
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自然と歴史の調和が織りなす壮大な美しさを感じて
#出かける
年間を通して様々な行事が開催されている武雄市文化会館。その敷地内にある庭園では、桜や紅葉など四季折々の自然の美しさを堪能することができます。平成29年度から武雄市職員に採用された古川総一さんがたけ推しするのは、その庭園内にある「黒門」とその一帯。
「ここに来ると時間が止まったように感じます。」と歩みを進めます。
新緑の若葉照りに包まれた、緩やかな坂道が見えてきます。さわやかな木漏れ日の中に続くこの道は、まるでドラマのワンシーンのよう。
「喧騒のなかでパッと静かになるこの雰囲気がたまらないですよね」そう語りながら、さらに歩みを進めます。
この道は文化会館から図書館へ抜ける道でもあり、図書館が職場の古川さんはよくこの道を通るそうです。
坂道を越えると、目の前に荘厳な木製の門がそびえたちます。「これが武雄鍋島家別邸の唯一現存する門で、黒門といいます」と古川さん。そのたたずまいは、かつての鍋島家を想い起こさせるほど厳粛。
庭園へ戻ると、「この庭園は御船山を借景にしているんですよ」と教えてくれました。御船山をバックにするこの庭園はまさに芸術作品。
「季節が移り変わっていく中で、この庭園の景色がどのように変化していくのかが楽しみ」と古川さんは語ります。
四季折々の自然の美しさをこれからも引き継いでいきたいものです。