市長提案事項説明要旨




 平成26年12月3日招集武雄市議会定例会におきまして私から提案事項のご説明を申し上げます。

 まず雇用の場の確保についてであります。

 企業誘致は、雇用の確保、税収の増加による自主財源の確保だけではなく、地元企業の受注機会の拡大、地域産品や資源の利活用など、その効果は計り知れないところであります。

 そういう理由から、不景気の中ではありましたが、平成20年に佐賀県と共同で武雄北方インター工業団地の造成に着手をいたしました。

 平成23年10月に分譲を開始したところ、昨年はコスモス薬品、そして本年11月20日は、自動車エンジンなどの軸受け製造の世界最大手である「大同メタル工業株式会社」の進出が決定し、用地もあと2haを残すのみとなりました。

 大同メタル工業株式会社の進出面積は12haであります。

 来年度に着工、再来年度の春には操業開始される予定であります。

 周辺自治体が企業誘致に苦慮する中、合併後の誘致数は12社、その従業員数は1200名を超えます。

 市長就任以来、ずっと訴えてきた企業誘致の成功は、職員の頑張りはもとより、日本一の優遇制度を認めてくださった武雄市議会の皆様方に心より感謝を申し上げます。

 次に公教育の改革についてであります。

 明治5年の学制公布以来、140年以上続いた一方通行型教育への挑戦として、メシが食える魅力的な大人を育てていきたいという一心で、教育改革に取り組んで参りました。

 今年の春より、市内の全ての小学生に対し、タブレット端末を配布し、スマイル学習を開始をいたしました。

 

 去る11月7日には来年度から実施する「花まる学習会」との連携による「官民一体型学校」の指定校として、武内小学校と東川登小学校の2校が、再来年4月から開校予定の準備校として、朝日、橘、若木、各小学校の3校が決定されました。

 この決定を受け、11月16日に首都圏、30日には福岡で、官民一体型学校の説明会が開催され、併せて武雄市への移住に向けた取組みも案内しています。

 また、去る10月20日には山内西小学校で、株式会社ディー・エヌ・エーと東洋大学との連携によるプログラミング教育が開始されました。

 来年度4月には、市立中学校の全生徒へもタブレット端末が配付されます。

 全ての市立小中学校でスマイル学習が始まり、公教育改革への道は着実に進んでいくものと確信しています。

 次に誘客への取り組みについてであります。

 再三申し上げてまいりましたが、知ってもらわなければ人は来てくれません。

 ましてや起業や立地もしてくれない。

 武雄市の知名度を上げることが市長就任当時の第一の使命でありました。

 そういう意味では、1市2町の合併直後、就任直後の「佐賀のがばいばあちゃん」のロケ地誘致が、議会、市民の皆様方の多大なご協力により、大成功をおさめたことは、8年たった今でも感慨深いものがあります。

 今思えば、今の武雄市の発展の礎になったと思っております。

 その後も様々な武雄市の取組みに注目いただき、今や視察者数は年間で4500人を超え、観光客数も平成18年に145万人であったものが、昨年は180万人に達し、約25%の増となっております。

 今年3月に開催され、1万4000人もの方々に来場いただいたTポイントレディスゴルフトーナメントが、引き続き、来年3月20日から22日に若木ゴルフクラブで開催されることが決定をされております。

 また、4月4日には保養村周辺で「武雄温泉リレーマラソン」が開催予定であり、今後も観光客数は着実な増加が期待できるものと認識しております。

 終わりになります。

 去る11月27日に杉原豊喜市議会議長に退職申出書を提出いたしました。

 任期途中ではございますが、本日ご同意をいただければ、佐賀県知事選に正式に立候補をさせていただきたく存じます。

 8年8カ月の間、大変市民の皆さん、議会の皆さんにはお世話になりました。

 これまでの取り組みの成果、全国で一番注目を集める、そして元気ある都市になったのも、議会の皆さん、市民の皆さん、そして今日ここにいる職員の皆さんたちのおかげです。

 チーム武雄のご努力そしてご献身がなければ成し遂げられませんでした。

 本当にお世話になりました。

 ありがとうございました。

 万感胸に迫るものがありますけれども、これをもちまして、最後の市長提案、そしてお礼を申し上げます。

 本当にありがとうございました。

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