市長提案事項説明要旨

おはようございます。


私より、提案事項の説明をさせていただきます。


■まず、安全安心なまちづくりについてであります。


「平成30年7月豪雨」におきまして、台風や梅雨前線の影響によって、西日本を中心に記録的な大雨となり、各地で甚大な被害が発生しました。今なお多くの方々が避難生活を余儀なくされていることに対し、心よりお見舞い申し上げます。

この豪雨により甚大な被害を受けた地域を支援するため、8月13日から職員を交代で岡山県倉敷市に派遣し、避難所の運営補助等の支援活動を行っており、今後も、募金箱の設置と合わせ、被災地支援を継続してまいります。

本市においても、この豪雨により、農地、市道等への被害が多く発生し、スピード感をもって応急復旧対応に取り組んでまいりました。本議会にも農林関係で95箇所、土木関係で30箇所の復旧予算を計上しており、迅速な復旧に引き続き最優先で取り組んでまいります。

また、6月の「大阪北部地震」により大阪府で発生したブロック塀の倒壊事故を受け、市内小中学校のブロック塀の安全点検を行い、撤去等の対応を早急に実施いたしました。

昨日、大規模災害を想定し、陸上自衛隊等と連携して市の総合防災訓練を実施いたしました。いつ起こるか分からない災害への対応を確実に行うためには、行政、地域及び市民が一体となった防災訓練が必要不可欠であります。安心安全はまちづくりの根幹であります。今後も、更に自主防災組織との連携強化を図り、避難訓練、出前講座等を通して、地域の防災力を高め、災害に強い安全安心なまちを目指します。


■高齢者福祉についてであります。


高齢者福祉は、今年度の最重要施策であります。

本市においても高齢化が進む中、しっかりとした介護サービスを提供する環境を整えるとともに、介護職員の業務負担の軽減を図るため、市内の介護施設等に就職した方に対する就職支援補助制度を創設したいと考えております。

3億円の高齢者福祉パッケージにつきましては、今年度中に満75歳以上となる市民の方を対象に、「お出かけ応援券」の交付及び「たっしゃか商品券」の販売を行っておりますので、是非ご利用ください。

また、高齢者の生きがいづくり、健康づくりの拠点としての機能強化を図るため、老人福祉センター「日輪荘」及び「長寿園」の改修を進めており、10月に利用が開始される予定であります。

また、高齢者が可能な限り自分が望む場所で最後まで幸せに暮らし続けることができる「地域包括ケアシステム」の構築に向け、新たに武雄町で、町単位の協議体とコーディネーターの設置が完了しました。これで、市内3町で設置が完了し、今年度中に9町全てに設置する予定であります。昨年度に設置した朝日町と西川登町では、先進地視察、住民へのアンケート調査等を行い、生活支援、介護予防等の活動に向けた準備を進めております。

こういった取組を着実に前へ進めることで、いくつになっても安心して生き生きと住み続けられるまちを目指します。


■雇用の創出についてであります。


雇用の創出・確保は、市民1人1人の暮らしの安心を作る上で、また定住・移住を進める上で、そして地域経済の活性化を通じて市民福祉の向上を図り、それがまた地域の活性化につながるという、いわば「経済と福祉の好循環」をつくる上で、非常に重要であります。

8月22日、本市と民間4団体で構成する武雄市地域雇用創造協議会を主体として、ハローワーク武雄と共同で「企業合同求人説明会」を開催しました。製造業、建設業、医療、福祉等多くの業種から、昨年度を大きく上回る46の企業にご参加いただき、104名の求職者と面談が行われました。

今後、10月には、介護職に特化した合同求人説明会を、12月には、シニア世代を対象とした「働きたいシニアのための合同説明会」を開催いたします。

また、障がい者の雇用促進に向けて、10月に、障がい者雇用に関する事業所向け説明会を開催するとともに、年度内に、障がい者のための合同求人説明会を開催予定です。

このように、求職者、事業者それぞれの状況に応じたマッチング等の取組を、佐賀県やハローワーク武雄等の関係機関と組んで、きめ細かく行うことにより、官民一体で市民の更なる雇用創出と所得向上を図ります。


■「西九州のハブ都市」に向けた取組についてであります。


本市は、古くから交通の要衝として栄えてきました。約30年前には、高速道路の開通を機に交流人口が増え、まちが活性化してきた経緯があります。九州新幹線西九州ルートの開通は、本市にとって次の大きな交通変革であり、開通までいよいよあと4年となってきております。

交通の結節点は交流の結節点でもあります。西九州の観光に便利な「観光ハブ都市」に向け、長崎空港からの近さをアピールし、佐賀県西部地区の玄関口として、西からの更なる誘客を図るため、9月14日から40日間、長崎空港と本市をつなぐ予約制乗合タクシー「武雄温泉すいすいタクシー」の試験運行を実施いたします。期間中、「武雄のあかり展」等が開催されており、長崎空港から本市への利用者に対し、市内の宿泊施設で利用可能な宿泊クーポン券を配布することで、市内での宿泊につなげます。

また、官民一体となってできる取組を整理し、今後のまちづくりにつなげていくため、新幹線活用プロジェクトにおいてワークショップを開始いたしました。今後も、観光、移住等をテーマに意見交換を進め、実行につなげてまいります。また、武雄温泉駅高架下の活用を含めた駅周辺の整備等にも引き続き力を入れ、「西九州のハブ都市」としてふさわしい便利さと楽しさを兼ね備えたまちづくりを官民一体で加速してまいります。


■子育て・教育についてであります。


8月、秋田市での竿燈まつり開催期間に合わせ、市内の小学生20名を秋田市に派遣いたしました。現地では、地元の小学生との交流、葉隠墓苑の参拝等を行い、本市と秋田市との歴史的なつながりを理解するとともに、5月に開催した「秋田竿燈まつりIN武雄」を通して深まった秋田市との交流を更に深めてまいりました。子供たちからは「武雄の人のために秋田の方がお墓を立て、今も秋田の方々が守ってくださることがわかり感謝の気持ちだ」とか、「秋田の方々のまごころは一生忘れません」といった感想が寄せられ、意義深い交流になったと考えます。今後も、私たちの郷土の歴史を知る機会をつくるとともに、秋田市との絆をしっかりと後世に引き継いでまいります。

10月5日を市内小中学校の休業日とし、この日から4日間、県内初となる「キッズウィーク」を実施いたします。この期間について、企業等の協力を得ながら保護者の有給休暇取得を促進し、家族で過ごせる機会を創出いたします。期間中、こども図書館1周年記念イベント、職場体験ツアー等を実施し、家族やおじいちゃん、おばあちゃんも含めた多世代で出かけられるきっかけを作ることで、家族の絆を深め、地域愛を育むことにつなげます。

共働き世帯の増加により、0、1、2歳児の保育や、延長保育のニーズが高まるなど、保育ニーズが多様化しております。そうした中、待機児童の発生を未然に防止するとともに、多様な保育ニーズに柔軟に対応するため、市内の保育施設等に就職した保育士等に対する就職支援補助制度を創設したいと考えております。

今後も、子育て・教育環境の更なる充実を図り、「武雄で子どもを産み育てたい」と思えるまち、「好きな武雄でずっと住み続けたい」と若者が思えるまちを目指してまいります。


以上、今後もさらに一層、市民の福祉向上に努めてまいりたいと考えておりますので、議員各位の御理解・御協力を切にお願い申し上げ、私の提案事項説明とさせていただきます。

本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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武雄市議会事務局
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