市長提案事項説明要旨

おはようございます。


私より、提案事項の説明をさせていただきます。


■まず、高齢者福祉についてであります。


高齢者福祉は、今年度の最重要施策であります。

3億円の高齢者福祉パッケージの取組として、老人福祉センター「日輪荘」及び「長寿園」につきまして、生きがいづくり・元気づくりのために誰もがより快適に利用しやすい施設となるよう、トイレ、空調設備等の改修を行いました。

また、白岩ゲートボール場に屋外休憩所を設置し、練習や大会時の休憩場所を確保いたしました。

今年度中に満75歳以上となる市民の方を対象にした「たっしゃか商品券」及び「お出かけ応援券」につきましては、「たっしゃか商品券」が12月までの販売・利用、「お出かけ応援券」が来年3月までの交付・利用となっておりますので、是非ご利用ください。

また、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを最後まで続けることができる「地域包括ケアシステム」の構築に向け、新たに武内町、橘町及び山内町で、町単位の生活支援コーディネーターの設置が完了しました。これで、市内6町で設置が完了したことになります。今年度中に9町全てに設置できるよう、引き続き準備を進めてまいります。

今月23日には、北方公民館にて「みんなでつなごう!助け合い支え合いのまちづくりフォーラムin武雄」を開催し、「地域包括ケアシステム」の普及・啓発を図ります。


■雇用の創出についてであります。


雇用の創出・確保は、所得の向上や流出人口に歯止めをかけることにつながります。また、地域経済の活性化により税収を増やし、それによって市民福祉の向上を図り、それがまた地域の活性化につながるという、いわば「経済と福祉の好循環」をつくる上で、非常に重要であります。特に今年度は、事業者と求職者をきめ細かくマッチングする機会を増やしております。

10月10日、障がい者雇用の促進を目的として、障がい者雇用に関する事業者向け説明会を開催し、市内14事業者が参加されました。

10月25日には、武雄市地域雇用創造協議会を主体として、ハローワーク武雄と共同で「介護と医療の福祉合同求人説明会」を開催いたしました。介護職及び医療職に特化してマッチングの場を提供し、市内外から19施設が出展し、43名の求職者が参加されました。

今後、市民の更なる雇用創出に向け、12月5日にシニア世代を対象とした「働きたいシニアのための合同会社説明会」を、来年1月30日に今年度2回目の「企業合同求人説明会」を開催予定です。また、来年2月には、保育士確保、障がい者雇用に向けた合同求人説明会を開催予定であります。


■「西九州のハブ都市」に向けた取組についてであります。


4年後の九州新幹線西九州ルートの開通を本市の経済活性化につなげるためには、「西九州のハブ都市」に向けた取組が重要であります。

9月8日、国道498号若木バイパスが開通いたしました。県道多久若木線の女山トンネルの開通、国道34号武雄バイパスの整備の進展等と合わせ、本市の幹線道路網が更に充実してきております。

今月、市民参加によるワークショップを経て、本市の新たなキャッチコピーが「それ、武雄が始めます。」に決定し、一昨日、「武雄の物産まつり」会場において発表いたしました。今後のまちづくりの旗印となるもので、今後作成予定のロゴと合わせ、シティプロモーションを推進し、本市のブランドイメージの向上を図ります。

交通の結節点は交流の結節点でもあります。今後、本市の玄関口となる武雄温泉駅の高架下活用計画の策定を進めるとともに、本市を中心とした西九州観光ルートマップを作成するなど、観光ハブ都市に向け、観光客の利便性向上と、そして、ハブ都市としての認知度向上を図ってまいります。


■子育て・教育についてであります。


10月1日、こども図書館が開館して1年が経過いたしました。各種講座や、読み聞かせを始めとするイベントを精力的に開催したこともあり、開館後1年間で、当初の見込みを大幅に上回る33万3,359人の方が来館されました。今後も、子どもの育ちを応援する場、子どもからお年寄りまで多世代が交流できる場というコンセプトに沿った取組を行ってまいります。

また、子どもたちの学習環境の充実のため、市内小学校への空調設備の設置を推進いたします。この夏、仮設による空調設備設置で対応した北方小学校につきましては、今後、本設置工事を進め、来年5月末を目途に設置を完了いたします。これをもって、市内全小学校の普通教室、特別支援教室等に空調設備が設置されることになります。


■秋田との交流協定についてであります。


8月の児童訪問団に続き、10月20日から22日までの3日間、市内在住の高齢者15名が市民訪問団として秋田市を訪問いたしました。現地では、5月に開催した「秋田竿燈まつりIN武雄」で竿燈妙技を披露していただいたことに対する感謝の気持ちを伝えるとともに、葉隠墓苑での慰霊祭に参列し、戊辰戦争で援軍として秋田に派遣された先人を供養いたしました。

10月21日、秋田市と、観光振興と地域活性化に寄与することを目的とする交流協定を締結いたしました。昨日まで開催された「武雄の物産まつり」には、友好都市として秋田市からも出店いただき、特産品の販売等が行われました。協定締結を機に、これまで両市で培ってきた絆をしっかりと後世に引き継いでまいります。


最後になります。今議会は、私にとりまして任期最後の定例市議会となります。私は、平成27年1月11日の市長就任以来、「前進と対話」という基本姿勢の下、議会の皆様との議論を重ねながら、市政運営に取り組んでまいりました。

この4年間、この武雄市を「どんな境遇や環境であっても、いくつになっても住み慣れた場所で生き生きと住み続けられるまち」にすることを目指し、子育て・教育環境の充実、雇用の創出・確保、市民福祉の充実等に、重点的に取り組んでまいりました。

その結果、こども図書館オープンによる図書館来館者数のⅤ字回復、企業誘致などによる雇用者や市民所得の増、観光客数の増加、国保の特定健診受診率向上等の成果が出てきております。5月の「秋田竿燈まつりIN武雄」で武雄市始まって以来と言われる8万人もの方の来場による賑わいは、今の武雄市の元気と活気を象徴するものと受け止めております。

4年後の九州新幹線西九州ルートの開通は、武雄市にとって大変大きなチャンスです。このチャンスを最大限に活かして、武雄市にヒト・モノ・カネを呼び込み、雇用を増やし、移住・定住を増やし、観光客を増やし、更なるまちの元気と活気につなげる。そして、まちの元気と活気を市民福祉の向上につなげ、どんな境遇や環境であっても、安心して子どもを産み育て、安心して働け、安心して長生きできる「福祉のまちづくり」、「人にやさしいまちづくり」を更に進めていかなければならないと考えております。「人にやさしいまち」とは、持続可能な強いまち、ずっと住みたいまちにつながるものと考えております。

そのためには、皆様のお力添えが必要不可欠です。引き続き、議員の皆様、そして、市民の皆様との対話を大切にしながら、「オール武雄」で、武雄市のさらなる発展に全力で努めてまいりますので、議員各位のさらなるご理解、ご協力を切にお願い申し上げまして、私の提案事項説明とさせていただきます。

本議会もどうぞよろしくお願いいたします。

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武雄市議会事務局
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